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適任者

「ドレスのことなんざわっかんねーよ」

 眉をしかめながらハンコをついたエディスは、顔を上げて友人を見た。

「エディスなら分かると思ったんスけどねー」

「なんでだよ」

「着なれてそうッス」

 いししと歯を見せたジェネアスに、エディスは書類を右側の書類の塔に追加しながら、着なれてねーよと言う。

「こういうのはさあ、女子に訊こうぜ」

「そうしたいんスけどね、いないんで」

「リスティーは?」

「あー……男のサイズとか、分かるんスか?」

 ガシガシと頭を掻くジェネアスに、エディスはそれは無理だな、と呟いた。

「ジェネアスが着るのか?」

「いや、シュウ・ブラッドッス」

 その言葉を聞いたエディスは、うげっと顔を歪める。

「じゃあ、他に良い奴がいるから俺から連絡しといてやるよ」

「そうなんスか?」

「おう。アイツなら嬉々としてピッタリなドレスを用意してくれるだろうさ」

エディスとジェネアス:「女装」

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