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放課後、僕は30分の時間をつぶすためぶらぶら歩いていると、バスケットボールを持った倉橋を見つけた。
「あれ?今から部活?」
「いや、今日は部活は休みだぜ、ちょっと暇だし、体育館で20分程度暇つぶししようとしてただけだ。ここでぶらぶらしてたってコトはちょっとは時間あるだろ?一緒にやろうぜ。」
倉橋は僕の返事も聞かず、決め付けるようにそう言うと、そのまま体育館の方へと歩き出した。
まぁ20分ならちょうどいい時間になるだろうしいっか。
幸い、体育館は空いていたので、僕らはハーフコートで1on1をすることにした。
「よろしく。」
「よろしくー。」
始めの挨拶を軽く済ませた後、僕らは暫くバスケに興じた。
試合は大体7:3ぐらいで倉橋が勝った。
「やっぱり地味に運動神経いいよなー、俊介って。」
「お前の方が勝ったろうが。」
「だって俺これでもバスケ部員だぜ?そりゃお前に負けたらそれこそダメだろーが。だからこそ、お前が俺に何回か勝てるってだけでもすげーって。」
「そんなもの?」
「そうだよ。だってお前昔俺らがバスケじゃなくてサッカーやってた時だって俺らの中じゃ一番・・・は栗原だったけどその次点位だったじゃん。」
「そうだったっけ?」
ちなみに栗原は女子、現在女子サッカー部で次期キャプテンとか言われている。
「そうだったって。近くのサッカー少年達も『あそこのMFは厄介だ』とか言ってたぞ。」
「それは嬉しいね。」
「あー、勉強もそこそこできて、挙句運動神経もいいとかお前はどんだけだよ。流石は転校生に校舎案内を指名されるだけのことはあるな。」
「え、なんで知ってるの?」
「そりゃお前、普通に頼まれてたらしいじゃん。校舎を案内してくれる?って。」
「あー。」
そういえば、そこの部分は普通の声量で会話してたんだったな。
「この後はその校舎案内があるんだろ?頑張れよ!」
「何を頑張るのさ・・・。」
「何かだな。」
「何かなんだ!?」
「冗談だよ。何かなんて知るか。そういう時ってとりあえずそういう風に言うもんだろ?」
「まぁそうだね。」
「それ以上の意味はねえよ。そんじゃーまた明日。」
「じゃーねー。」
「来たわね。」
「来ましたよー、と。」
教室に入ると、すでに彼女は教室で本を読んで待っていた。
「さて、これから校舎を案内してもらうわけだけど、その前に聞きたいことがあるのよね?」
「そりゃもちろん。あの時言ってたのは本当のことなのか?」
「そうよ、これは本当にこの世界の過去と少し先の未来のことまで書いてある本。いわば世界の台本なの。と言っても、そう簡単にあなたは信じないでしょう?」
「それももちろんだね。そんな未来が書いてある本なんて言われて信じられるほうがおかしいよ。」
「そのとおりよね。じゃあ私と今からゲームをしましょう。私が勝ったら、この本のことを信じてもらうわ。」
「僕が勝ったら?」
「その時は、私のことは信じなくてもかまわない。『この人はちょっといたい人なんだなー』と思ってくれればいいわ。で、この条件でいいかしら?」
「大筋はね、でも実際にのるかはルールを聞いてから決めるよ。」
「慎重なのね。わかった。じゃあ先にルールを教えましょうか。今回のゲームは・・・
半年以上更新してませんでしたね。誠に申し訳ない。挙句こんな終わらせ方をしたのなら、次の会は更新早いんだろうなと言われるとおそらくそんなこともなく、まぁ気ままに付き合っていってくれると嬉しいです。




