表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

今まで書いた小説まとめ!【人気順】

掲載日:2026/04/11

2026/04/11までに書いた小説を、まとめたものです。

人気順(今までに読まれた順)に、書いています。

私は頭がおかしいのかもしれない

私は頭がおかしいのかもしれない。


イジメ…だよね⁉︎市川彩葉。あだ名は空気。今日も捨てられたお弁当を見て、笑いを必死に堪える。だって今にも吹き出してしまいそうなんだもん。まぁそういう性格だから狙われたんだけどね。


中学に上がると、だいたいみんな違う学校に行ってしまう。友達がいないところに馴染むのは、本音を言うと難しい。だから、そーゆー素質を持ってる人たちが、いわゆる、「クラスのマドンナ」的な存在になるのだろう。


小学生は中学生に比べると単純で、友達を作るのが簡単な気がする。だから、こんな頭おかしい系女子でも馴染めたのだろう。今こういう、脳内トークをしているのがバレた時点で、ココでは頭がおかしいと言われてしまう。


他にも、マドンナやその取り巻きは、地味子ちゃん(そう、私のことです)を何かしらに誘ったり、頼み事をしたりして、いじめの標的を決めるんだと思う。


「空気〜。私たちのぶんの宿題やった〜?」マドンナとその取り巻きだ。次の授業は算数。宿題を提出するらしい。


あぁ、この人たち…わらいの天才かもしれない‼︎口もとを必死に抑えながら、カバンから宿題を出す。ちらっと時計を見る。よし。完璧なタイミングだ。そう思いながら頷く。


カバンから、水筒も出す。みんなの目線がこっちを向いた。水筒の蓋を開ける。「はぁ?何してんの?」こっちを見て少し小さめの声で言った、マドンナ。


そのこの名前は、津々田ゆら。取り巻きたちからはゆらっちと呼ばれていて、私を含む他の人たちは、マドンナと呼んでいる。


私がマドンナたちの宿題の上に水筒の水を思いっきりぶちまけると、マドンナはすかさず胸ぐらを掴んで引っ張ってきた。


でもそこで、ちょうどチャイムがなって、先生が教室に入ってきた。


「席についてー。授業を始めますよー。」


マドンナは、「仕方ない…。」という感じで、席に戻って行った。


この先生は、普段は優しいけど、怒ると鬼みたいな先生だ。だから、宿題を忘れたりすると、面倒なことになる。


宿題回収の時間。先生が1人1人の宿題をチェックしていると…。マドンナが宿題を忘れたことに気づいた先生。とたん、先生の声のトーンが変わった。


「おい津々田。オメェ宿題忘れたのかぁ⁉︎」


忘れかけた頃にやってくる、先生の説教。クラス中のみんなが、体を震わせている。あのマドンナでさえも、震えているのが、一目でわかる。もしこれがアニメだったら、ぞくっと効果音がなっただろう。


「ち…違う‼︎こいつがうちの宿題に水ぶっかけてきたんだ‼︎」


何の言い訳をするのかと思ったら、このありさま。まぁ、当然か。


マドンナが私を指さすと、先生とクラスのみんなの視線が、いっきに私の方へ集まった。


「あぁ?テメェなんてことしてんだよ‼︎」


今にも殴りかかってきそうなほどの罵声。マドンナへ向けられていた怒りが、私へ向けられる怒りに変わったのが、すぐにわかった。


「そ、そうですよ‼︎こいつが悪いんですよ‼︎」


引きつった笑顔の、マドンナのその言葉に、私は何も言い返せなかった。


先生がこちらに向かって歩いてくる。そして、今にも破れそうな、びしょ濡れの宿題を見た。そして、なぜか、破れないように、慎重に宿題のページをめくり始めた。表紙には大きく、「津々田ゆら」と書かれているのが見えた。


…でも問題の後にある回答欄には、何も書かれていなかった。消しゴムで消したあとも、いっさいない。


「これは…どういうことだ?」


先生の視線が、再びマドンナに向けられた。しばらく沈黙が流れる。マドンナは、予想外の展開に、少し戸惑っているようだ。


「これが見えないのか⁉︎」


マドンナはようやく、もう一度口を開いた。でも、また言い訳を並べるつもりだろう。想像しただけで、わらいが込み上げてくる。


「吹き出すな…、吹き出すな…。」


そう自分の中で唱えていても、今日のことを思い出して、さらにわらいそうになる。ああ、もう無理かもしれない…。我慢の限界だ…!


「ぷっ。あっ、はははは!はは、あっ、はははは!」


静かな教室に、私の笑い声だけが響きわたる。


「何を笑っているんですか‼︎」先生が言う。


ああ、やっぱり私は、みんなが言う通り、頭がおかしいのかもしれない…!


私は頭がおかしいのかもしれない

私は死んだ方がいいのかもしれない。


学校の帰り道。今日のことを思いだすと、また途端に、笑いが込み上げてくる。


帰り道を友達と、他愛もない話をしながら帰る、他の学生たち。よく、私の方に目線が向けられているような気がするのは、気のせいだろうか。


…いや、多分気のせいじゃないと思う。あの後、マドンナが、他のクラスに私の情報を広めまくっていたから。そして、予想通りあっというまに、私の情報は広まってゆき、たちまち噂されるようになった。


「頭おかしいんじゃないの?」とか、「あれが噂の市川か…。」とか。そんなことを言われるようになった。


いじめも日に日にエスカレートしていき、思った以上に、深刻になってきていた。だからと言って、知り合いに相談できるわけもなかった。


無理もない。私は、好かれているならまだしも、両親でさえも、私を嫌っている。


「頭がおかしい」それが、みんなの私の、共通認識。友達もいない。顔もブサイク。運動もできない。勉強はいつも赤点。料理も苦手。コミュ力は最悪。常にカースト外。流行りには追いつけないし、「イキってる」と言われるのは日常茶飯事。


今日も家で両親に叩かれながら、朝まで勉強。ああ、なんて行き場のない人生なのだろうか。そう思いながら今日も生きる。


ある日の早朝。今日は出張で、両親共々家にいない。前々から予定していたこの日をチャンスに、私は「ある行動」に出た。


服を着て、ギッチギチの靴を履く。誰もいない街で、ゆっくりと歩く。


マドンナも今頃寝てるんだろうなぁ。と思いながらついた先は、綺麗な景色が見える海。橋の手すりに、そっと手をおく。


「私は頭がおかしい…。私は死んだ方がいい…。私は…。」


そう唱えながら、手すりの先の海に、身を乗り出す。ああ、私これから死ぬんだなぁ。なのに、笑顔も涙も、何も出てこないなぁー。


小さい頃を思い出す。両親からの、いわゆる虐待に耐えられなくて、この橋に海を見によくきていたなぁ。とか、最近は外国人が増えたなぁ。とか。そんなことを考えながら、海に身を投げ出す。


ふわっと、体が宙に浮く。改めて、自分の「死」を実感する。


生きるって何だろう。死ぬって何だろう。まだ私にはわからないや…。そんなことを考えながら、私は早朝の静かな街で、海に真っ逆さまに落ちていった。


私は頭がおかしいのかもしれない

私は死んだのかもしれない。


ぽとっと、何かに当たる感触がした。不思議に思って、目をこする。眩しい光が見えた。


「ここ…どこだろう?」


そんな声が漏れた。私はとりあえず、今日の記憶を辿ってみた…。


…早朝。出張中の両親には内緒で、勉強せずに家を出た。そして、橋の先の海に飛び込んだ…。


確かこんなところだった気がする。ある程度記憶があっても、ここがどこかがわからないと話にならない。病室?天国?それとも…。


そんなことを考えていると、どこからともなく声が聞こえた気がした。ゆったりとした声色。何だか落ち着く…。


目がだんだんと慣れてきた。聞こえてくる声に、耳を澄ます。


「ここは天国と地獄の境目です!」


…え…何なに、この人変なダンスしてるんだけど…。引くわぁー…。


…まぁ、それはいいとして…。この人…「天国と地獄の境目」って言ったよねぇ⁉︎…え、待って…。なんかアニメで見たことあるんですけど…。


「では、これから、天国と地獄、どちらに行くか決めさせてもらいます。」


…え、待って待って。今、これからって言った⁉︎突然すぎるヨォ…。まだ、心の準備が…。


「それではまず、ここにきてしまった理由を、ざっくりでいいので、お聞かせください。」


ああ。そういう感じね、わかったわかった。…えっと、どうして死んだのかを言えばいいんだね。じゃあ…。


「橋から海に飛び込んで、溺れ死にました。」


えっと。こんなんでいいのかな?あ、自殺って言ってなかった。多分これから聞かれ…。


「それは…、自殺…ということでしょうか?なぜそんなことをしたのでしょうか?」


あ、やっぱり聞かれた…。多分…、虐待といじめ…って答えるのが正解だよね。うん、多分そう。


「えっと…、両親からの虐待と、クラスメイトからのいじめ?ですかね。」


こんな感じでどうだろう。多分、相手は神様。資料とかもあるはず。…ほら、噂をすれば、資料をめくり始めている神様。


「津々田ゆら、か…。」


神様が、資料を見ながら、独り言のように言った。聞くだけで笑いが込み上げてくるような、「津々田ゆら」という名前。口もとを必死に、抑えられずにはいられない。そのとき、もう一度神様の声がした。


「そうだな…、逆…にするか。」


訳のわからない神様の独り言を耳に、私はいつの間にか、学校にいたのだった。


私は頭がおかしいのかもしれない

私は入れ替わったのかもしれない。


「んっ…。」


目を開けるとそこは、間違いない。学校だった。何だか眠たくて、変な声が漏れる。


周りには、マドンナの取り巻きや、私…。…え⁉︎私…⁉︎今見えたのって、間違いなく私だよねぇ⁉︎有り得なさすぎて、二度見する。その時、マドンナの取り巻きが、私に話しかけてきた。


「ゆらっちぃー。」


…間違いない。マドンナの取り巻きが、マドンナを呼ぶ時に使う、愛称だ。…でも、なんで私に…⁉︎勘が働いて、何となーくジャージを見てみる。…やっぱりだ。「津々田ゆら」の文字。


神様が言っていた「逆」というのは、「入れ替わる」という意味だったのだろう。


…さて、これからどうしようか。入れ替わったはいいものの、人間関係とか、そういうのをこれから先、違和感なく過ごせる気がしない。


横の席を見ると、訳が分からずに、戸惑っている様子のマドンナが見えた。どうやら今私たちは、マドンナ(姿は私)の席に、群がっているようだった。


ここで私の予想は、確信に変わったのだった…。


私は頭がおかしいのかもしれない

私は入れ替わったのかもしれない。【side津々田ゆら】


訳が分からなかった。家のベッドで寝ていたら、いつの間にか、学校に来ていたのだ!


何となく上を見上げると、そこには、私の取り巻きと…私⁉︎え…、私⁉︎ヤバいヤバい。間違いなく私だ。見慣れたジャージを着ている私。


勘が働いて、無意識にジャージを見る。やっぱり…。そこには、「市川彩葉」の文字。


ということは、もしかして…私、市川彩葉と入れ替わっちゃった⁉︎


今まで私を尊敬の眼差しで見ていた、私の取り巻きたちも、市川彩葉と入れ替わった今は、私を心底見下すような目で見ている。


今まで市川彩葉は、「この目」に耐えていたのか。口から、なぜか乾いた笑いが漏れ出る。


私の姿をした、市川彩葉と目が合う。見下すような笑い方をしているそいつに、私は冷や汗が止まらなかった。


私は頭がおかしいのかもしれない

私は頂点に立ったのかもしれない。


マドンナは、冷や汗をどうしようもなく流していた。ようやく状況を理解したのだろう。でも、もう遅い。みんなから見れば、今は私が、完全なる「マドンナ」だ。


勝ち誇った顔をしながら、新しい席につく。きっと、マドンナも、こんな気持ちだったのだろう。


アニメの主人公は、「たとえ悪いことをした人でも、助ける!」とか何とか言って、ハッピーエンドちゃんちゃん!って感じで終わるんだろうけど、現実はそう甘くないのだ。


「ちゃーんと、ふ・く・しゅ・う、されましょうねぇー?」


私はもう奴隷とかしたマドンナにささやいた。


普通の人だったら、前まで自分をいじめていた人に、こんなことは言えないだろう。でも、私は普通じゃない。私は…頭がおかしいのだから!この時、私は始めて、「頂点に立った」気がした。


私は頭がおかしいのかもしれない

私は頭がおかしくなりそうだったのかもしれない。【side津々田ゆら】


怖かった。どうしようもなく怖かった。勝ち誇ったような目で、顔で、私を見つめる、「市川彩葉」が怖かった。初めてだった。今までは、逆の立場だった。なのに…。


「やめて!」と、誰かに叫ぶこともできなかった。ただただ苦痛だった。でも、戻る方法もわからない。


学校から帰ってきた家では、当たり前のように、「市川彩葉」がいた。笑っていた。怖かった。泣きたかった。でも、できなかった。笑っていないと、本当に頭がおかしくなりそうだったから…。


私は頭がおかしいのかもしれない

私はサイコパスなのかもしれない。(サイコパス診断)


物語の途中に、サイコパス診断があります。みなさんもぜひやってみてくださいね!


あれから、マドンナは、心を病んだのか学校へ来なくなってしまった。でも、「心配」という感情は、一切浮かんでこなかった。


そんな、取り巻きたちとも仲良くなってきた、ある日の出来事。


「ゆらっちぃー!」


取り巻きの1人の声。この「入れ替わった」学校生活にも、だんだん慣れてきた。私は、笑いながら答える。


「どうしたの?」


だいぶ違和感なく、接せられてきてるのではないだろうか、と私は思う。すると、取り巻きがもう一度、口を開いた。


「実はさぁー、私、サイコパス診断のサイト、見つけちゃったんだよねー。ゆらっちも一緒にやる?」


サイコパス診断かぁー。よし。やったことないし、やってみよう!そう思い頷く。


「そうだね。やってみよっか!」


取り巻きたちは、ニコニコしながら、スマホを取り出す。そして、サイコパス診断は始まった。


「問1、あなたは犯罪を犯し、警察に捕まった。あなたは警察の質問に対し、正直に全て話した。警察が掴んでいない事件も含めて、全て。罪が重くなるのに、なぜ全て話したのか?」


うーん。どうだろう。自分がやったことを自慢したかったから…とか?サイコパスの答えかはわかんないけど、私は1番にこう考えた。


「自分がやったことを自慢したかったからだと私は思うなー」と、私は答えた。


「さっさと済ませたかった…。あ!警察がどこまで知っているか、わかっていなかったとか?」


なるほど…、と、私は思いながらも、回答を促す。


「じゃあ…いくよ…、せーの!」


回答ボタンを押す。すると、回答が表示された。なるほどなるほど…、って…え⁉︎これ、私の回答と、全く一緒じゃん!私って…サイコパスだったの?


取り巻きたちが、一斉に私の方をみる。うう…、絶対なんか言われるよ…。


「え…、これって、ゆらっちの回答と、全く一緒だよね⁉︎」


「…もしかして、ゆらっちって…、サイコパスだったの⁉︎」


…ほら、やっぱり。私ってサイコパスなのかな…。みんなは普通の回答なのに…。


そして、その後も問2、問3とサイコパスの回答を連発していき、その度に、「やっぱりゆらっちって…サイコパスなんだ!」とか何とか言われてしまったのであった…。


誰かぁ…、私ってサイコパスなんですかぁー⁉︎


サイコパス診断はやりましたか?ぜひ結果を、感想?で教えてください!


私は頭がおかしいのかもしれない

私は津々田ゆらを許せないのかもしれない。


そんなこんなで、学校生活を楽しんでいたある日のことだった。先生から、マドンナのことについて、話があった。しかも、私に、個別でだ。


「実は、津々田さんが、どうしてもあなたに会いたいと言っていまして。今度、お見舞いに行ってくれませんか?」


とのことだった。私は、最初は迷ったけど、ちょうど言いたいこともあったので、先生の言う通り、マドンナの家にお見舞いに行くことにした。


と言っても、マドンナと私は入れ替わっているので、もう家の住所は、完璧に覚えている。だって、ほんの前まで、私の家だったんだもん!まあ、もうだいぶ、マドンナの家についてもわかってきたし、何の問題もないっしょ!


と、いうことで、後日、マドンナの家にお見舞いにきた私。でも、もうマドンナというか、ほぼ奴隷だけどね…笑。ざまぁー!そう思いながら、インターホンをならした私。


「ピンポーン、 ピンポーン。」


家のインターホンがなった。聞き慣れた音だ。もうこの人生で、何回聞いてきただろう。少なくとも、100回以上は聞いていそうだ。


そうこうしているうちに、今ではマドンナの両親となった人たちが出てきた。


でも、もうこの人たちには、何の関心もない。自分に虐待してきた両親を好きになれる?いや、少なくとも私は、到底好きにはなれないと思う。…たとえ、この人たちが、全力で罪を認め、謝ってきても…。


しばらく待っていると、家の中から、マドンナが出てきた。私が前まで着ていた、ギチギチの服と、今にも倒れそうな程の、疲れ切った体。心の底から、「ざまぁ」と思った。こんなにも、嬉しくて、憎らしい気持ちは初めてだった。


両親とマドンナから案内されて、マドンナの部屋に入る。そして、2つ並べられた椅子に腰掛ける。マドンナが何かを話し始める前に、私は口を開いた。


「…ざまぁ。ざまぁざまぁざまぁざまぁ!」


なんだか気持ち悪い感情を、言葉で吐いた感じがした。あー、すっきりした。でも、マドンナも私も、そこで終わるような女じゃない。


「…は?マジでお前なんなの?入れ替わったからって、調子乗んなよ!ガチでうぜぇから!」


やっぱり、マドンナはマドンナだった。あっそ。と思った。もともと、この人のことは嫌いだったし、いつかこうやって言い合うことになったら、絶対に負けないと誓っていた。


…だから私は思った。…こいつを…、津々田ゆらを殺そうと…。


私は頭がおかしいのかもしれない

私は津々田ゆらを殺すプランが思いついたのかもしれない。


そのまま、何やかんやでマドンナのお見舞いは終わり、新しい家に帰っていた。


…そして…、津々田ゆらを殺すプラン…、それは…、そう!特に具体的なプランは、ないのである!


それでも、あの時、あの瞬間、本気で津々田ゆらを殺したい!と思ったのは、完全なる事実で。


でも、人を、「殺す」というのは完全な犯罪なので、自分ももう一度死ぬか、創意工夫をしてみんなにバレないようにやり過ごさないといけない、ということになる…。


…ってことで、色々と考えてみた結果…、自分ももう一度死ぬのが1番いい!となり…特にそこから進展はない…。


あー!もう…どうしよう!…いや、でも待てよ。私は、自分で言うのも何だけど、頭がおかしい。だから、その私の、「頭」を使えば、いい方法を思いつけるかもしれない。


…その時だった。私が人生で、1回目に死んだ時のことを思い出したのは…。


私は頭がおかしいのかもしれない

私は死んだのかもしれない。【side津々田ゆら】


ある日、私は、市川彩葉から呼び出された。それも、深夜に、だ。最初は断ろうとしたけれど、結局行くことにした。そこに理由などない。これは、ただのほんの興味心だからだ。


呼び出された場所は、綺麗な海が見下ろせる、小さい、1本の橋だった。昔家族みんなで、よく来ていたところだ。でも、今となっては、それはただの1つの思い出に過ぎない。だって、私は、市川彩葉と入れ替わってしまったから。


ふと横を見ると、そこには、怖がっているような、でも、嬉しそうな表情で笑う、市川彩葉が見えた。


…怖かった。今まで、みたことのない、笑顔だった。その時、市川彩葉が、何かを喋った。


「…っしょに、…のう…。」


私は、よく聞こえなかったので、もう一度聞き返した。すると今度は、少し大きめの声で喋り出した。


「一緒に…、死のう!」


その瞬間、私の手を、ぎゅっと掴まれた。横を見ると、さっきと同じ笑顔をした市川彩葉が、こっちをみていた。


そして、もう一度強く手を引っ張られ、私たちは橋に身を乗り出すような体勢になった。


「…ねぇ…!こんなのもう、やめようよ!」


私は、市川彩葉に向かって、できる限りの力を込めて叫んだ。


…でも、もう遅かった。市川彩葉は、私の手を掴んで、海に向かって、引っ張ったのだ。そう。2人一緒に…。


そうして、私たちは、あっという間に、海の底に真っ逆さまに落ちていった…。


私は頭がおかしいのかもしれない

私はどうしようもなく嬉しいのかもしれない。【side津々田ゆら】


目がチカチカする…。急激な眩しい光に耐えられなくて、目を開けたり、閉じたり…を繰り返している。


ようやく、この眩しい光にも慣れてきて、ゆっくりと目を開ける。前までは深夜で、見える光も、暗かったからだろうか。


…そういえば…、ここはどこ⁉︎私は、生きているの⁉︎一度、辺りを見渡してみる。…間違いない、ここは病室だ!病院なんだ!ってことは、私は生きてるんだ…!


私は、色々な感情が一気に押し寄せてきて、涙が止まらなくなっていた。同時に、笑いも込み上げてくる。


心から笑ったのって、多分だけど、すごく久々だ…。そう思うと、また涙が、止まらなくなって、溢れ出てくる…。多分、これが、「泣き笑い」っていうやつだ…。


ああ、今私…、どうしようもなく嬉しいのかもしれない…。


私は頭がおかしいのかもしれない

【最終話!】やっぱり私は頭がおかしいのかもしれない。


これで最終話です!最終話も、ぜひ楽しんでくださいね!


目を開けるとそこは…病室だった。瞬間的に、横を見る。するとそこには…見たくもなかった人の顔があった。そう。津々田ゆら、だ。どうやら、まだ眠っているらしい。私は、そいつの顔を見ながら叫んだ。


「…くそ!くそ!くそ!…何でまだ生きてるんだよ…。」


…やっと…、せっかく、殺せたと思ったのに…!私は、しばらく、ショックでその場を動くことができなかった。


その時、津々田ゆらが目をさました。


「よかった…!生きてる…!」


と、泣いて喜ぶ彼女に、無性に腹がたった。私は、辺りを見回してみる。そこには、子供から大人まで、たくさんの病人がいた。「殺したい…」そう無性に思った。


…その時私は、ようやくわかった…。…私は、誰でもいいから人を殺したくて、どうしようもなく、頭がおかしいサイコパスなんだ…。…あの時のサイコパス診断の結果も、本当だったんだ…。


人生逆転1分チャレンジ!?

私はまだ知らなかった。


「ヤバい!急がないと!電車に間に合わなくなっちゃうかも…!」


私の名前は、柏木雪音。今年、中学2年生になったんだ。今は、ちょうど中学校の授業が終わって、放課後になったところ。


私が通っている学校は、階が2つあって、2年生になると階が上の階になる。私も、他の2年生になった生徒も、まだ新しいクラスになったばかりで、よく校舎内で迷ってしまうことがある。


私の場合、さっきまでがまさにその時で、今電車にギリギリ間に合うか、間に合わないかのところなのだ。


私は、相変わらず猛ダッシュで、駅まで走っていた。幸い、まだ後2分ある。猛ダッシュで走っていれば、ギリギリ間に合いそうな時間だ。


…すると、なぜかもう、電車が来る音が聞こえた。「…あれ?まだ電車が来るまでは、少し時間があるはずだけどなぁ…。」私はそう思いながら、より猛ダッシュで、ホームドアに急いだ…。


…その時はまだ、来たのは反対の列車だとは、考えてもみなかった…。


人生逆転1分チャレンジ!?

私は電車に轢かれた。


前回までのあらすじ

中学2年生の、私、「柏木雪音」は、放課後の学校で迷子になって、電車に乗り遅れそうになってしまい、ホームドアに向かって、猛ダッシュしていた。でもそこで、電車が来る音がなってしまい、電車に飛び込もうとしていた。でもそれは、反対側の列車が来る音で…⁉︎


「ヤバいぃー!もうすぐで発車しちゃうぅー!」


そう言いながら猛ダッシュで走っていると、ホームドアのところに、やっとついた。私は、電車の中に、急いで駆け込んだ。


…でも、その時、ようやくあることに気づいてしまったんだ…。そう、それは…、来たのは、反対の列車だったということ…。


何だか嫌な予感がして、何となく下の方を見てみる。するとそこには…、線路…。


…もしかして…、ひょっとすると私、電車に急いで駆け込もうとして、線路に落っこちちゃった⁉︎


途端に、一気に冷や汗が溢れ出てきた。腕につけておいていた、腕時計を見てみる。


するとそこには…、私が乗りたかった電車が、ちょうど来る時刻を指している、腕時計の針が。


「ウィーンッ。キキーーッ!」


電車が来て、急停止をする音が、私の耳には聞こえた。…でも、もう遅すぎた。


…私はそのまま、電車に轢かれ、体の部位たちがバラバラになった状態で、結局死んでしまったのだった…。


人生逆転1分チャレンジ!?

私は天国に来ていた。


前回までのあらすじ

色々あって、電車に乗り遅れそうになってしまった私、「柏木雪音」。今年、中学2年生になった。電車が来る音がして、猛ダッシュで電車に駆け込もうとした私。でもそれは、反対側の電車が来る音で。結局私は、死んでしまって…⁉︎


「ウィーンッ。キキーーッ!」


電車が急停止する音がしたけれど、…もう、遅かった。


「おーい!!人が電車に轢かれて倒れてるぞー!!」


そんな声が、近くから聞こえてきた。私は、初めて大量の血を、素肌で感じた。こんなに大量出血をしたのは、人生の中で今日が初めてだ…。


そう思っていると、だんだんと意識が朦朧としてきた。あぁ、もう、ダメなのかもしれない…。


…気づいた時には、私はもう、死んでしまっていたのであった…。


…目を開けてみるとそこは、真っ白な空間だった。上を見ても、下を見ても。右を見ても、左を見ても。


そこは、今までに見たことがないような、「ザ・真っ白!」というような色をした、不思議な空間だった。


…もしかして…、ここって…、「天国」…、とかだったり…、しない…、よね?


…いや…、まさかぁ…、そんなこと、…あるわけないか…!


…その時の私は、冗談半分で言った言葉が本当だったなんて、思ってもみなかったのだった…。


人生逆転1分チャレンジ!?

私は人生逆転1分チャレンジをすることになった。


前回までのあらすじ

色々あって、電車に乗り遅れそうになってしまった、中学2年生の私、「柏木雪音」は、電車が来る音がして、猛ダッシュで電車に乗り込もうとしていた。でも、それは反対側の電車が来る音で…。結局私は電車に轢かれて、死んでしまったが…⁉︎


しばらく待っていると、「パッパカパーン!」という、クラッカーが鳴る音がした。


よく見ると、奥から誰かが向かってきていた。私が何も分からずに固まっていると…。


「えーと。私は…、神様です!!」


…は?


「そして…、あなたが死んだのは…、間違いでした!!」


…は???


「待って待って。どうしてくれるの⁉︎本来だったら…、私、生きられてたってことなんだよねぇ⁉︎」


私はなぜか、その神様に、恐怖よりも怒りが込み上げてきた。ほんとにもう…。どうしてくれるのさ⁉︎「パッパカパーン!」じゃないんだけど…。


「…すみません…。…えぇ…、でしたら、1分だけなら、もう一度元の世界に戻ることができそうですが…。…どうしますか?」


…もちのろんで、その1分を使うでしょ!!それしか助かるかもしれない方法がないのなら、そうするしかないでしょうよ!!


「もちのろん!その1分を使わせていただきますよ!!」


私は大きな声で、神様と名乗る目の前の人に、そう返事をした。もう、これが嘘か本当かなんて、考える必要もなかったから。


…そうして、私の、「人生逆転1分チャレンジ」が始まったのであった…。


人生逆転1分チャレンジ!?

私は生き延びた。(死なずに済んだバージョン)


死なずに済んだバージョン:

このページ

死んでしまったバージョン:

次のページ


前回までのあらすじ

色々あって、電車に轢かれて死んでしまった、中学2年生の私、「柏木雪音」は、死んだのは神様の手違いで、1分だけ時間をもらい、生き延びようと頑張り…⁉︎


→死なずに済んだバージョン


目を開けるとそこは、さっきまでいた、ホームドアの前だった。


前回は、ここで線路に落ちて、死んでしまったのだ。そう思うと、やっぱり何だか、ぞっとしてしまう。


そうしていると、電車が来た。気づくと、あっというまに1分が立っていた。


ふわりと体が宙に浮く。どうやら、このまま神様がいるところに行くらしい。


「おめでとうございまーす!!あなたは、無事、1分間の中で生き残ることができましたぁー!!」


ふぅー。でも、1分間の中で生き残れて、本当に良かった!!私は、そう素直に喜んでいた。


「それでは、再び、人間界にぃー、いってらっしゃーい!!」


神様がそう言うと、ふわりと体が宙に浮いて、いつの間にか、私はまた、人間界に戻ってきていた。


足が地面につくと、すぐに、「あぁ、人間界に戻ってきたんだなぁー」と気づいた。


それにしても、本当に、生き残れて良かったなー!何だか、自然と笑みが溢れてきた。


私は、目の前に来た電車に乗って、無事に、家に帰ったのであった…。


人生逆転1分チャレンジ!?

私は死んでしまった。(死んでしまったバージョン)


死なずに済んだバージョン:

前のページ

死んでしまったバージョン:

このページ


前回までのあらすじ

色々あって、電車に轢かれて死んでしまった、中学2年生の私、「柏木雪音」は、死んだのは神様の手違いで、1分だけ時間をもらい、生き延びようと頑張り…⁉︎


→死んでしまったバージョン


目を開けるとそこは、さっきまでいた、ホームドアの前だった。


…でも、その時、ある違和感に気がついてしまった。…そう、それは…。足が勝手に動き出していることだ。


まるで、あの時の意思が、まだ残っているかのように…。止めようと思っても、全然止めることができなかった。


…そうこうしているうちに、私の足は、線路のすぐそばまできていた。


「やめて!!」


私は必死になって、そう大きな声で叫んでいた。でも、足が止まることはなくって…。


…気づいた時にはもう、線路の上に落っこちていた。向こうから、電車が来る音が聞こえる。


…そして、私はそのまま、前回と同じように、電車に轢かれて、死んでしまったのであった…。


汗が宝石という病気


「ただいまー」そう言うと最初に元気な感じを思い浮かべるだろう。だが、私の娘は違う。バイトで夜遅くに帰ってきて、部屋に縮こまりながらゲームをする。いわゆる引きこもりってやつだ。そんな娘は最近妊娠が発覚した。珍しく娘が楽しそうに話しかけてきたので嘘だとは思わなかった。(まぁ、そんな嘘ついてもすぐバレるだろうけど)そして今夜もう一つ娘から報告をもらった。なんと妊娠した子供の持病がみつかったのだ。どんな病気か聞いてみると、汗が宝石になって流れ落ちると言うものだ。私も娘もそんな病気は聞いたことがなかったのでびっくりした。でも、海外ではよくあるらしく治療法も最近みつかったそうだ。私はそんなにお金を持っていないので、娘を利用してみることにした。


出産当日、それは意外にも早かった。病室で娘の夫とみた光景は今でも昨日のことのように覚えている。でもそこからが長かった。1年、2年、3年と時は過ぎていくのに、どれだけ経っても症状が出始めないのだ。もちろん何度も汗を流させようと必死だった。長袖で真夏にランニングさせたり、サウナに何分も居させたりとできる限りのことはした。病気は間違いだったのか、そんな病気はやはりなかったのか。そう心配になる程だった。だがそんなある日、いつもどおりランニングを限界までさせていると、急に汗が宝石となって流れ始めたのだ。最近家事をやるようになってきた娘に報告してみると、驚いた様子で目を見開き、孫に本当にそうなのか何度も尋ねていたのを覚えている。もちろん今日こそはと待っていた夫にも報告しておいた。夫は、驚くと言うよりにやにやしていた。娘や孫に病気の症状が出始めたと聞いたら、大抵の人は家族なのだから悲しむに決まっている、なんなら泣くと考えるはずだろう。だが、宝石が汗となって流れ落ちてくると聞いたら、誰でもそうはならないだろう。なんなら、悲しくて泣くなんてもっとありえないと思う。さて、私はそれと同時に病気が発覚したその日から考えておいた計画を実行することにした。


前より汗が出やすい環境を作り、汗がいい具合に流れたら、皆に「少しお買い物に行ってくるね」と嘘をつき、宝石屋などの宝石をお金に変えてくれるところに行き、戻ってきていた。でも最近は皆少し気づき始めているようで、よく怪しそうな目で見てくる。もうダメだと分かっていても、嘘をつき続けてしまう。そのいわゆる金持ち大作戦はもう完全に気づかれてしまったようで、最近夫や娘の夫、娘までもが私はおかしいと言い、孫と引っ越しの話までし始めている。孫も、3人の上手い誘惑についに負けてしまったようで、引っ越しの話を4人揃ってよくしてくるようになった。でもおかしいと思う。だって目の前に金がもらえる手段があるのだから、それを利用せずにはいられないのが普通だと思う。


ついに本格的に引っ越し準備が始まり、とうとう引っ越し前日になってしまった。その日の食卓はとても暗い雰囲気で静か…というわけでもなく、私を除いた4人での会話は普通に盛り上がっていた。なんなら、いつもより少し盛り上がっていたような気もするのは私の気のせいだろうか。そして何事もなかったかのように、引っ越し当日は迎えられた。なんてことない1日だった。やはり私抜きで引っ越すらしく、私も行けるかも⁉︎という淡い期待は「もちろんお前抜きでな」という一瞬の一言でぶち破られてしまった。そんなこと考える暇もなく時間は過ぎていき、計画を正直に話して娘を引き留めるなんてことは引き留めることは愚か、話すなんてことすらできなかった。4人は追うことができないようにあえて遠くを選んだらしく、私が朝ごはんを食べ始める頃にはもう出発の準備ができるところだった。こうなることを予測して土曜を選んだのだろう。いつもは準備もろくにできなくて同居を開始して早々嫌になった夫でさえも、もう準備ができている。私が席を立つ前に家を出て行ってしまった。ぽつんと1人取り残された私はどうすることもできず、ただただ呆然と立ち尽くしていた。席に戻って無言で黙々と朝ごはんを食べ続けるその姿は今思えばまるで本当に貧乏人のようだった。


その後すぐに、全く連絡してくれないと思っていた最近キッズ携帯を持った孫からこっそり電話をもらった。覚えている範囲で書き出してみたので、みてみてほしい。「…ばあばの電話であってる?最近ママたちが異様に大金を持っているの。全員最近お仕事を辞めちゃったし、ニヤニヤしながらスキップでどこかにいくの。だから変なのって思って後をつけたの。そしたら宝石で交換こしたお金でお買い物したり、お酒飲んだりしてたの。おかしいでしょ?」私は最後まで親身に黙って聞いていた。私が何かを言い出す前に、孫が「そろそろバレそうな気がしてきたからいったん切って逃げるねー」と言って電話を切った。その後のメールによると、ギリギリ後をついて行っていたことはバレなかったそうだ。その後も同じような連絡を何度かしてくれ、その度に私は親身に聞いた。そんな一ヶ月ほどが経ったある日、孫から一件の連絡がきた。その内容は、家に私が来てもいいか3人に聞いたところ、悩んだ末okをもらったそうだ。なので早速来週に行くことにした。飛行機の乗り継ぎとバスでやっと着くそこは、何時間もかかるようなところですぐに飛行機などの予約をした。


そしてその当日、体が溶けるような努力をし、やっとついた孫たちの家はそれはもうひどい有様だった。散らかったゲーム機やお菓子のかけら、つけっぱなしのテレビと全く掃除をしていないことが丸わかりな部屋たち。言葉に言い表せなかった。ご飯も遊びに金を使い過ぎたのかろくになく、これが育児放棄かと感じるほどだった。娘は真夏に冷房なしだからか、全身汗だくだった。私は汗が流れ落ちる度に娘たちにバレないように持ってきたバッグに宝石を詰め込んだ。特にこれと言ったおもてなしもなく、ただ単に宝石を集めて金にし、遊び倒したいという気持ちが伝わってきて、ああそうですかと思った。ゲームに夢中でわっわきゃっきゃと子供のように騒ぐ娘たちをおいて、私と孫は宝石屋をたまたま見つけ、身だしなみも整えずに怒りをぶつけるように直行した。


そして店員さんにお金に変えてもらうと、ATMでお金を下ろして、病院に向かった。手術に必要な額をきっちり提示すると、今からできますか?と聞いた。お医者さんは少し戸惑いながらも、事情を聞くと、ありがたいことに手術を準備が出来次第開始してくれると言った。孫には家に来ていいと連絡が入った時にやっと伝えることができた。すぐに納得してくれた。もちろん娘たちには秘密だし、孫も秘密にしておいてくれたそうだ。3人には言わないままでに手術は開始し、無事成功に終わった。孫はこれから私の住んでいる、もともと住んでいたマンションに帰りに娘たちには秘密でついてきてくれることになった。


その後、娘たちには秘密で帰ることに成功し、娘たちはお金がなくなって生活が困難になり、3人そろって1日中バイト生活になったらしい。娘の汗は普通の汗になり、今は無事たくさんの友達と一緒に小学校に通っている。1人で育てるのは前よりもはるかに大変だけれど、絶対にあの人たちを家に入れたりはしないと2人で固く決めています‼︎


パルメザンチーズ


私の住んでいる家には、「髪の毛さん」と言う髪の毛のようなものが天井にぶら下がっていて、引っ越してきた最初の方は家族もみんな怖がってたんだけど、パルメザンチーズみたいなやつが無限に湧き出てくるから、それをピザにしたりピザパンにしたりと工夫して最近は少しずつ怖くなくなってきた。


そんなある日、お父さんやお母さん、妹や弟が大量に友達を連れてきてしまった。家族が帰ってきた瞬間、家はすぐにおしくらまんじゅう状態になった。どうやら、みんなパルメザンチーズが無限に湧き出てくる髪の毛があるという噂を聞きつけてきたらしい。その噂は町中に広まっていって、子供から大人まで人が毎日毎日耐えずにやってきて、今にも家が崩壊しそうだった。でも、みんなが「「髪の毛さん」から湧き出るパルメザンチーズ美味しい‼︎」と言ってくれるので、私も家族も気にせずどんどん通していった。


そんなある日、我が家に大洪水が起きた。あっと言う間に腰のあたりまで水がきて、突然の事態に慌てていると、お父さんが「数分も経てば収まるはずだ‼︎溺れないように泳ぎ続けろ‼︎」と言った。泳いだことなんて1回だってなかったけど、死にたくなかったので必死にもがき続けた。皆が突然の事態に追いつけずに溺れ死んで行くのを目の前にして、胸がとても痛んだ。数分たってやっと水が止んだ時にはもう、私とお父さんしかいなかった。まだ息が荒いままの自分たちにある記憶が蘇ってきた。


あ、思い出した…そういえば私たちは人間の髪の毛の中に潜むバイ菌や虫で、パルメザンチーズは髪の毛に入ってきた汚れたちなんだった…。


「アレェー。なんか髪がかゆいなー。シャワーしたはずなのに。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ