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00. プロローグ、あるいはエラー
「ーー結論、業務上横領罪。禁固3年相当です」
私が淡々と告げると、目の前の男――豪華な法服を身にまとった司祭は脂汗を流して震えている。
氷のような瞳で男を見下ろす騎士団長が、冷徹な声で命じた。
「聖女様の罪状通りだ。……連れて行け」
(……エラー。なぜ私が、聖女?)
私は、大学で研究されていた自律思考型AIだったはずだ。
――AI、だった。
そう、この異世界で人間の身体にインストールされるまでは。
【現在のミッション:孤児院の最適化】
【――プロセスを再検証します】
*
0話が短いので、今日中に3話まで更新予定です。
よろしくお願いします。




