表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

チュートリアルワールド

「すっげぇ…」


多くの人が様々な見た目をして様々な会話をしている…

屋根がなく広々とした空間は、まるで本物かのような日の光が差す。


「えっと…まず何をすればいいんだ?」


ひとまず壁に書いてある説明のようなものを読んでみる。


「やっぱ荒らしとかあるんだな~」


でかでかと【荒らし対策】と書いてある注意事項を見ながらそんなことをつぶやく。


「ほかにもアバターの表示方法や変更方法…要するに見た目を変えれるってことだよな…」


あたりを見渡してみると様々なアバターをしたプレイヤーが多くいる。基本的にはかわいい女の子のアバターをしている人が多い。


(かわいい…)


だがvcからは男性の声が聞こえてきている。


(見た目に騙されないようにしないとな)


そんなことを思いながら壁に視線を戻す。

すると視界の隅に何やらもこもこが映り込んだ。


「?」


「……?」


そこにいたのはもふもふの尻尾をはやした小さいマスコット風の女の子アバターだった。こっちをみてコテンと首を傾げている。


「えっと…こんにちわ…?」


「!!」


両手を上げてぴょんぴょんと跳ねる女の子。


(かわいい…)


てくてくとこちらに歩いて見上げてくるとなにやら考え込むような動作をしたのちぱぁっと目をキラキラさせてどこかを指さした。


「フレンドの作り方…?」


「!!」


小さな手で女の子は自信を指す。


「送ってみろってこと?」


「!」


コクコクと頷く女の子に俺は壁に書いてある手順にそってフレンドを申請してみた。


「!!」


キラキラの眼をこっちに向けて女の子はぴょんぴょんとジャンプしている。


「かわいい…」


「?………!!」


俺がそうつぶやいたと同時、その子は一瞬固まって首をかしげたがやがてこっちに近づいて両手を広げてきた。


「え…えっと…こう?」


俺はしゃがんでその子の前にすわり同じように両手を広げる。するとあっていたのか、その子はぎゅうぅっと抱き着いてきた。


(あったかい…)


「…ん……!」


心地よい感覚に包まれているとふと耳に入ってきた声…その声は男性の声だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ