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8.悪役令嬢は謎の少年の背中を押す。

ここでお伝えします。

6話を1部修正致しました。

ご理解よろしくお願いします。

後、各話に誤字が沢山ありましたのでそれも全て修正しました。

お悩み屋銀色の髪に、赤い瞳をした少年が微笑む。

そんな赤い瞳に吸い込まれそうな感じになったものの

何とか理性を取り戻して悩みを聞くことに。

「ここに来たということは、何か悩みがあるのでしょう?」

「そうだよ。僕はとある悩みがあるんだ。」

「どうぞ聞かせてくださいな。」

そう言うと、彼は口を開き話し始めた。

「僕はね、幼い頃からこう呼ばれているんだ。

お前は存在自体が罪だって」

そう言われた瞬間

「菫、お前は存在自体が罪なんだよ!」

ふと前世の出来事がフラッシュバックした。

がしかし、今は彼の悩みを聞いている。

落ち着いて、また話を聞く姿勢になる。

「そう言われるのはね。僕は誰からも愛されていた母を殺したんだよ。僕が生まれたとき、難産だったらしくてね母は出血多量で死んじゃったんだ。それから俺は母を殺したとして冷遇されるようになったし嫌厭されるようになったんだ。

それからずっと思ってた、生まれたことが罪の俺にはもう生きる資格はないんじゃないかってね。

お悩み屋の店主さんはどう思う?僕は生きてる資格あると思う?」

「…。」

彼が話し終える。

どうしてだろうか

彼は前世の私のような人生を送っているようだった。

――――

私も、前世そう言われていた。

お前は存在自体が罪だって。

私には、父と兄がいた。

2人は、母を大切にしていた。そんな母を私は殺した。

私が生まれたとき難産だったらしく、大量出血で亡くなってしまったとか。大切にしていた母を私が殺したとして2人は思って私を嫌厭するように、私に対して酷い言葉を吐いた。

今でも私は鮮明に覚えている。死んでなお、転生した今でも。

成長するにつれて言葉も酷くなっていって

私は高校生の頃命を終わらせようかなって思った。

けどそれを止めたのは私の前世友達だった人だった。

「菫は何も悪くないし罪なんてない。あの2人はお母さんが命が危険だと分かった上で産もうとしたのを許したんだから。自分を正当化してるだけよ。だから、菫あなたは何も悪くないし罪なんてないの。どうか菫は菫らしく生きててほしい。」

その言葉が私の支えになって私は決めた。

被害者面してくる2人から離れて

自分の人生を取り戻すと。

そしてこの過去の経験を活かして、私と似たような家族から酷いことをされてる人や他に困っている人を助けられる弁護士になろうと決めた。

そして、必死に勉強して弁護士になってあの2人から離れた。

まあ…。離れて数年で命を落としてしまったけど。

―――

この世界でも私と同じような境遇いたことに私は驚いた。

彼は、きっとその悩みを吐き出せることができなかったんだと思う。だからここに来てくれたんだ。

それなら、友達だった人の言葉と似たような境遇の私の言葉を聞いて少しでも救われて欲しいことを願う。

私は口を開いて、彼に言った。

「悩みを聞かせてくれてありがとう。まずあなたの言った生きてる資格はあると思うということから言わせてもらうわ。」

「いいよ。」

「あなたには、生きる資格があるわ。」

「どうして?」

「まず、どうしてあなたの存在自体が罪だと言われるのはおかしいの。あなたのお母さんは命が危険だということを分かりながらあなたをうもうとした。それを許したのは勿論あなたを存在自体が罪だと言っている人達よ。つまり、あなたを存在自体が罪だと言っている人達は、お母さんが死んだのはあなたのせい。自分は悪くないと自分を正当化しているだけ。だからあなたは何も悪くないし、罪なんてないのよ。」

「…。」

前世、友達だった人が言っていた言葉を彼にそっくり返す。

「だから、あなたには生きる資格があるの。

そして今から言うのがあなたな悩みの解決方法よ。

今ならあなたは自分の人生を取り戻すことができる。だから、どんな方法でもいいからあなたに存在自体が罪だと言う人達をどうにかすることよ。」

そして私の経験のことを混ぜて話した。

「自分の人生を取り戻す…」

全てのことを彼に話終える。

彼はじわりと涙を流していた。

が、すぐに涙を拭って、店に来た時よりも明るい顔をした。

「…僕、何だか心が楽になったよ。君のおかげで。

生きる資格があるって言ってくれてありがとう。アドバイスをありがとう。」

「いいえ、私はあなたに少しでも救われて欲しかったから言っただけのことよ。」

「そうかい。じゃあ僕は帰るね。」

「お悩み屋に来てくれてありがとう。」

「いえいえ、じゃあね。」

と言ってメアリーに案内されてお悩み屋から出ていった。


彼が私の話を活かしてくれることを願った。

けど…。

「お悩み屋さん、また来たよ」

「え?」

彼はお悩み屋に初めて来た以降から週に一回ほど遊びに来るようになっていた。

「ちょっと!悩みがないのなら、出ていってください!

営業妨害になりますわ!」

「じゃあ、僕をお悩み屋に雇ってくれる?

お悩み屋さんの恩返しとして」

「え!?どうしますか?」

「まあいいわよ。」

「本当にー!?」

「…っお嬢さ…いやリベルタ様が言うのであれば仕方がありませんね!」

「ふふふ。」

別に、人が増えるのは問題ない。

メアリー以外に、親しみのある人といられるのも悪くない。


それに…。

あるとてもいい情報が手に入ったし。









この時は、まだ主人公は少年が皇太子ということを知りません。

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