20 ヒロイン、醜態を晒される
「は…?」
アリシアはたったその一言だけを言って愕然とした。
「あんた、何言ってるのよ…!?
私が何をしたっていうのよ…!?」
そう言ってまたギロリと睨みつけてくるけれど
冷や汗が流れているのが見える。
おそらくバレて焦っている。リベルタにしてきたことを。
周りも騒然としている。
なんて素晴らしい舞台。
ここからもっとあなたを驚かせ絶望させてあげる。
「とぼけるつもり?
あなたが訳の分からない罪状突きつけて挙句の果てには婚約者を奪って…。」
「それは、あんたの自業自得でしょ!?
あんたが私に酷い言葉を言うから…」
「…全くまだそんなこと言っているの?」
呆れて深いため息をつく私。
分からないのなら言ってあげようじゃない。
取り押さえられているアメリアと同じ高さまでしゃがみこみ
顔をギリギリの所まで近づける。
「あのねぇ?私が言ったことは悪意のある言葉じゃないわよ。当然のことを言ったの。私は公・爵・令・嬢
あなたは子・爵・令・嬢。立場はどう考えたって公爵家の方が高いの。立場を弁えることは当たり前のことなの。子爵令嬢でもあるあなたにも分かるはずなのに…。」
「…。」
「あなたは注意を勝手に酷い言葉だと変換するなんてね…。」
「ああ…本当に馬鹿ねぇ。」と顔を当てて笑うと
カリストも便乗するように笑った。
また、リベルタの家族も聞こえるように笑っていた。
顔を真っ赤にして醜態を晒されて体が震えるアリシア。
そんなアリシアにまた追い討ちをかける。
「それだけでも馬鹿なのに、あなたはさ…
違法物使って、人を洗脳させて…。
挙句の果てには」
私はガっとアリシアの顎を掴み獲物を定めるような目で
見つめてここにいる全ての人達に聞こえるように。
「…賊を使って私を殺そうとするなんてね。」
そう言うと辺りは騒然とした。
「リベルタ様を殺そうとしていた…!?」
「なんて人よ…」
次々とアリシアを批判する声が聞こえる。
(ああ…愉快愉快!)
アリシアの近くにいる皇太子も、殺そうとしたことを聞けば
表情から驚きを隠せていない。
どうかしら?あんたが愛していたこの女はとても最低なヤツだったのよ。
冷めた目で皇太子を見やると、皇太子はビクリとして
顔を背けた。
(あーあ情けない。)
そして、殺害しようとしていた当本人。
バレてしまって顔面蒼白になっていた。
が、言い逃れようとしているのかまた口を開いては弁明する。
「私がいつ、あなたを殺そうと賊を使ったというの!?
証拠は!?私が殺そうとしたっていう証拠は!?」
そう言ってきたのでここで紹介。
録音可能魔道具を取り出す。
「ふうん。じゃあこの録音は何かしら?」
皆が見えるようにそして聞こえるようにここに来る前に
音声をマックスにしておき、私は魔道具のボタンを押した。
大分、投稿するのが遅くなりました。すいません。




