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遙
すみません遅れました。不安定な投稿ですが何卒ご容赦ください
「一揆をおこすってどういうことだ?」
意味が解らない。
「そのままじゃ。」
こんな時まで冷静になるなよ。
「策はあるのか?兵は?武器だってどうするのじゃ?」
「落ち着け、一通り考えておる。」
俺ははっとなって、気にも付かずに上げていた腰を下ろした。
「すまん…つい。」
「よい。急に言い出したわしもわしじゃ。」
「兵なら心配するでない。」
そう遙は微笑んだ。
「今、桃太郎の世が崩れかけておるのは…まあわかるじゃろう。」
「ああ。民も苦しみ、貧民窟がここの南あたりで形成されたと。」
「それを利用する。」
「利用とは?」
俺の頭で疑問符が浮かぶ
「この世に絶望したものたちに、刀と後押しの声援を与えるとどうなる?」
やけに納得してしまった。たちまち、その納得が興奮へと変わった。
「こちら側に加勢するのかッ!」
また、ふと立ちあがってしまった。
「おぬしは、足を鍛えておるのか…?」
顔を今にも爆発しそうな赤色にかえて再び、座った。
夏休みだー!!