0話 終わった日常、始まる魔法
私の知っている世界は、もうどこにもなかった。
世界は変わってしまった。
使えなくなってしまったものがでた。
逆に新たに使えるようになった力である魔法が生まれた。
ーーー魔法という力について
魔法は覚醒者と呼ばれる人たちが使えるようになった力だ。
魔法には属性が8つ存在する。
『火、水、風、土、雷、光、闇、無』
覚醒者は基本的に無属性の魔法である『身体強化』と8属性から一つ適正となる属性が存在する。
それと魔法を使うための魔力は存在しているのかがわかっていないらしい。
わかっていることは魔法を使うと疲労が溜まることだ。
だから今は魔法を使うのは運動をしていると考えられている。
見た目や効果が大きくなるほど激しい運動になっていると考えるみたいだ。
だから寝て、体力が回復したらまた魔法が使えるようになる。
とりあえず魔法の話は一旦ここまでにしよう。
ーーー世界統一政府とギルド
次に世界統一政府の話をしよう。
世界統一政府の本部はフランスに置かれた。
フランスに置かれた理由は世界統一政府が欧米の人たちが中心だったことが影響している。
それ以外の理由もある。
それは災厄の影響があまりなかったのがヨーロッパでドイツやフランス、スペインだった。
だからドイツとスペインの間にあったフランスが選ばれた。
本部が置かれたフランス以外の国には支部が置かれた。
そこで覚醒者の登録がされた。
覚醒者たちは世界統一政府内に創設された『ギルド』に所属することになった。
そして、ギルドに所属する者にはギルドカードが発行される。
そのほかにもギルドでは覚醒者たちの調査が行われている。
そこですぐにわかったことは覚醒者には若者が多いことだ。
別に高齢者や中年の人がいないわけではない。
ただ、ギルドに登録されたほとんどの人が若者だった。
特に多かったのが十代後半から二十代前半だ。
理由は不明だ。そのため、それを含めたことの調査が続いた。
ーーー調査結果
その調査の結果、また別のことがわかった。
覚醒者は『魔王』を一目見ただけでそいつが『魔王』であるとわかるそうだ。
聞いた話では、魔王は人の形をした何か別の異質な存在に見えるらしい。
他にも見た目は人だが魔王の周りの空間だけ歪んで見えると言う人もいた。
これ以外にも調査で分かったことがあった。魔法についてだ。
魔法は『火、水、風、土、雷』は攻撃型、それ以外の『光、闇、無』は補助型と言うことだ。
でも、補助型は攻撃ができないわけではないと言うか攻撃系の技が攻撃型と同等の強さがある。
ただ、攻撃型で使えない補助系の技が使えるから補助型と呼ばれるようになっただけだ。
さらに言えば攻撃型も使い方次第では戦闘中に補助はできる。
それでも、分けられていることはここでは言っておこう。
ーーー始まりの魔法、基本魔法
魔法についてもう少し話していこう。
魔法には基本魔法が作られた。
基本魔法は各属性に1つずつ作った攻撃魔法だ。
とりあえず全て紹介しよう。
火 『火球』
水 『水球』
風 『風矢』
土 『土矢』
雷 『雷球』
光 『光矢』
闇 『闇矢』
無 『衝撃波』
ちなみに基本魔法以外は『光、闇、無』の3つの属性だけ1つずつ存在する。
それも紹介しよう。
光 『回復』
闇 『解毒』
無 『身体強化』
今、現在ある魔法はこのように基本魔法+3つしかない。
そのためこれ以外の魔法は自らの手で作らないといけないのだ。
例えば土で壁作ったり風で斬撃を飛ばしたりする魔法を個人で作るんだ。
魔法という力が誕生してすぐのためこればかりは仕方ないのかもしれない。
でも、魔王を倒すためには魔法を発展させていかなければならない。
故に変わってしまった世界の調査はまだまだ続いていく。