第64話 修練場の戦い その19〜おっぱいマウスパッドって歴史上の人物のもあるのね〜
「うーん、さっぱりわからん! ヒントを出せヒントを!」
「こここここ降参です……」
どうも解答者二人はやる気に欠け、早々と救済を要求してきたので、僕は助け舟を出してやることにした。
【ヒントですか……まぁ、声の出し方に関係ありますが……ちなみに彼女は独特な甘い喋り方で人気を博しました】
「閃いた! そのセクシーな姉ちゃんはオーガズムの時みたいなアヘ声で喋るようにしたんじゃないのか、ムネスケ先生?」
【んなやつぁいねえよ!】
いかんいかん、僕も自分を抑えないと突っ込み永久機関となってしまう。どうも目の前にブラブラ垂れ下がる聖処理シスター的乳暖簾状態の雑巾のせいに違いない。
「ひょひょひょひょっとして……歌う時みたいに話したんですか?」
おお、リプルが結構いい線いってる! さすが歌が本職の水魔だ。
【かなり近いですよ。実は彼女は息を吐きながら喋るとどもりにくいということに気づき、訓練したんです。因みに彼女はマリリン・モンローと名乗り、セックスシンボルと呼ばれたり、プロスポーツマンや劇作家などと結婚や離婚を繰り返したり、時の最高権力者と浮名を流したり、寝る時は身に着けるのは香水だけだと語ったりと様々な伝説を残しました。非常に社交的で賢かったんですね。今でも彼女のファンは多いんですよ。どうです、試してみる気になりましたか?】
だんだん口が滑って変な方向に脱線しかけたのでここまでで一旦彼女に話のボールを投げた。このままだとマリリン・モンローのおっぱいマウスパッドのことまで言い出しかねないし。
「はい! やってみます! とても参考になりました!」
なんと僕の話を聞き終わったリプルは息を吸い込むと、まるで勇気の歌のバフがかかった状態のように全く噛まずに、雲一つない青空のごとくはっきりと返事した。早速僕のアドバイスを試してみたに違いない。元から音楽的センスはピカイチのセイレーンだし、飲み込みも早い。まさにマリリン・モンローの再来だ。
もっともその直後に、「まままままた色々とおおおおおお教えてください……」と元に戻ってしまったが、頑張り屋の彼女のことだから、きっと近いうちに普通に会話出来るようになるだろう。
【はい、いくらでも喜んで!】
「あああああありがとうございます!」
「ハハハ、すっかり仲良くなったな、二人とも。やはり殴り合った後はお互い友情が芽生えるというのは本当のことだったようだな!」
また横からお節介魔王が妙なことを言ってきた。それっていつの少年漫画だよ!?
ちなみに画像はマリリン・モンローで検索したら出てきたフリーのものです…わかるな?w




