第45話 セイレーンの寝所 その12〜二プルファックはおっぱいのファンタジー!〜
「しかし中々良い趣味をしているな、リプル。だがチクニーはなるべく優しくしないとおっぱいを傷つけるから気をつけないとダメだぞ。そんな鋭い爪先を鼻くそでもほじるみたいにズボズボ突っ込むなんざ問題外だ。ニプルファックじゃあるまいし」
繊細な銀細工のような美しい髪を指先でもてあそびながら、美しさを微塵も感じさせない汚言を魔王は唇から垂れ流した。
【ニプルファックとか言わんでください!】
正直俺もそんなもの特殊なエロ漫画でしか読んだことが無い。
「もももも申し訳ありません魔王様! こここここの罰はいくらでも受けます! なななななんならいっそ乳首を切り落としても……」
【もうやめて! さっきから聞いているだけで僕の存在しないはずの乳首が痛くなってくるよ!】
「我もそんな物騒なことは露ほども望んでおらんぞ。第一もったいない。それよりももう一回言うが今すぐに修練場まで来い! 一緒に手合わせして汗を流せばストレスも消え失せ、そんな自傷行為的なチクニーなんぞやめてクリオナ程度で満足出来るであろう」
【いや、最近の説では運動じゃ性欲は発散出来ないって言うし、そう上手いこといきますかねぇ? っていうか本当に特訓好きですね】
昨晩半徹でミレーナとバトっていたのにまだやり足らないんだろうか、この人?
「うるさい、いいからそなたも一緒に来るがよい。リプル、早速だが、こいつを紐で繋いでもう一度飛べ!」
魔王はややご立腹の様子で、眉間にしわを寄せながら下知した。しまった、余計なことを言い過ぎてしまったようだ。
「はははははい!」
【ちょ、ちょっと勝手に決めないでくださいよ!なんで僕まで!?】
正直言って今日は既に色々イベントが多過ぎて、それこそタンスみたいにどこぞに放置されて日光でも浴びながらゆっくり休憩したい気分だった。なんかここ湿気多いし。
「忘れたのか、そなたは作戦参謀に就任したのであろう? ということは、戦闘において我の側に立って作戦を考える義務があるのだ」
【作戦参謀ってそんなことするの!?】
「つべこべ言わずとっとと行くぞ! キムリア、リプル、とっとと準備しろ!」
「「はいいいいっ!」」
というわけで、再び僕は翼の王国の人となり、城内を滑空する羽目と相成った。アイエエエエエエ!




