第39話 セイレーンの寝所 その6〜おっぱいで孕めオラァッ!〜
「あちゃーっ、せっかくお休みのところをうるさくして起こしてしまったニャン! 失礼しましたニャン!」
【いや、そこ謝るところじゃないから!】
僕は突っ込みのし過ぎで息切れがしそうになってきた。てか一向に話が進まん!
【とにかく君にはもうちょっとやって欲しいことがあるんだよ! 僕には何も出来ないから!】
「報酬はなんニャン?」
【メイドなのに金取るのかよ!?】
「別に金銭でなくても良いニャン。てかこの世界に来たばっかりのものにそんなものは期待してないニャン。うちが欲しいのは刺激たっぷりのハラハラドキドキワクワクだニャン! ついでに大きなおっぱいの乳首をいじるのも好きだニャン!」
【……なんかこんな奴ばっかだなこの城。でもそれなら丁度いい。まさに今から頼むことそのものが君の目的にかなうと思うよ】
というわけで、しばしの間僕は乳管造影の手法について新たな猫メイドに説明した。
【……てな感じですが、理解して頂けましたか?】
「はいニャン! よっくわかったニャン! 要はリプル様の赤い母乳が垂れてる締りの悪いだらしない右乳首にこの固くて淫らな金属棒を突っ込んでグリグリ拡張した後で、この筒に瓶の中身を入れて針を陥没乳頭並みに開いた乳首の先にぶっ刺して液体を『おっぱいで孕めオラァッ! 種付けブレス!』とばかりに流し込むわけだニャン! もう言ってるだけでヌレヌレドキドキワクワクだニャン! これなら仕事代以上にお釣りがくるニャン!」
【はぁ……まぁ、大体おおむねは合ってますけどね】
「大きい胸だけにニャン!」
【そのギャグ流行ってんのかよ魔王城!?】
ついいつもの癖が出て突っ込んでしまったが、獲物を追い詰めた肉食獣のように両眼をギラギラと輝かせた猫メイドはそんなことは気にもせずに早速仕事にとりかかっていた。彼女は手早く注射器をセッティングしゾンデをマドラーのごとく構えると、「それでは失礼いたしますニャン、リプル様のニップル!ゴートゥーニップルヘイムニャン!」と妄言を吐きつつ、まだ赤い汁が滴る蕾の頂きに問答無用とばかりにグイッと突っ込んだ。
「ひあああああああああんっ!」
【だ、大丈夫ですか!?】
またもや意識を失うんじゃないかと心配になった僕はオロオロと声かけするも、リプルの顔はどうやら先ほどとは異なりまるで湯上り時のように火照っており、血色は十二分に良さそうだったのでひとまず安堵した。




