長い夜を
長い夜を数えたら
ひどく虚しく感じるんだ
どうやって渡ってきたか
涙の川
幾星霜
いつも迎えている明日を
今日迎えるのが怖いのは
何故か
いつも通りを思い出せない
理由のない
涙
胸の痛み
目頭の熱
指先の
小さな震え
眠れないから
起きもしない
朝が長い夜のよう
安らぎを求めたって
どこにも吸う息がないみたいに
喉元が詰まった
光が怖い
闇がまどろみのよう
歌一つ
歌うのだって
涙が止まらない
明るい何かを求めて
スマホを手に取ったが
酷く苦しい
誰にも気付かれないから
気付かれたくない
でも何処かの誰かも
この時間は
きっと苦しい
長い夜を
断ち切るのは
誰だ
自分だった
少しだけ立ち上がって
1歩だけ
優しくゆっくり
踏みしめて
前に進めたら
歩きだそうか
明けるはずのなかった夜が
少しの勇気と
少しの力で
明けるなら
世界はもっと
温かく見える
1歩だけでいい
その1歩が
すべての始まりだ
朝が来たら
大きく息を吸って
歌う
ほらこんなに自分は強いんだ
1歩踏み出すことができる
何かを始められる
中途半端になったっていいだろ?
始めることにも意味がある
自分の強さに心を踊らせたらほら
何から始めようか