83.バジリスクの本体そっちなのか⁈
〜こたろうside〜
『飯を食わせろぉぉぉぉ‼︎‼︎』
「コケコッコォォォォォォ‼︎‼︎」
バジリスクが暴走してあちこち暴れ、辺りにいるやつを手当たり次第に攻撃して少しでも怯むと蛇の頭の方で噛みつき、痺れた奴はそのまままともに動けなくなるから周りの奴がなんとか助けてまた噛まれるか蹴り飛ばされるかするから誰も止めに入れねぇ。
『肉ぅぅぅぅ‼︎肉を寄越せぇぇぇぇ‼︎‼︎』
『(こたろう君、なんかずっとお肉食べたいって聞こえるけど多分バジリスクの声だよね〜?
あっ、こたろう君右から蛇の頭来てるよ〜)』
『(もうバジリスクに肉を食べさせれば落ち着くんじゃないかしら?
正面からクチバシも来てるわよ)』
「他人事のようにさらっと言ってるが俺様がやられれば貴様らもやられるんだぞ⁈」
__ガガガガガッ‼︎バサバサバサ‼︎‼︎
「コケェェェェ‼︎コケコッコォォォ‼︎‼︎」
『肉…‼︎鶏肉が食いたいんだよぉぉぉ‼︎‼︎』
「鶏肉食いたいとか共食いじゃねぇか⁈」
そういえばこいつずっと肉食いたいって言ってるが、さっき餌を何も食おうとしないって話で聞いたのはどう考えても草食動物が食うものだった気が…?あっ!
「そういや鶏肉じゃねぇけど干し肉あったな?」
『(今日のおやつに買ってた干し肉そういえばあったね〜!あげてみる〜?)』
『(さっさとあげなさい!干し肉数個ぐらいなら暴れられるよりはマシよ!)』
俺様はその時そういえば服の内ポケットに非常食で干し肉があったのを思い出し、くーすけやチョコも干し肉をやることに賛成したから俺様は干し肉を出した。
「おい、鶏肉じゃねぇが肉はある!受け取って落ち着きやがれ‼︎」
『‼︎……肉ぅぅぅぅぅ‼︎‼︎‼︎』
「コケーコッコッコッ‼︎」
俺様が干し肉を放り投げると、バジリスクは反応して投げた干し肉を追いかけ蛇の頭の方が干し肉に食らいついた。
『肉ぅぅ…!肉うめぇ‼︎肉ぅぅ‼︎』
「ココココッコケー」
「鶏部分じゃなくて蛇の頭の方が食うのかよ…」
『(そういえば、さっきから鶏側の鳴き声はずっと聞こえてるのに、それとは別に「肉が食べたい」って言う声が聞こえてたけど、もしかして鶏部分が尻尾で蛇の頭の方が………本体…?)』
『(あぁ〜、鶏の方が本体だと思われてたから鶏向けのご飯食べなかったのか〜)』
バジリスクが干し肉に食いついて暴走が止まり、今になって冷静に考えると少し前に聞いた”バジリスクが何も食べようとしないから餌が無い“は”バジリスクが鶏向けの餌を食べないし、蛇の餌は試したことが無かった“って意味だったんだと気づいたな…
俺様達みたいにモンスターの言葉分かる奴今までバジリスクの本音聞いてやらなかったのかよ…?そういう風に俺様はくーすけに代わりながら思うのだった。
「干し肉もっと食べる〜?」
『食う‼︎‼︎ずっと小さい虫食うか、たまに小鳥を食えるかの2択だったから助かった‼︎‼︎』
『(なんだかバジリスクが憐れに思えてきたわ…)』
結局そのバジリスクは、騒ぎが落ち着いたことに気づいた他の人間が様子を見に来るまで俺様達が持ってた分の干し肉を必死に泣きながら全て食べるのだった。




