51.目つきだけだと怖いねルーイ君
〜くーすけside〜
こたろう君がいきなり爆笑し始めた後、なんとか笑いが収まったようでなんで笑っていたのかを話してくれたよ!
こたろう君の知ってるルーイ君ってインコは鳥籠の鍵を勝手に外して脱走して、近所のペットを飼ってる家に遊びに行って散々揶揄って遊んだりして、満足したらその家の人間に大人しく捕まって元の飼い主のところに送ってもらうという愉快犯らしくて、テオさんが言ってるような“近寄り難い”やら“クール”やらのイメージが合わな過ぎて思わず爆笑したらしい。
遠目にチラッと見えた目つきだと凄く怖そうだけどね〜?
『(ルーイのやつがクールだとかありえねぇ…あいつは常に近所のペット達に自分から近づいて揶揄って相手が怒って狩りに来たら素早く逃げて、それ以外の奴にも揶揄って遊んでくるようなある意味社交的なやつが近寄り難いイメージとか笑わない方が無理だ…!)』
『(とりあえず、近寄り難いって言われて一匹狼してるのがおかしいってことね?でも、そんなぐいぐい行くような性格の子がなんでそんなことになっているのかしら…?)』
『(どうせ最初の方で喋ったやつが、そのぐいぐい来るのに引いてそのままハブられてんじゃねぇか?)』
「どっちかっていうと目が怖いからじゃないかな〜…?(小声)」
ボクはそう思って小声で2匹の会話に入っていると、噂のルーイ君が受付での話が終わったみたいでこっちを振り向いた時、ボクと目があったような気がした。
いや、実際目があっているようでボクをその鋭い目で見ていたと思ったらボクの方に近づいてきて、周りの人達はさらにザワザワし始めた。
そして、こたろう君のいうルーイ君らしきその鳥の獣人がボクの前で止まって口を開いた。
「………こたろう君…?」
「ッ⁈⁈⁈えっと、ボクはくーすけだよ…?」
「くーすけ君?おかしいな?さっきチラッと見た時はこたろう君にしか思えない口調だったし、見た目も一緒なのだよ」
周りの人達は「ルーイが仕事以外で他人と喋った⁈」や「俺あいつの声初めて聞いたかもしれねぇ」なんて騒いでいるけど、そんなに喋ってるの珍しいの?こたろう君の話と全然違うね?
『(こいつやっぱりルーイだな…どっかルーイと2人きりになれる場所にでも連れて行ってからネタバラシするしかねぇな…)』
『(さっきと見た目が一緒だって言っているけど、もしかしてこたろうが表に出てた時に見られていたのかしら…?)』
その後、周りがザワザワしてる上に隣にいたテオさんが「知り合いか?」と聞いてきてる中、ルーイ君とどうやって2人きりになるか考えるのだった。
「えっと、とりあえずボクは依頼の報告しないといけないから……また後でね〜?」
ボクはとりあえずスライム討伐の依頼を完了して初めての報酬として20ゴルドを貰ったよ!大銅貨ってやつ2枚で20ゴルドらしいね?前にこの街に入る時に支払わないといけないって言われたのも20ゴルドだったけど、スライム討伐依頼分ぐらいなんだ?
『(まだ安いのか高いのかよく分からない量ね…?)』
「まぁこんなもんだよね〜?(小声)」
そうして初めての報酬を受け取ってどうやってルーイ君と合流しようかと思っていると、こたろう君が何かに気づいた。
『(おい、ルーイがなんか廊下の方の影からこっち見てるぞ…?)』
その方向を見てみると、確かにさっき見たルーイがいて、ボクがそっちを見た途端に青い翼になっている腕をパタパタと上下させていて、こっち来いに見えなくもない動きをしていた。
『(こっち来いって感じだな?)』
『(まぁ……2人きりになるのに丁度いいわね?とりあえずルーイさんの方向に行ってみましょう)』
「う、うん!(小声)」
そうしてボク達はギルドの奥のギルド寮がある廊下の方に向かうのだった。




