10.また異世界にいたけど、もしかして現実…?
〜こたろうside〜
『………ハッ⁈ここは…⁈』
俺様は気がつくと見慣れない……いや、見覚えはあるな?さっき濡れた体を乾かす為に寝転がった岩の上だな?今の時間は……夕方ってところだな?
『う〜ん……あれ?なんでボクまたここに…⁈』
『よぉ、お目覚めかよくーすけ?』
『ボクお昼寝してた筈なのになんでまたここにいるの…?だってここは夢だったんじゃ…?』
『それは俺様も思ってたけどよぉ…』
多分またここで3匹くっついてるってことはこれも現実ってことだろうな?寝ればある程度時間が進んだ元の世界で目が覚めるけど、また寝ればここで目覚めるってことだろうか?
よく考えたら、この世界で触ったものに対してぐちゃぐちゃして気持ち悪いだとか水が冷たいなんかの感覚があるし、転んだりぶつかった時に痛みも感じた。よく人間が信じられない物を見た時に頬抓って夢かどうか確かめてるみてぇだが、夢の中は普通は現実みたいな痛覚無いのかもな?
『ふわぁ〜………へっ⁈なんでですの⁈この世界は夢だったんじゃ…⁈』
『チョコちゃんおはよ〜』
『貴様は素っ頓狂な声と一緒にようやくお目覚めか?』
『誰だって夢だと思ってたところにまた来たら驚くわよ‼︎再開と同時に生意気ですわね‼︎』
『まぁまぁ2匹共、ボクの両隣で喧嘩しないで…』
あぁ〜うるせぇうるせぇ〜…ま〜たこいつは目覚めたと思ったら俺様に向かってキャンキャンうるさく吠えてかかってめんどくせぇ〜…
その後俺様は2匹にさっき思ったこの世界も元の世界もある種の現実世界で、寝ることがトリガーとなって切り替わっているんじゃないか?って話をした。
『ふ〜ん、じゃあもう1回寝れば帰れるのね?』
『あくまで俺様の仮説が正しければな?まぁ今は全く眠気が無いから試せねぇけどな』
__ぐぅ〜〜……
『……ボクそれよりもお腹減ったから食べ物探さない〜?うさぎみたいなやつのは生肉でも美味しかったな〜』
『あんたねぇ……まぁ狩りとあの野生味溢れる食事はあたしには関係無いからあんた達で探しなさいよ』
お腹が空くのは体が共通だから仕方ねぇ…俺様はくーすけが主導権を握って体を動かしている間に匂いで獲物の場所を探るか。
幸い俺様はこの3匹の中で1番獲物を探すのが上手いから、見つけた獲物をくーすけに伝えて俺様は狩りのサポートをしてやっている。
『くーすけ、お前から見て左前にこの前のゼリーみたいなやついるぜ。あれ意外と食えるから狩るぞ』
『あれぐちゃってして気持ち悪いから潰したくな〜い…』
『あたしも感覚が共有されてるのにあれを触られるのは嫌よ…』
『じゃあ体の主導権1回俺様に寄越せ!俺様はゼリーをまた食いたい!』
2匹は渋っていたが、結局この体が餓死とかで死んだら元の世界の俺様達がどうなるか分からないって説得で、ゲテモノを食うのは俺様専門ってことを条件にゼリーを狩れた。
『(もぐもぐ)やっぱりこれなかなかいけるな?特にこの中の石みたいなのが美味いし、周りのやつも食感はまだしも味は甘くて美味いぜ?』
『あたしはそのぐちゃぐちゃ汚れるのが嫌よ!』
『ボクも美味しいって言われてもそれは要らないかな〜…』
まぁ体は共通だから俺様が食えば、こいつらもある意味食った判定だがな。俺様は分かるぜ…生きる為には食べないといけないから、食える物はなんでも食えた方がいいってテレビの中の野生動物達が言ってたぜ。




