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全身タイツ冒険にでる

 角モンスターは大地の神で名前をテッラ、羽モンスターは空の神でシェルという名前らしい。


 どうやら今まで俺は神様に殺されそうになっていたようだ。


 こんないたいけな亀を殺す神ってなんなの!?


 そんなこんなで先日進化した俺は、恐ろしい魔物が住むという森に来ていた。

 なんでもこの森に幻のキノコがあるらしい。



「なんで俺と数人の兵だけで毒キノコとりにいくんだよ」

「なんだテッラ様と離れて寂しいのか?」

「いやいやいや、おっさん寂しがらないよ?この年でモンスター恋しがらないから」

「はっはっは!!意地をはるところも可愛げがあるな」

「君たち眼科行った方がいいよ!!緑の全身タイツが可愛いとか目が死んでるに違いないから」


 そうこう話しているうちにキノコを見つけた。


「あ!あれかな、さっさと採って帰ろう」

「おいっ待て!!」


「ぎゃぁああ!!助けてくれー」



 一瞬のうちに俺は魔物に捕らえられ、穴蔵に引きずり込まれた。






「げへへ、可愛い獣捕まえちゃった」


 うっすらと目を開ければ見たことないような美女に撫でられていた。



「えーっと、どうしたんだいお嬢さん。こんな穴蔵で、、さては君もここに連れてこられたんだね」

「何を言ってるんだ、ここは私の住みかだ」

「可哀想に長くいたせいで、ここが家だと思っているのか。安心して、この緑のおじさんが助けてあげるから」


「よくわからないが旨そうだな。早速食べるとするか」

「女性が食べるなんていうもんじゃないよ。そういうことは男から言うもんだろう」

「げへへ、よくわからないが。じゃあ食べてもいいな」

「仕方ない、今日は俺が食べられるとするか。さぁおいで!!」



 ついに俺も童貞を卒業する日がきたか。


 そう、何を隠そう俺には経験がない。

 だがしかし、こんな美女から来てくれるなら今までの日々は帳消しになるだろう。



「痛い痛い痛い!!!!ちょっとちょっと、ダメでしょ。そんなに強く噛んだら」


「何故だ?これから食べるのだから強く噛まなければ肉を引きちぎれまい」


「いや、こういうときは優しく、、、待って。肉を引きちぎる?」


「ああ、肉を引きちぎるんだ。食べるんだからな」


「食べるってそういうことー!!」



 勘違いするよね?どっからどうみても美女に詰め寄られてると思うよね。この状況ならさ。


「えっと、もしかして君が魔物ですかね」

「げへへ、そうだ。旨そうな獲物を連れてきては食べている。この森に住む魔物は私だ」

「だから、げへへへって変な笑いなたしてたのか。でも美女すぎるでしょ」

「さっきから何を言っている、美女とはなんだ。私はこんなにも毛深く立派な牙があるというのに」


 毛深い、、あれ目がぼやけてる。

 少し擦ると、目の前がはっきりと見えた。


「ゴリラ!!ただの毛深いゴリラだよ!!」

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