中年おやじは死んで戦わされる②
あれから、なんとか起き上がった俺の夕飯は最高に気分の悪いものだった。
(ん?ん?ん?虫かな?これは虫なのかな?わー、いっぱい足がある!しかも動いてる!すごーい)
衝撃のあまり女子のような口調になる。
角生え人間もどきは俺の甲羅をペチペチ触り、頭を引っ込めている穴に手をかける。
「どうした、食べないのか。どこか怪我でもしたか?」
(痛い痛い痛い!!剥がないで、甲羅と本体を別にしないでー!!)
「ふむ、寝てしまったな。仕方ないこの餌は明日にしよう。」
(よくこの状態で寝てるとか思えたな。えーっと、、あいつの言葉が分かる、、ん?)
今まで謎の呪文のように聞こえていた声が急に日本語で聞こえるようになった。そう、俺はあの戦いに勝利することで亀レベルがアップしたのだ。
田中まもる 中年サラリーマン(亀) level10
◇
夜空に星がキラキラと輝く。空には巨大な神殿が浮かんでいた。
誰かの泣き声が聞こえる。
「しくしくしく、、。あの獣め、絶対に許しませんよ。すぐにぎゃふんと言わせて見せますからね」
「お呼びでしょうか、シェル様」
「ぐすっ。いいですか、3日後に大地の神殿を攻めます!狙うはテッラの獣者。皆に戦いの準備をさせなさい!!」
「はっ、かしこまりました!!」
空の神殿があわただしくなる。
兵は獣と武器を集め準備を始めた。
(おーい、みんな!テッラ様の所に戦争しに行くらしいから程ほどに準備頼む)
(おっけー、じゃ大地の神殿の兵にも一応伝えとくわ。で、いつ行くんだ?)
(3日後行くって。ほんとシェル様にも困ったもんだよ。そろそろ学んでくれてもいいのにな)
(まぁまぁ。大地の兵とは久しく会ってないし、会いに行くのもいいかもな!)
(それもそうだな!)