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中年おやじは死んで戦わされる①

(ぎゃぁ~、やめろ!!われるっ、甲羅が割れる!)


 角モンスターに飼われていたある日、羽と尻尾がある人間もどきと対面した。

 そして俺は今、そいつの連れてきた物凄くデカイ鳥につつかれている。



「まぁ!なんと無様な、これではすぐに勝負はつきそうですね」

「おい、何をしている。隠れていては勝てぬぞ」


 モンスター2体がこっちに向かって何か言っているが、俺はそれどころではない。

 デカ鳥は嘴と爪で甲羅をガツガツ叩いては鳴き声をあげた。


(お前なんだその目は!!俺にこいつの相手をしろってことか?むりむりむり!!死ぬから、俺死んじゃうから!あ、そういえば俺元々死んでたわ)


(こうなったらやけくそだ。くらえっ!!)


 引っ込めた頭の近くを、羽が通ったとき思いきり噛みつく。デカ鳥は振り落とそうと羽をばたつかせる。噛みついたままの俺は宙を行ったり来たりした。


 ゴッッ!!

 凄い音がすぐ近くで聞こえ、見ればデカ鳥は失神していた。


(なになに、何が起こったんだ?し、失神してる!?今のうちに俺を起こしてくれ、腹が上になって起きられないんだ!!)


「そんなバカな!?」

「ふっ、羽に噛みつき振り落とされると同時に頭を攻撃するとは、やるな。」


 意図せず岩のような甲羅がデカ鳥の頭を直撃したらしい。


「ありえない。こんなのあってはなりません!!戦争です、あなたとは戦争です!!」


「もう諦めろ、俺の勝ちだ。さっさとその獣を連れ帰れ、羽が散ってかなわん」


 シェルは泣きながら速攻で神殿を出た。

 自身の獣を見れば何やら背でくるくる回っている。

「楽しそうだな、お前も勝てて嬉しいのか?今日は褒美に餌をたんとやろう」



(誰か俺を起こしてくれ~!)

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