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桜の恋 櫻の愛  作者: mimuka
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4

「じゃあオレが結婚しなきゃ、お前も結婚しないってことだよな?」


「はあ?」


「よしっ! ならできるだけ、結婚しないようにしよう!」


…言っていることが無茶苦茶です。


我が兄ながら、バカだと思う。


この妹バカを抜かせば、割と完璧な人なんだけどな~。


妹のわたしから見ても容姿端麗、成績も優秀で、カリスマもある。


両親は出来た兄を心から愛した。


もちろん、わたしのことも大事にしてくれる。


だけど兄のは…少し、重い気がする。


両親の仕事が多忙で、近くにいないせいだとも言えるんだけど。


せっかく彼女がいるんだから、もうちょっと向こうへ行ってほしい。


「なあ、じゃあ映画とかにするか?」


「はあ…。もう買い物で良いわよ」


「よしっ。それじゃあ授業が終わったら、教室で待っててくれ」


「はいはい」


うんざりしながら、会話を続けること数十分後。


学校に到着。


わたしは運転手に開けてもらったドアから、とっとと脱出した。


この密閉空間は、結構キツイものがある。


しかし兄は険しい表情をして、なかなか出てこない。


「あ~あ。魅桜と離れたくないなぁ」


「学校にいる間ぐらい、ガマンしてよ。放課後は一緒に買い物に行くんだから」


「はいはい。じゃあそれを糧に、頑張りますか」


渋々といった様子で、車から降りて歩き出す。


…ったく。手間のかかるシスコンめ。


「ねぇ、一応聞いておくけど、麗華さんとはうまくいっているのよね?」


「まあな。アイツ、オレにベタ惚れだし」


そう言って得意げに笑う兄。


しかし自意識過剰とは言えない。


何故なら、本当に彼女は兄にベタ惚れだからだ。


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