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桜の恋 櫻の愛  作者: mimuka
10/19

2

「…ただの勘だったんだけどね」


だからあっさり答える。


「そうなんだ。まあ誘われたけど、大しておもしろくもなさそうだったし、お前との約束があるからな」


「どこへお誘いをされたの?」


「何でも今日、彼女の家でホームパーティーが行われるそうなんだ。それで彼女のパートナー役をしてほしいってさ」


麗華さんは旧財閥のお嬢様。


一言でホームパーティーと言っても、かなりの有名人が出席することは明らかで…。


「こっ断ったの?」


「もちろん。オレがお前を優先させないことなんて、ないだろう?」


真面目な顔で言うなー!


別の意味で顔を潰したクセにー!


…と声を大にして言いたかった。


彼女のホームパーティーの出席者ならば、将来の良縁になりそうな人達がたくさんいただろうに…。


「それで麗華さん、怒っていなかった?」


「いんや、がっかりはしていたみたいだけどな」


「…もう、終わりかしらね」


「そうかもな」


兄の言い方は本当にすっきりしている。


これで麗華さんとの関係が終わっても、良いと本気で思っているのだから、タチが悪い。


「あっ、洋服のことなんだけどさ。パーティードレス、買おうか?」


明らかに麗華さんのことからつながったな?


「新作のいくつか出ているだろうし、必要だろう?」


「まあパーティーに呼ばれることは多いけど…」


両親が不在の為、兄と二人で出ることが多かった。


「なら決まり。似合うの、選んでやるからな」


そう言って兄は本当に嬉しそうに、わたしの頭を撫でた。


すると自動的に、わたしは深く息を吐くのだった。


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