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犬の散歩友達  作者: MOCHA
22/24

犬の散歩(手繋ぎデート)

 お互い都合がつかなかったり、大雨・大風でない限りは、犬の散歩は欠かさなかった。葉梳姫(はずき)の自宅近くの十字路で落ち合い、手を繋ぎながら犬の散歩をするのがデフォになっていた。二人きりでデートすることもあるが、やっぱり二人で犬の散歩するのが一番しっくりした。

 最近の葉梳姫(はずき)はプリプリしている。クラスメートや男子に彼氏がいることが知れ渡った途端、コクられることが多くなったようだ。

「彼氏ができた途端、コクられるのが多くなるのって何の嫌がらせ!」

 嘆くように葉梳姫(はずき)は言った。一貴(かずき)は苦笑するしかなかった。

(ま、イケメンでもない俺を見たら、中坊の中には『それなら、俺でも』って奮起する奴もいるんだろう)

 一貴は冷静に分析した。勿論、気が気でない。

 葉梳姫(はずき)がチラッと一貴の様子を窺った。そして、素知らぬ振りで手を恋人繋ぎに変えた。

「ちゃ、ちゃんと、彼氏いますって断ってるから」

 恥ずかしそうに言った。気持ちを読まれたらしい。一貴も修行が足りないなと思った。


 最近、葉梳姫(はずき)と別れ難い。葉梳姫(はずき)を自宅まで送って行っても玄関の前で愚図愚図していて、葉梳姫(はずき)の母親に見つかり、家に寄ってってと言われるが、犬を理由に退散していた。大学生である自分が中学生の娘の実家に上がるのは、一貴的にはまだ敷居が高いと言うか、倫理的に気が引けた。葉梳姫(はずき)の全面的な了解を取っていると言っても、こればかりは簡単にはいかなかった。

 

 自宅に帰り、風呂と食事を済ませ自室に戻ると、LINEが入っていた。葉梳姫(はずき)からだった。

 葉梳姫(はずき)曰く、『菜乃(なの)が辻村に中学生は対象外と言われ、逆に奮起して辻村にアタックしている』そうだ。

 『一応、彼女いるんだけど』

 『それも知ってて、この状態』

(これだからイケメンは・・・)

 一貴は苦笑した。

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