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第十一話「Boot Camp」⑤

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第十一話「Boot Camp」⑤

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 とりあえず、雛乃にはステアーTMPでも持たせといた。

 軽くてコンパクト、クセもないと小柄な雛乃にはぴったりの武器だったようで、気に入ったらしい。

 一応、僕にはP90がある事だし…長年愛用してたけど、雛乃に譲るか。

 

 それとサイドアームでコルト・パイソン4inchモデルを装備…これも元僕の私物。

 元を正せば、赤マフさん時代の加奈子さんから、押し付けられたモノ。

 コンバットパイソンで練習したもんだから、雛乃もすっかりリボルバー派になったらしかった。

 

 美奈ちゃんは…と言うと。

 露天やショップを見て回って、M-48 コマンドートマホークアックスなんてものを買い込んできた。

 柄の色がお洒落にピンク。

 

 要するに、いわゆる手斧とかハンドアックスとか呼ばれる類のものなのだけど。

 実は軍用モデルが存在し、アメリカ軍などでも制式採用されている。

 

 道具としても白兵戦でも使える汎用性が売り、重さも約600gと500mlのペットボトル並。

 1m程のエクステンションを装着すると、中世のハルバードをコンパクトにしたような感じになる。


 何気に、日本でもネット通販で普通に買えちゃったりなんかする。

 さすがに街中で装備すると、しょっぴかれるので注意が必要だ。

 

 あとはサイドアームの拳銃として、IMI デザートイーグルがいたく気に入ったとの事で…。

 店売りのMK.XIX .357マグナム仕様をご利用いただくことに…まぁ、拳銃なんて趣味でいいのだよ。

 

 .357マグナム仕様だと、反動も軽くむしろ扱いやすい点と弾の在庫が豊富な点でそっちを勧めた。

 

 なにより、.50AE弾仕様はHRとレアリティが高いので、ガチャでつぎ込むか、露天めぐり…ドロップ狙い…こんな調子なので、この点は妥協していただいた。

 

 とりあえず、初心者二人連れていきなりガチ実戦はちょっとアレなんで、柿崎くんに手頃なF、Eランクラスの仲間がいないか聞いてみた。

 

「ちょうど、うちにもEランのデビューしたての新人が二人いるから、そのコ達の相手ってのはどうかな?

 名前はツナデとカナデって言う双子の女子中学生…だったかな。

 可愛いんだけど、真面目過ぎる娘達なんで冗談も通じないって評判。

 今、ちょうどオンラインで対戦相手探ししてるみたいだね…。」

 

「へぇ、ちょうどいいね…んじゃ、頼んます。」


「おっけーおっけー、うん、大丈夫…二人とも来るってさ!」


 そんな調子で、柿崎くんのとこのギルド…「サッポロキングダム」所属のツナデさんとカナデさん。

 二人とそれに柿崎くんでパーティを組んでもらい対戦相手になってもらう。


 「サッポロキングダム」は…元々北海道の札幌ローカルのギルドとして始まったんだとか。

 なんか色々あったみたいで、何故か今では大手ギルドの代名詞みたいな感じ。


 入会の基準がユルッユルって事で有名で基本的に来る者拒まないけど、新入りに細かく面倒見てくれたりとかはしない。

 良くも悪くもメンバー同士の相助頼みの部分が大きい。


 ちなみに、リンゴちゃんもここの所属なんだとか。

 ギルマスも随分長い事、留守にしてるらしいのだけど、有志によるギルド運営は問題なく続いており、支障も出てない。

 

 なんとなく、ギルド入りたかったとかそんな感じの人が多いらしく、言ってみれば、寄り合い所帯なのだけど…不思議と問題も起きてない…ゆるギルドの代表格だった。


 こちらは、雛乃と美奈ちゃんの二人に、加奈子さん、僕、ミウラ先生とこじろう、伝之助さん。

 

 ただし、実際戦うのは向こうの二人とこっちの二人の4人だけ。


 他の連中は基本的に観戦モード…それと、PK乱入に備えてってとこ。

 

 EランとFランの対戦とかPKにとっては、お手軽なカモってとこなんで、よくやられるらしい。

 特にここ数日はPKの活動が活発だし、乱入お断り機能がぶっ壊れてる。

 

 けど、水注されるのもめんどくさいので、言わば僕らは番犬代わりって感じ。

 

 ちなみに、僕はこっちの二人が負傷した際の回復役として、同伴。

 実は、メディックって敵相手でも回復出来たりする…。

 普通はやらないけど…けど、向こうも柿崎くんがリンゴちゃんを呼び戻したそうなので、問題なし!

 

 マップはカナちゃんオススメの森林D!

 

 かくして、初心者コンビ同士のバトル開始!!

 

 小学生ズは二人だけで突撃! 

 

 うちの大人連中は、何やら伝之助さんが鍋セットなんてもんを持参して来てて、野戦料理会を開始!

 加奈子さんもめっちゃ食いついて、そっちに行ってしまった。

 

 確かにお鍋食べたーいとか何とか言ってたので、これはそうなるよね。

 

 なので、前線監督官は僕一人。

 まぁ、ミウラ先生と加奈子さんのおかげで随分楽できたから、コレくらいやらないと。


 カナデちゃんとツナデちゃん VS ひな&ミーナちゃん。

 

 カナデちゃんとミーナちゃんはどちらも白兵前衛タイプ。

 カナデちゃんのコンバットナイフ二刀流とエクステンションでハルバード風にしたタクティカルトマホーク両手持ちのミーナちゃんが陣地内で白兵戦を開始!

 

 ツナデちゃんとひながお互い土嚢に身を隠しながら、銃撃戦を開始。


 ツナデちゃんはMP5A5を装備しているのだけど、雛乃のステアーTMPとそう大差ないのでこっちも互角。

 

 どっちも練習って割り切ってるせいか、無理しないし、腕も良いらしく被弾もしない。

 何となくリアル女子プレイヤーって、皆動きがいいような気がするんだけど…気のせい?


 そんな事を考えてると、柿崎くんとリンゴちゃんがやって来た。

 

「先輩! お隣良いですかー?」


 そんな事を言いながら、リンゴちゃんがやってくる…柿崎くんは、もっと脇を閉めてー! とかなんとか偉そうに講釈たれてる。

 

 断る理由も無いので、頷くと椅子代わりにしていた倒木にリンゴちゃんが座って微笑みかけてくる。


 リンゴちゃんの装備は…と見るとグロック17のコンパクト仕様、グロック43なんてのをホルスターで腰に下げているだけで、他は医療キット入りのバッグと無線機のヘッドセットくらいで他何もなし…つまりほぼ手ぶら。


 ちなみにグロック43はグロック社の最新鋭の拳銃で、とにかくコンパクトさと薄さを追求した拳銃。

 その横幅は、26mmとペラペラに薄い…スマホ感覚で日頃から携帯する事を想定した拳銃らしい。

 そのしわ寄せは、装弾数に来ており、たった6発のみ…。


 さすがに、これではサイドアームとしては不安になるのだけど。

 リンゴちゃん、サイドアームどころか武装はそれしか持ってないみたいだった…。


「拳銃一丁なんて潔いね…大丈夫なの? そんなので…。」


「んっと…ナースの娘達って大体こんなですよ。

 撃ち合いとか嫌いってコも多いし…基本味方を治して回ったり、予備の弾配って回る感じですね。

 相手もあんまり撃って来たりもしないから、わざと目立つカッコで非武装って娘も居ますよ。」


 ナースちゃん達の世界。

 何とも、優しい世界だった…確かにこれは撃てない。

 なんか納得。


 そんな事を話してると雛乃が肩に被弾し、吹き飛ばされる。

 さも痛そうに当たったところを押さえる!


「はにゃっ! 当たっちゃった! 

 痛っ…くない? けど、腕に力はいらなーい! お兄っ! どうすんのコレ!

 なんかHPゲージっぽいのもゴリゴリ減ってくっ! たーすーけーてー!」


 焦った顔でこっちを見ながら、訴える雛乃。

 

「心配すんな…こんな時の為に僕らがいる…ちょっと待ってな。」


 そう言いながら立ち上がり、雛乃の所へ向かおうとする。


「あ、先輩! 私がやっちゃいます! そぉれっ! ヒールッ!」


 そう言って、りんごちゃんが下から上にヒョイと腕を振りかざすと、雛乃の姿が金色の光に包まれ、ダメージエフェクトの弾痕マークがバンソーコーマークに変わる。


「おお、治った! リンゴちゃんすごいっ! このゲーム、リアル志向なのにこんな魔法使うファンタジーなのもいたんだ!」


 ゲーム違いとか、ナース実装に伴いアサルトメディック終了のお知らせとか、色々噂には聞いてたけど。

 改めて、目の前で見るとこれは酷い。


 こちとら、負傷した仲間を救助する為に、銃弾飛び交う最前線突撃とかも良くあるのに、ナースちゃんは物陰からピロっとやるだけ。

 

 同じ回復職なのに、この差は酷い! あんまりだっ!


「アレ? 先輩固まっちゃってどうしたんです?」

 

 別にリンゴちゃんにはなんら非はないのだけど…。

 なんと言うか…改めて不遇っぷりを思い知って不貞腐れたくなる。


「ゴメン、リンゴちゃん…君は悪く無いって解ってるんだけどね。」


「あれ、先輩…どうされたんです? なんか落ち込んでません?」


「うん、ナースちゃんがもてはやされる訳だよ…。

 おまけにプレイヤーは確実に女の子…可愛い専用コスチュームとかも充実してるらしいし…。

 そりゃ、アサルトメディックなんて産廃扱いにもなるわなぁ…。」


「ええっ! 先輩、可愛いだなんて…照れちゃうなぁ…。」


 照れ笑いを浮かべるリンゴちゃん。

 僕の嘆きはどうでも良いらしい上に、自分にとって都合のいいことしか聞こえてなかったらしい。

 会話が全然噛み合ってなかった。

 

 …とまぁ、そんな事をやっていたのだけど。

 不意に背筋がゾワッとした。


 銃撃で撃たれる直前の感覚!


 半ば反射的に目の前にいたリンゴちゃんに飛びかかり押し倒すのと、僕達が座っていた倒木がバラバラに砕かれるのがほとんど同時だった!

せっかくなので、こっちの方もアップ!


「転ロリ」の方の修正とか、続き執筆に追われてたんで、こっち忘れてた。

なんてことは多分ありません。


まぁ…展開にメリハリがない上に長くなってしまった…。


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