*出会*6
LHRが終わるや否や
またあの3人は女子たちに囲まれていた
「ねーねー、3人は好きな人とかいますか?//」
1人の女子がそういうと周りの女子は一層キャーキャー言い出した
良唯「んー、俺はいないかなー
彼女募集中だし☆」
「きゃー//」
「えー、なりたーい//」
「ラッキー♡」
翔「俺は、
いるかな。
まぁその人は俺の事なんとも思ってないんだけどね」
「えー、佐倉くんのことそんなふうに思う子なんていないよー」
「ねぇねぇ、斗蔵くんは?」
空「へ?俺?
俺は、まぁき……」
「空!!」
誰かが空の名前を呼んだ
みんな一斉にそっちをみる
そこには、
ショートボブの目がリスみたいにクリとした
小動物みたいな女子がいた
その子は空に歩み寄って……
グイッ!!
空の腕を自分の方に引っ張った
空「おわっ!?」
いきなりで空もびっくりしている
「空はダメだからね!!
空は歌斗音のなんだから!!
空、帰ろ」
そういうと空の腕を引っ張ったまま
空と"歌斗音"と名乗った少女は教室から出た
その中でその光景を見てた子たちは
あれは彼女か彼女じゃないのかだの
どうでもいいことを言い合っている
どうでもいいことのはずなのに
彼女
という言葉が深く私の胸に刺さった