*出会い*5
朝いつもどおり
愛里紗と翔と登校した
その間愛里紗に色々話した
朱里っていう関西弁の友だちができたり
翔にも友だちができたり
それと……
自分と同じ名前の男子がいること
「へー、その子"そら"っていうんだー
まぁ"そら"っていう子はけっこーいるけど
なんか運命みたいじゃない?」
『え、やめてよー汗
昨日しゃべってただけで同じクラスの女子の視線が痛かったんだから』
「愛里紗、あんまり蒼空をいじめんなよ
それに運命とか俺信じてねーから」
え……?
「まぁ、運命なんてキセキみたいなもんよ
蒼空もそんなキセキを大事にするんだよ」
『え……あ、う、うん』
なんだか笑顔がぎこちなくなってしまった
学校について上靴に履き替えていると
「おっはよーーー!!」
うるさい……
『お、おはよ、良唯くん』
「おー、良唯!!
おはよっ!!」
「おはよ。」
「空もおはよー!」
『お、おはよ、斗蔵くん』
「ん」
くぁ
小さなあくびをしながら斗蔵くんは答えた
それからは四人で教室に向かった
女子からの視線が痛かったけど……………
ガラー
「「きゃーーー///」」
教室に入るや否や黄色い声がとんできた
「相澤くん、おはよーー」
「佐倉くん、おはよー//」
「斗蔵くん寝癖ついてるよー///」
そんな声が教室のあちこちからとんできて
3人の周りには女子しかいなかった
「おっ!!
蒼空やーん
はよー」
『あ、朱里おはよ』
「しっかし、あの3人めっちゃ大変やなー
朝からあんな人数に囲まれて
しかも全員気持ち丸見えやし」
『あははは汗』
苦笑するしかない
「まぁ、うちらには関係ないけどな」
朱里が席に向かうのをついていく
チラッと教室の端を見れば
イキイキとした顔の相澤くんと
作り笑い100%の翔と
めんどくさそーな斗蔵くんがいた
クスッ斗蔵くんかわいいー
心の中でそんなことを密かに思っていた
チャイムが鳴るまでその3人はずっと女子に囲まれていたのは言うまでもない