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勇者転生 神の魔法で最強です≪サンサール戦記パンチャー編≫  作者: よろず屋


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第6話 初仕事

組合で紹介された宿は鈍色の寝床という名前の、1人部屋20、2人部屋5の大きな3階建ての建物だった。清掃が行き届いているようで清潔感があり、オレンジ色の屋根が特徴的。1階は食堂と宿主や従業員の住居となっているようだ。


宿の主人はダミスという筋骨隆々の中年男性で、女将はゾーイ、二人は夫婦とのこと。ダミスが食堂を担当し、ゾーイが宿の経営や接客、管理を仕切っている。二人とも元は傭兵組合でモンスター狩りを行っており、引退して宿を任されるようになったそうだ。


「新しい傭兵かい。若いようだがしっかり鍛えた体をしているね。朝と夜の食事は必要なら前日におしえとくれ。今日は食材があるから夕食は作れるが、どうするかい?」


ゾーイは肝っ玉母さんと言った雰囲気の女性で、とても元気な声でハルトに尋ねる。ハルトは夕食を頼んでみることにした。


1人部屋はちゃんと鍵がかかり物を置いて出かけても安心だった。だが、傭兵組合の提携宿なので、万一盗難などが発生し、犯人として捕まった場合はかなり重い罰を受けるらしいし、盗難が発生したことは無いようだ。傭兵組合は複数の国にまたがる組織で、職業斡旋やモンスター討伐による治安維持も担うため、国とのつながりも強い強大な組織らしい。もらった小冊子に簡単な組織概要が書かれていた。


ハルトはライラからもらったリュックを部屋に置いて、昼食がてら街を見て回ることにする。宿は南側の住宅街にあり、レストランなどは北西の商人街にあるようだ。だが昼食は軽く済ませる人が多いようで、中央広場などの出店が人気らしい。


ハルトも出店で固めのパンに野菜と肉が挟まったものを購入し、噴水に腰かけて食べてみた。ソースのようなタレで味付けられたそれは、それなりに美味しかった。


(食事がまずくないのは良かった。日本は世界的に見ても食事が美味しいらしいから、中世ヨーロッパ風の世界観ってことで少し不安だったんだよなぁ。)


ちなみにハルトが食べたパンは鉄貨3枚という金額。鉄貨10枚で銅貨1枚、銅貨10枚で銀貨1枚、銀貨100枚で金貨1枚らしい。宿は1泊銅貨3枚だったが、とりあえず1か月と言ったら30枚、つまり銀貨3枚で良いと言われた。恐らく鉄貨が100円で銅貨が1,000円くらいだろうと、宿でゾーイにそれとなく聞いて貨幣価値を何となく把握できたハルトだった。


ライラからもらった袋には銀貨20枚と銅貨30枚が入っていたので、1か月は余裕で過ごせそうである。

だが、やはり何の収入もないとあっという間に資金は枯渇するため、ハルトは簡単なモンスター退治があれば引き受けてみようと、傭兵組合を再度訪れることにする。


「あら、ハルトさん。何かお困りごとでもありましたか?」


傭兵組合に入ると朝に案内してくれた受付嬢が声を掛けてくる。お昼休みは無い職場なのかとハルトは少し訝しんだが、ハルトにとっては知った顔の方が話しやすいため。これ幸いとモンスター討伐の任務がないか尋ねてみる。


なお、この受付嬢はエレナというらしい。


「ああ、宿は無事に部屋が取れたよ。特に予定もないからモンスター討伐の仕事がないか確認しに来たんだ。」


「そうでしたか。基本的にコリン周辺で間引きをお願いしている場所は西にある魔領域の森ですね。でも、片道2刻はかかるので午前中から行かれる方が多いですよ。まだ日が長い季節ですが、夜の街道は危険が大きいので、今から行っても大して狩れないと思います。」


「ふーん、そうか。ちなみに魔領域の森ってどんなモンスターが居るんだ?」


「そうですね。表層はほとんどゴブリンしかいないと言われています。奥に行くとハルトさんも討伐経験があるシャドウウルフがいたり、森の深部は未踏破なので分からないことが多いですね。表層にいるゴブリンはかなり繁殖率が高い種族なので2、3日に一回は誰かしらに間引きしてもらっています。ちなみに今日は誰も行っていませんね。」


「報酬はどれくらい?」


「モンスター討伐は倒した際に残す魔石を換金させていただき、それが報酬となります。ゴブリンですと、1個あたり鉄貨5枚です。あまり強いモンスターではないので、魔石の質もあまり良くないんです。ただ、ゴブリンは最低でも3体まとまっているので、一人で行くのはお勧めできませんよ。」


(一人で行くなと言っても、まだ仲間はいないしな。それに魔法を使えば確実に倒せるだろうから、万一の時は魔法で切り抜ければいいか。)


「まぁ今日は様子見だけしてくるさ。うまいこと魔石を手に入れられたら買い取ってくれ。」


「森の中は時間の感覚が狂いがちです。深追いせず早めにお帰りくださいね。」


「ああ、わかったよ。」


手をひらひらと降りながら組合を出るハルト。そのまま西門に向かい、魔領域の森に向かって街道を歩き始めた。


受付嬢エレナは2刻と言っていたが、朝にコリンに着いたとき同様、半分程度時間で森が見えてきた。やはりハルトの肉体は特別仕様のようだ。


森の外にはゴブリンが出てきていなかったため、周囲の様子をうかがいながら森に足を踏み入れるハルト。


(さて、初日から来た道を戻ってるくるとは思わなかったが、モンスター退治は異世界転生の王道だ。だが、ファンタジーの雑魚敵と言えばゴブリンだが、作品によって強さがバラバラなんだよなぁ。比較的知能があるように描かれていることが多い気がするが、この世界のゴブリンはどうかね?)

エンカウント:ダミス(鈍色の寝床 主人)・ゾーイ(鈍色の寝床 女将)


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