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勇者転生 神の魔法で最強です≪サンサール戦記パンチャー編≫  作者: よろず屋


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第42話 ちゃんとした勇者

牧場村の依頼をうけることにしたハルトたち。モンスターの襲撃は夜に行われるということで、早めの夕食を取りひと眠りすることになる。完全に日が落ち住民が寝静まったころ、牧場防衛任務にあたっている傭兵たちとともにハルトたちはモンスターの襲撃が多い場所に向かった。なお、エヴァンシアは宿で留守番である。


「襲ってくるモンスターはホーンボアなんだろ?楽勝じゃねぇのか?」


ハルトは傭兵の一人に話しかける。


「ただのホーンボアじゃないんだ。3体一組で動いていて連携までする。不用意な突進もしてこないし、この前陽動を掛けられたときは俺達だって目を疑ったぜ。」


「そこまで組織的な動きをするってことはボス格がいると思うにゃ。」


「で、ボスは見つかっているのか?」


「いや、俺たちだって同じように考えて索敵もしているし、昼の担当たちが周囲を調査しているが見つかってない。」


(ちっ、こいつら無能のせいでオレ達が苦労することになるなんてな。夜勤だし割に合わない感じがするぜ。)


傭兵の話を聞いて心の中で毒づく。


「妙に静かですね。」


ソーシエラが状況を指摘。


「森の方で何か動いている気配がするにゃ。これは来るにゃ。」


案内の傭兵はミーアの索敵範囲の広さに目をむく。


「こんなところから分かるのかよ。あんた守銭奴ミーアだろ。斥候としての能力の高さは評判は本当だってことか。」


不名誉な二つ名で呼ばれたミーアは肩をすくめるだけ。それもすぐに意識を切り替えて真剣な表情に変わる。


「ハルト、最悪魔法は解禁した方が良いにゃ。話を聞く限り油断できそうにないにゃ。」


「ワタシは基本迎撃を行います。ハルトとミーアでボスを押さえてください。傭兵さん達はワタシを守ってくださいね。」


胸部装甲を中心に女性の魅力にあふれるソーシエラの言葉に傭兵たちは目を泳がせながら頷く。若干士気が上がったように見えた。


しばらく小屋の陰に隠れて待っていると、ホーンボア三組、計9体が森から出てきた。牧場の策の近くまで来たところで傭兵たちが小屋の陰から飛び出して攻撃を仕掛ける。ホーンボアの意識が傭兵たちに向いたところでハルトとミーアは森に向かって駆け出した。


二人が森に入ると、第二陣として待機していたと思われるホーンボア一組と遭遇。ミーアが腕に着けた弓で矢を放ち、直後に風の魔法第一節を放つ。


その攻撃に意識を割かれた2体に対しハルトが接近して一刀、二刀と神剣を振るい倒す。最後の一体も一瞬で二体の仲間がやられてひるんだ隙をついてミーアがダガーで削りきった。


「戦闘音でバレたかもしれないにゃ。でも気配は捕捉したにゃ。この先にホーンボアとは違う何かがいるにゃ。」


「何体だ?」


「4・・・かにゃ?1体がリーダーで3体が護衛のホーンボアな気がするにゃ。」


ミーアの言葉に頷いたハルトは全力で前方へ駆け出す。ミーアをも置き去りにする速度で走ったハルトはあっという間にボスの元に到達。ミーアの予想通り3体のホーンボアを従えた、二回りは大きいと思われるイノシシ型のモンスターがそこにいた。


(デカいのは能力が不明だな。手加減するなって話だし、さっさと終わらせたいし魔法を使うか。)


「ケラウノス・ラフティオ!」


ハルトは魔法をニ連射してホーンボアを倒す、残りの一体はやり過ごしボスに対して剣を振るった。


しかし、ハルトの剣はボスイノシシの口の横から突き出ている牙に弾かれる。剣が触れた瞬間、一瞬体を震えさせたボスイノシシだったが、剣を弾いた後に身体をブルブルと振るわせて立ち直った。


「ハルト!そいつはたぶん変異種のディアボアにゃ!牙は魔法を弾くって言う伝説があるにゃ!」


「だから神剣の麻痺があんま効かねぇのか!?厄介なやつだぜ!

ミーア、残りのホーンボアを倒したら牽制してくれ!それまでオレがおさえる!」


ハルトは神剣にプラーナを込め直し、ディアボアと対峙。ディアボアはハルトの剣を警戒しつつも牙で突き刺しや横払いなどで積極的に攻撃を仕掛けてくる。足を使って巧みに攻撃を避けつつも、攻撃を仕掛けるが牙に阻まれて体までは攻撃が届かない。


しかし、時間を稼いでいる間にミーアがホーンボアを倒し、矢を放って牽制を仕掛ける。ミーアの矢はディアボアの体に突き刺さるものの、厚い皮に阻まれダメージはほとんどないように見える。それでも鬱陶しそうにミーアの方を気にし始めるディアボア。


ハルトは一瞬のスキをついて滑り込みながら足を斬りつけた。


プラーナを込めた神剣はディアボアの厚い体表をも斬り裂き足に大きな傷をつける。また麻痺の効果で体が硬直するディアボア。ハルトがもう一撃と踏み込むが、すぎに麻痺から回復したディアボアは体を大きく振ってハルトを弾き飛ばす。そして、傷む足を無視するかのようにミーアに突進する。


ハルトはミーアにせまる危機に対し、焦ったように魔法を放った。


「野郎!お前の相手はオレだ!ケラウノス・ラフティオ!」


ハルトの手の前に現れた黄金の魔法陣から放たれた雷がディアボアを襲う。一瞬でディアボアの体全体が焼け焦げ、大きな音を立ててディアボアは倒れた。その後静寂が戻ってきた頃にディアボアの体は光の粒になって霧散していった。


「あ、魔石が落ちたにゃ。」


「最初の言葉がそれかよ。」


「にゃはは。ありがとうハルト。」


ミーアは戦闘の疲れで膝に手を当てて深く息をはくハルトにすり寄って笑顔を向ける。少し照れながらまんざらでもない表情のハルトにミーアはちょろいなぁと思いながらも、自分を助けるために躊躇なく魔法を使ったハルトの行動を嬉しく思っていた。


ボスを倒した二人が牧場に戻った時には牧場を襲撃していたホーンボアもすべて倒され、加勢に向かおうかと準備しているところだった。


「そっちも終わったようだな。」


「あら、二人で倒してしまったのですね。ワタシも加勢に行こうかと思っていましたのに。」


「ハルトが頑張ったにゃ。あちしのことも守ってくれたしちゃんと勇者してたにゃ。」


(ちゃんとってなんだよ。オレは紛れもない勇者だぞ。)


「こちらはソーシエラさんの魔法のおかげで被害も出ませんでした。魔導士と言うのは凄いですね。もっと魔導士が増えればモンスター退治も楽になるのに・・・。」


傭兵の言葉にソーシエラは苦笑いを浮かべるのみである。魔法を使えるもの自体は多いが、魔法主体で戦闘をこなせるものは宮廷魔導士を除き、決して多くはない。国が囲い込んでいるという事情もあるが、魔導士の育成自体が難しいという事情もあった。


「とりあえず終わったからゆっくり休んで報酬は明日受け取るにゃ。」


ミーアの言葉でハルトたちは宿に帰り、傭兵たちは引き続き夜の警護に戻っていった。


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

夜、就寝の前にエヴァンシアはいつものように両手を胸の前で組んで目をつぶった。


(遥か天の柱にて我らを見守りし御使い様。本日ハルト様はモンスターに襲われ苦しんでいる村を救うべく、誰もが寝静まる夜中に戦いに赴かれました。困っている方のために自らの身を顧みない献身さはまさに勇者様にふさわしいものでございますわ。ハルト様が放たれる光が世界を多い平和をもたらすことをわたくしは確信しておりますわ。)

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