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勇者転生 神の魔法で最強です≪サンサール戦記パンチャー編≫  作者: よろず屋


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第34話 決勝戦

医療室でケガを回復魔法で治してもらったハルトが控室に戻ると、ミーアが入り口のドアの前で待っていた。


「ハルト、決勝戦までに腹ごしらえしておくにゃ。」


ミーアが屋台で買ってきたと思しきパンと飲み物を持って声をかける。


「ん?こんなところまで入ってこれるのか?」


「パーティメンバーはOKだそうにゃ。決勝の相手は貴族だから使用人が入っていると思うにゃ。」


なるほどとハルトが納得していると、ミーアがずいっと控室に入ってきてテーブルに肉と野菜を挟んだパンを置く。ハルトが辺境都市コリンで好きだったものと近しいものがある。


「ありがとう。さすがに何も食べないまま決勝を戦うわけにはいかないしな。助かったよ。」


「ミーアさんは気遣いが出来る女にゃ。」


胸を張って感謝しろよと言わんばかりのミーアに対し、ハルトは素直に感謝してるってと微笑みながら返す。ミーアもそれを見てうんうんと満足そうな表情を浮かべる。


「ん?」


(このパン・・・いや普通に旨いんだが・・・コリンのやつとは違ってこっちの世界によくあるソースの味付けか。)


「どうしたにゃ?」


「あぁいや、コリンの屋台のやつに似てるから味も同じかと思ったけど 違ったから少し変な感じがしただけだ。」


「あー、あの屋台にゃ。あの屋台は半年くらい前からかにゃ。異国で流行っている変わった調味料をベースにしてるとかで、新しい店なのに一気に固定客を作った異色の屋台にゃ。そう言えば王都にもお店を出しているにゃ。事前選考の後に行ったお店がそうだったはずにゃ。でもあの店は屋台は出してないにゃ。」


「へーそうなんだ。異国ね・・・。大豆を元にした調味料だったりして?」


「ダイズ・・・聞いたことないにゃ。ハルトの故郷の食べ物にゃ?」


「あ、あぁまぁそうだな。こっちには無いんだな。」


「それはそうと、決勝の相手はニコルス=グラームスにゃ。解説の副騎士団長の話だとハルトと同じようにプラーナを剣に込めているそうにゃ。公爵の三男だから宝剣を使ってる可能性も高いにゃ。神剣の方が強力だと思うけど、最初から本気で行かないと危ないにゃ。」


「あぁそうか。俺達は相手の試合は見れないけど、観客席にいたミーアたちは情報を持ってるんだよな。ってことは・・・」


「そう、相手もハルトの戦い方は知っていると思っていいにゃ。」


「なるほどね。しかし宝剣かぁ・・・。」


「どうしたにゃ。」


「折れたりしたら弁償しろとか言われないか?」


「にゃあ!?いくら神剣でも宝剣は折れにゃいでしょ!いいから全力で戦うにゃ!」


ハルトの保身なのか慢心なのか分からないゆるゆるとした態度に限界がきたのか、ミーアはいつも以上に強い剣幕でハルトを叱る。その態度に若干驚いたハルトだったか、ミーアの剣幕に押される形で覚悟を決めるのだった。


◆━━━━━━━━━━━━━━━━━◆


「さぁついに決勝戦です!改めて選手を紹介しましょう。新進気鋭の兵士リュコス選手を破って決勝に進んだのは、煌閃(こうせん)の貴公子の異名で知られる天才剣士ニコルス=グラームス選手。目にも止まらぬ刺突技を得意としております。もう一方は歴戦の傭兵スタヴロス選手を破ったハルト選手。こちらは新旧の傭兵対決と言った様相でしたが、ハルト選手がプラーナブレードを使った大逆転を見せてくれました。果たしてどちらの選手が優勝の栄光を手にするのか!」


司会のアウサーが決勝を戦うハルトとニコルスを簡単に紹介している中、舞台の上では二人が向き合って構えを取る。そして審判による開始の合図が下された。


「まさかあなたが決勝に残るとは思っていませんでしたよ。ですがプラーナブレードを使えるならば手加減無用ですね。」


「それはこちらのセリフだ。貴族だか宝剣だか知らんが負ける気はない。」


開始直前にハルトに話しかけるニコルス。そして開始の合図と同時に一気に間合いを詰め突きを放つ。


「最初に仕掛けたのはニコルス選手!得意の高速突きだぁーーー!」


ハルトはその突きの速さに驚くも神剣でその軌道を逸らすことに成功。神剣にプラーナはいつも通り込めたはずだったが、ニコルスは少しだけ表情をゆがませたものの麻痺をした様子はなかった。しかし、突きだした腕を引くと大きく後ろに下がり間合いを取る。


(ぐっ、これがスタヴロスの動きを鈍らせた技か・・・体にしびれが走る。それに我が宝剣シルヴェルヴィンドが押し負けた感触があった。あの剣はいったいなんだ?)


ニコルスはグラームス公爵家に伝わる風魔剣シルヴェルヴィンドに絶対の自信を持っていた。しかし無名の傭兵が持つ剣の圧力は明らかに自身が持つ宝剣のそれを上回っている。


一方ハルトはニコルスの突きの速さに舌をまく。神剣の麻痺があまり通じていないことも彼に焦りを与えていた。


(間近で見ると想像以上に速いな。麻痺も一瞬しか効果が無いようだし・・・。だが繰り返し食らわせれば動きも鈍るはずだ!)


「さあ一瞬の攻防の後、お互いに距離を取り様子をうかがっているようです。」


「お互いに攻め手を欠いているように見えますね。ハルト選手はニコルス選手の突きに辛うじて反応できる程度、ニコルス選手もハルト選手のプラーナブレードに脅威を感じている様子です。」


(いつまでも見合っていては埒が明かん。ここは攻めるのみ!)


「先動いたのはまたもニコルス選手!連続で突きを放つ――――!」


攻めを決断したニコルスは、ハルトの剣で防がれないようフェイントを多用し、さらに引きを今まで以上の速さで行うことで神剣に触れないよう攻撃を続ける。徐々に速くなる攻撃にハルトもかすり傷が増え始める。


(くそっ!剣を合わせられねぇ!このままだと削られて負ける!?)


「ハルト選手防戦一方!これは決まるかーーー!?」

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