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輪廻伝記〜この世界を生きている〜  作者: 今日 虚無
聖人の国フレイア編

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90 魔族・魔人研究部2

時は遡り、場面はエリアたち探検部と分かれ、魔族・魔人研究部に入部し寮に入った五大守護者アグ・ウーピットに移る。

アグはアグでエリアたちと同じく、どう五天ティエトの依頼を遂行するか悩んでいた。

もちろんアグも独立派のトップはヴィスカを代表する部の部長とかではないかと予想はついている。

いや、つかない方がおかしい。

だが、目的はその裏にいるのがなんなのかを調べること。

エリアたちは講義を受けながら怪しい人探しや、独立派の末端の尾行などの方法をとった。

しかし、アグはエリアたちと違う大きな点が二つある。

一つはわかる通り、探検部という小さな部ではなく、ヴィスカを代表する部の一つに入部していること。

もう一つは、強くなる必要がないこと。

エリアたちは魔人を倒すため、ひいては目標の仮面の魔人を倒すために強くなることを必要としている。

だが、アグには何かを倒すために強くなるという目標はない。

それに、アグは五大守護者になるほどだ、力はもうある、おまけに金もある。

故に、エリアたちより自由だと言えるだろう。



(でもどうしようかな〜、やることない)


とこれからのことを考えながらウチは今ベッドの上でゴロゴロしている。


「こっちの方がいいとか言ったけど……やることなーい!!!!!!」


そこら辺に魔族・魔人研究部の部長、歩いてないかなー。

いたら捕まえてボコボコにして聞き出せるのに、そんなことしたらダメだけど……。

部長に通じる偉い人でウチが会える範囲の人……。

――あ!!


「教授!!」


いや、でも取り合ってくれなさそう……。

誰がこんな一般生徒を部長に会わせるなんてことするか!!

それに、「なんで?」って聞かれたらどうする?


「独立派について調べたくて……」


なんて代表する部に属する教授に言えないよ!!

ウチが先生なら取り合うけどなー。

ダメだ……ウチは考えてたら何も進まない……。


「よし、ウチおやすみ!!」


考えることをやめて枕に顔を埋める。

明日シェニーに……いや、せっかく友達になったしドゥルールに相談しよ……。

――?

ドゥルール……。


「ドゥルール!!」



――次の日の朝――


「ドゥルール!!!!」


そう叫びながらドゥルールのいた部屋の扉を開けると、昨日と同じ部屋とは思えないほどの人がいた。

部屋にいた全員がウチの方を見てくる。

部屋間違えた? いや? 部屋の中は一緒だ。

あ!! あの時は講義で出てるってハッゲが、今は講義前か。

すると、ものすごい慌てようで部屋の奥からドゥルールが顔を真っ赤にしながら走ってきて、手に持った数枚の紙を机に置くと、ウチの手を掴んで部屋の外へ引っ張って行く。



「こ……こ……こ、ここなら……誰もいません……はぁ……はぁ」


「なんでそんなに慌ててるの?」


「な、な、な、な、なんでって、は、恥ずかしいじゃないですか」


「そう? ごめんね」


悪いことしちゃったかな?


(ま、ま、ま、まずい!! 恥ずかしいなんて言ったら、アグさんと話しているところを見られるのが恥ずかしい!! みたいになっちゃう!!)


どうしよう、全部話してみるべきかな?

なんか今の空気感で言ったら断られそーう。


「手伝って欲しいことがあって」


「て、手伝って欲しいことですか? どの講義を受けようか迷ってるみたいなことですか?」


「あ、いや、友達として手伝って欲しいんだけど」


「わ、私たち友達だったんですか?」


「え?」


(や、やっちゃった……友達って呼んでくれたのに……)


「友達だよ、ドゥルール!!」


「ほ、本当ですか?」


よし、いける!!


「だから、この部の部長に合わせて!!」


「え……いやいやいやいやいやいやいや、む,無理です!!」


「えー」


「ど、どれだけ高い地位の人だと思ってるんですか!!」


「ならー、もう手伝って欲しいことはないかも……」


「え、えぇ」


(ど、どうしよう、どうしよう、私にせっかくできた友達がガッカリしてる……考えて私!! どうにか彼女を引き止めないと、わ、私は教授、教授にしかできないこと)


ここで帰っちゃうとすごい嫌なやつになっちゃうよ!!

手伝いじゃなくて、方法を一緒に考えてって方向にしようかな。


「じゃあさ」

「あ、あの」


「なにドゥルール!? 何か良い方法思いついた!?」


「い、いや、違いますけど」


「あっ……」


「が、ガッカリしないでください!! 私が直々に講義をつけるというのはどうでしょう?」


(あ、あ、ダメだ、すごいガッカリしてる!!)


「は、恥ずかしいですけど、私こう見えて、前は天才って呼ばれてたんです!!」


やばい!! ドゥルール、なんかすごい必死なんだけど!!

自分のこと天才だったとか言い出しちゃってる!!

今の話でどこにドゥルールを必死にさせるところがあった!?

友達っていったから? そんなことで?

なら部長のことしかない。

そんなにタブーだったのかな?


「わ、わ、わかった!! ドゥルールの講義受ける!! じゃあ、私の言いかけたこと言っていい?」


「ど、どうぞ」


「部長に会わせるのが無理なら会える方法一緒に考えてよ、講義のついでに!!」


「わ、わかりました」


いけるんだ。

あれ? 部長のことタブーじゃない?

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