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輪廻伝記〜この世界を生きている〜  作者: 今日 虚無
聖人の国フレイア編

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87 我の名はディスネだ!!

「姉ちゃんまた明日も飲むぞ!!」


「我が来たら明日もお前が奢ることになるぞ~!!」


「今日はたまたま俺が負けただけだ」


そう近くの村で営業している店の前で夜遅く酔っ払いながら話す黒髪の女は、そう!! 我ディスネだ!!

酔っ払って今は我ながら目も当てられぬ状態をさらしているが、凄いいろんなことがあって今はある遺跡の中を寝床にして生活している。

ちなみに普段遺跡に住んでるだけで金がなくなったら数カ月は出稼ぎに行ってる。

そしてとんでもなく酔っている日、望んでもいない事件が我を襲う。

我はその日千鳥足になりながらも村から少し離れた遺跡に帰っていた。

我は遺跡に入ると真っ暗闇の中床に就く前にただの地面に体を横に倒して眠りにつく。

だがこんな硬い地面良い眠りにつけるわけもなくすぐに目を覚ます。

我は目を開けると寝床に行くため足元を照らす魔法を展開するとあるものが目に入る。


「ん? なにこれ?」


足跡だ。

その足跡を見て我は一瞬で酔いがさめた。

それは靴の後ではなく裸足の跡だ、その足跡は遺跡の奥、暗闇へと続いていた。

遺跡に足跡があるのは当然だと思うだろ? 違う!!

裸足の足跡っていうのも不思議だが遺跡の中から出ていった足跡がないのだ。


「え、こわい……」


と口にぽつりと漏れた気がしたが、我は怖いからではなく、身を守るために!! 遺跡から出て外にある崩壊はしているがかろうじて屋根のついている瓦礫の下に寝るところを移し眠りにつくところだった。

だが一睡もできなかった。

それもそうだ、知らん奴が近くにいるかもしれない状態で寝れるわけがない。

別に怖いからではないぞ、危ないからだ。

なので我の宿舎兼遺跡の入り口を見張っていたが足跡の主は出てくることはなかった。

我は不幸にも意図せぬ徹夜に体を狂わされ気がついた時には我の目は覚醒に覚醒していた。


「くそ……結局遺跡に入ってるやつ出てこないではないか……」


だがそんな我も昼になると自然と気絶したように眠り、次に起きた時には日が沈んでいるではないか……。


「もう夜ご飯の時間ではないか……、夜ご飯? なぁぁぁぁ!!!! 夜ご飯!! 今から村に行ってもちょうど店の閉まる時間ぐらいではないか!!」


我は取り乱したかのような演技をしながら月の位置を見る。


「間に……あわなそ…………はぁ……」


我は珍しくため息をつく。

店が閉まる時間に間に合わないからといって夜ご飯を抜く理由にはならない。

我は重い足をひこずりながら森の中に潜り夜ご飯の食材を探しに行く。

そういえば食材を探しているときは原因が何かはわからないが遺跡の奥に続く足跡のことは忘れていた。

我は一食分の食材をとってきて遺跡の前に木を組み火をつけ焚き火にして辺りが月明かりだけでなくなったとき思い出す。


「そういえば足跡……」


我は決して恐れてはいないがゆっくりと旧宿屋兼遺跡の入り口に目をやる。 

そこにはなんと!! 特にたいした変化はなかった。

それすなわち遺跡から出てきていないということだ。


「なぜだ……なぜ遺跡から出てこないっ……、この遺跡は悔しいがそんなにでかくないぞ、迷うはずがないだろ!! 我が遺跡の中で寝れぬではないか!!」


ここで皆思うだろ、なら自分で遺跡の奥に入り確かめてくればいいのではと……昼まで起きてたのならなおさら明るいうちに行けばよかったのではと。

行けたら行ってるわ!!

中になにかヤバい奴がいたらどうするんだ、こわ、危ないだろ我の身が!!

中で死体でも見つけたらどうするんだ!!

我が死体の処理に困るだろ!!

とにかく中に入るなんてこと論外だ!!

明日にでも村の奴らに頼もう。


と焚火で食材を焼きながら頭の中であれやこれや喋っているときあることをひらめく。

パーセムセロ(感覚強化)で遺跡の中の魔力を調べればいいではないか!! と。

我はさっそく空に魔方陣を描く。


パーセムセロ(感覚強化)


ディスネの頭の中に周辺の魔力反応の情報が入ってくる。


「うそだ!?」


我は遺跡の中の魔力反応に目をいや、頭を疑った。

あまりにも大きすぎる魔力量を持つ何かがいることを遺跡の中から感じ取ったからだ。


「人間か? その可能性も大いにあるが、今の時代普通に考えれば魔人……、いやそんな疑われるようなヘマをするわけがない……なら……それこそか、じゃあやっぱり人間?」


我はもともと遺跡の奥に入りたくはなかったが、この魔力の情報を拾ってなおさら遺跡の奥に入りたくなくなった。

ぜったいにヤバいやつだということが確定したからだ。

我はおとなしく焚き火の火で焼けた食材を口にしながら呆然と遺跡の入り口を眺めた。

しばらくして昨日と一緒の瓦礫の下で毛布を体に包み横になる。


「全然眠れん……事実を知ってなおさら眠れん……」


我はそんなことを口にはして心配しているように見えるが実際は昨日の徹夜で昼夜逆転して眠れないだけだ。

なので我は渋々荷物をまとめ夜だが近くの村まで歩き始める。

最後に言う!! 逃げたわけではないぞ!! 我は昼夜逆転を治すために遺跡を離れたのだ。




「これが我が今この村の宿で無駄な金を払いながら泊まっている理由だ」


「で、結局頼みたい事はなんですか?」


と我が過去のことを探検部という奴らに語ってる場所は近くの村の少し美味しい店の中だ。

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