79 出会い
エリアが一瞬迷子になったりしたが大通りをしばらくまっすぐ歩くと統合部の建物が見えてくる。
建物はぐちゃぐちゃ街並みとは打って変わってラングの一般居住区にあっても目立つほど綺麗な建物だった。
建物の上には一つの本を中心に五つの動物が形どられたシンボルが飾られている。
「ここが統合部よ、中に入って手続き済ませよ」
とシェニーが言い統合部の中に入る。
統合部の中はバッチをつけたヴィスカの人が多くいた。
どんどん奥に進んでいくと何人かの人が資料を回したり、話し合ったりしている受付のような場所が見えてくる。
「あそこに入学証明書をだすよ」
とシェニーが受付のような場所を指さし三人を連れていく。
「すいません」
シェニーは受付のような場所に座ってる聖人族の女に話しかける。
「はいなんですか?」
「今日から入学する予定の者なんですけど」
「あーはいはい、入学証明書はありますか?」
と言われると四人は各自ティエトからもらあった入学証明書を受付の女に渡す。
四人分の入学証明書を受け取ると受付の女は席を立ち奥の方へと何かをしに行く。
しばらくすると受付の女は奥から数枚の紙と物を持って戻ってくる。
「えーと、シェニー・タンタスさん、エリア・ブラグルさん、ネス・ウーピットさん、アグ・ウーピットさんですね、確認取れました、失礼ながらシェニー・タンタスさんは確認したところ二回目の入学のようですが……」
「な、何か問題でもありますか?」
と焦りながらも威圧的に言う。
「いえ、何も問題ではありません」
と焦りながらこたえる。
「それでみなさん兄弟ということですか?」
「そうですよ? 私の両親がこの三人を拾って幼い頃から一緒に育てられました」
「わかりました、では入学の際に渡すものがあります、まずはこちらを」
と言うと受付の女は何も書かれていないバッジを四人に渡す。
「これ……ヴィスカの人たちが付けてた動物の描かれてたバッチだよね? 何にも書かれてないけど」
とエリアが渡されたバッジを眺めながら呟く。
「さっきチラッといt」
「まだあなたたちは部に入っていませんからね。部に入ればその部のごとに決められた動物の絵が刻まれますよ。服のどこでもいいので見えるところにつけておいてくださいね」
「あ、そういえばシェニーが言ってた」
とシェニーが教えよとしたところ被って受付の女がエリアに教える。
「それと講義に参加できるようになるのは今日から一週間後ですので、その間にどの部に入るかを、あとは寮を決めておいてください」
「わかりました」
とシェニーがかも当然のように返事をしたところ三人は思う。
(あれ? もしかして今日泊まるとこない?)
そんなことを三人が思っているのも知らずにシェニーは受付の女にお礼を言うと三人を連れて統合部を出て行こうとする。
そんなシェニーをアグが呼び止める。
「ちょ、ちょシェニー? もしかしてウチら今日泊まるとこないの?」
「大丈夫だよ、ウチらの泊まる寮の当てならちゃんとあるから」
シェニーはなんで心配しているのだろう? と言う顔をしながら応える。
「いや、そうじゃなくて……そもそもヴィスカ側が泊まるところ用意してるもんじゃねぇのか?」
とネスがツッコむ。
「ヴィスカ側が用意した寮にみんな泊まれたら少なくとも今よりヴィスカの街並みは整ってるよ。まあそんな心配しないの!!」
と笑いながらシェニーは言っていた……。
さて今はどこにいるでしょうか?
そうです、ヴィスカの街の隅の隅、シェニーがあてがあると言っていた寮の前です。
「シェニー……?」
と僕は立ち尽くすシェニーに話しかける。
なぜシェニーが立ち尽くしているかって?
それはおそらく寮であった建物が空き家になっていたからです。
「おいどうすんだこれ? 当てがあるってなんだったんだ?」
「いやー、ここ人気がなかったから部屋が空いてると思って、当時も私と数人しかいなかくて常に空いてたし……」
「だから潰れたんじゃねぇのか?」
「そうかもだけど」
「どうすんだよこれ!!」
「えーとまだ当てはある!!」
とシェニーは言うと三人を別の場所に連れて行く。
しかし、シェニーの行く場所、行く場所全て満員だったり、空き家だったり、そもそも建物がなかったりと、とりあえず全ての当てが外れる。
当てが外れるごとにネスのイライラが溜まっていきシェニーとネスの言い争いが始まる。
エリアはいつも通りの言い争う二人の姿を苦笑いしながら眺める。
「まだ日が暮れるまで時間あるんだしとりあえずお腹すいたからご飯食べに行こー」
するとアグは言い争うシェニーとネスを見て雰囲気を良くしようとしたのか、僕含め三人を置いて歩き出す。
「そんな時間ねえ、てっ、姉ちゃん!!」
「えーと、どうしよう……あっちの方行ったらあるかな……」
ネスは呼び止めようとシェニーはぶつぶつ呟きながらアグについて行きその後ろを僕が静かについて行く。
しばらくアグさんについて行くとアグさんは家々の隅にひっそりと営業するボロボロの店を見つける。
「あのお店、あのお店!! 美味しいご飯ありそうじゃない?」
「そうですか?」
と僕は返事をする。
「ああいう所が意外に美味しんだよエリア」
アグさんはそう言うと走って店には入って行った。
アグさんはアグさんなりに雰囲気をよくしようと頑張っているのだろうきっと……ただお腹が空いたからじゃないと思う……。
「すみませーん!! やってますか!?」
アグさんは扉を開けるや否や店の中に人がいないことを確認すると店内に響き渡る声で呼びかける。
「コラスさん珍しくお客さんが来ました」
「ひ……酷いじゃないですかクルックくん、決して珍しくないです!!」
と、どこからともかく女の声と男の声が店内に響き渡るとカウンターから女と男が出てくる。
カウンターには奥に部屋があるとかではなく、まるで床から出てきたように突然の出現だ。
そのまま男はカウンターに残り女はこちらに近づくと人数を数え始める。
「こんばんはー、お客様は一、ニ、三……あれ?」
と僕と目が合った瞬間止まる。
僕もこの瞬間はっきりと女の姿を認識する。
僕より身長が低く少し緑がかった髪で尖った耳、後ろで二つくくりにした女の人。
それは今日僕が迷ってた時に話しかけてくれた人だった。
今回はちょっと中途半端な終わり方をしちゃいました。
終わるところを見つけれなかった。
ごめん!! 明日も投稿する!!




