嘘の様な本当に有った話し
今回は魚釣りで、経験した嘘の様な本当の話しです。
話しは、北海道から突然飛ぶが、自分が夜釣りに仙台市の閖上の新防波堤に行った時の事だが、自分より先にクロダイ釣りに3人の人が来て居た。自分はクロダイで無く、イシモチと言う魚を狙って夜釣りに来た。その新防波堤は非常に高い防波堤で、昼間に釣りに行くと足がすくむ位の高さの防波堤である。夏の夜釣りなので寒くは無いが、自分は昔からドジで何事にもすぐ集中する癖が有る。その夜も遠投の竿を3本投げて、夜釣りなので竿先に蛍光のサンセンチ位の棒状の物を付けなければ、引きが解らないので付ける必要が有り、プチと折って蛍光灯に成った、釣り用品を付ける為、竿先に付けに行った。先にも述べた通り集中型の自分の為、竿先に
着く前に、そのまま夜の海に落下した。つまり、竿先は当然海に1メイトル以上、海に出て居る訳で、その事を全く忘れ、竿先に集中して居る為、当然落ちた。たまたま、救命胴衣を付けて居たが、外海に流されそうに成り、防波堤の隙間に両指を差し込んで、およそ3時間30分位頑張ったが、海の引きの強さと、手の指が血だらけで握力も限界、洋服も海水を吸い込み、時間が経過する毎に重くなり、さすがの自分も、死を覚悟した。その瞬間、前にテレビで見たような気がするが、本当に一瞬で今までの事が、走馬灯の様に頭にハッキリと、浮かんだ事は今でもハッキリ覚えて居る。人間は本当に死を覚悟した時に、そう言う状態に成るみたいだ。結局、後5分って所で、クロダイ釣りの人に発見され、3人の内一人の方が登山用のザイルにフックの付いたロ―プで、自分がクロダイを釣りやすい様に、
ザイルで自分の荷物を固定して、釣ってた為、竿では自分を引き上げる事も、又、全く防波堤が高いので届かなく、ザイルのフック付きを、その方がたまたま持って無ければ、おそらく自分は外海に流され、死んで居たと思う。その後3人のクロダイ釣りの方にザイルで引き上げられ、体力を消耗した自分は2時間間位、防波堤の上で体力の回復を待ち、やっと体力が回復して、起き上がると海に買ったばかりの、釣り用の帽子が浮かんで居るのを見つけ、今、死にそうに成ったにもかかわらず、ガラガケと言う仕掛け(鋭い針が沢山付いて居る仕掛けで、海に投げ竿で投げて、引き上げながら魚を引っ掛かける仕掛けで、危険で釣りとしては自分は邪道と思う)自分がガラガケの仕掛けを持って居たのは、海に物を落とした時に非常に役に立つので持っていた。それが又悪かった、自分は助けれた事も忘れ、帽子をガラガケで取る事に夢中に成ってしまった。間もなく自分を助けてくれた、釣り人の人が来てさすがに、しこたま怒られた。自分は自分が大変な目に合っても、挫けず別の事に集中する癖が有る。次の話しも同じ閖上の新防波堤での、出来事だが、日中釣りに行ったので、防波堤の先端迄行ってカレイ狙いで釣りをしていた。防波堤の下には、大きなテトラポットが有り、それが又いけない事を、巻き起こす原因に成る。小1時間釣ってた時大きな当たりが有り、巻き上げると大きな(50センチ以上有る)石カレイだった。
ところが、後もう少しと言う所でテトラにカレイが引っ掛かってしまった。当然自分はテトラに飛び移り魚を取りに行くのだが、もう自分の頭の中は大型カレイに集中です。テトラに飛び移った瞬間、足を滑らせテトラの中に身体のあちこちを、したたか打ち付けてテトラとテトラの隙間に落下した。やっとの思いでテトラの上迄よじ登り、回りの人に助けを求めた。暫くすると漁船が助けに来たが、テトラが邪魔をして自分の場所に近ずけず、結局漁船は諦めて帰って行った。仕方なく近くに居た釣り人に、助けを求めた。しばくすると、長いロ―プを何処からか探して来て頂き、鳶職の方だと思うが
タビの下にトガッタビスの様な物が付いた、如何にも鳶職の方で無いと持って居ないタビで、テトラに簡単に飛び移り、自分の身体にロ―プを巻き付け、後は近くに居た釣り人の方数人で自分を引き上げて頂いた。本当に又、自分の一つの事に集中する癖で、又迷惑を掛けてしまった。後から解ったのだが、自分が上手くテトラに飛び移れか、魚を取っても結局は同じ事だった。つまりテトラから防波堤迄の高さが思った以上に有り、全く自分の身体では、防波堤に登るのは最初から駄目だったので有る。大きなカレイに集中し、又自分は馬鹿な事をしてしまったので有る。反省!