第2章 〈 部活 〉
~廊下~
綾「何で止めたの? 翼も翔ちゃんとバスケしたいんでしょ??」
綾が泣きそうな顔で翼に聞く
翼「大丈夫だよ。 あいつは来る.... すぐ来るよ。」
綾「.....うん」
綾は何か言おうとしたが言葉をのみ込んだ
翼「それよりお前、翔のことどうすんだ?」
綾「何が??」
綾が翼の顔を不思議そうに見る
翼「好きなんだろ、あいつのこと。」
綾「!!!!Σ(//_//)、ち、違うよ、そんなわけないじゃん! あいつはただの幼馴染みだよ!!」
翼「はいはい。」(本当めんどくせーなこのコンビは)
翼は顔を赤くして一生懸命言い訳する綾の話しを軽く流す
綾「本当だって、あんなやつこれっぽっちも好きじゃないんだから!」
翼「おっ! 着いた。」
綾「もーつばさー (>_<) (汗)」
ガラガラガラ
翼が体育館のドアを開けたその時
ドガーーーーーーーーーーーン
翼は一瞬何が起こったか分からなかった
自分より大きな人間がリングにぶら下がっている
そして驚いている翼と綾の後ろには、同じく驚いている坊主の少年と、微笑を浮かべる金髪の少年がいた
巨人「おお! 新入生か!!」
巨人がゆっくりと近づいてくる
翼(デ、デケー!Σ( ̄□ ̄;) よく見たら反りこみまで入ってるし )
「大樹あんまりビビらせんなよ、遠目に見ても怖いんだから。」
巨人「わりーわりー (汗)」
爽やか系イケメンも翼達の方へ近づいてくる
綾(カッ、カッコイイかも(//_//))
イケメン「初めまして、キャプテンの五十嵐 涼太、こっちは副キャプテンの大神 大樹(^-^) 今日は監督も来ないし練習終わりだから明日また来てくれるかな? ごめんね。」
キャプテンの涼太は爽やかな笑顔で4人に話す
綾「わかりました、また明日来ます。」
そう言って綾と翼が帰ろうとしたとき
「1つ聞いても言いっすか?」
突如現れた茶髪の少年が涼太に質問した
翼はその顔を見て少し驚く
涼太「なんだい?」(またチャラそうなのがきたな)
茶髪「俊介さんと拓海さんはどこっすか?」
涼太「!!!」
涼太は少し驚いた顔をした
涼太「お前中央中か?」
茶髪「はい!」
(桐咲中央中、2年前の全中でベスト8に入ったチーム)
涼太「拓海は今日は休みだ、俊介は入院してる。 5月には戻ってくる」
茶髪「拓海さんは妹さんの見舞いですか?」
涼太「ああ」
茶髪「じゃあ俊介さんは? ウインターでのケガはそんなに悪かったんですか?」
ピク
涼太の顔が少し恐くなる
大樹「おっと、その話しはそこまでだ。
今日はもう終わりだから帰ってくれ」
そして新入生5人は体育館を後にした。