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三話目(男神の愚痴)

やっと書けたー、そして完全に忘れてましたごめんなさい!

「まぁ、いいとして次は男達の愚痴を聞かせてください。」

その言葉を待っていたかのように伊邪那岐さんが口を開いた。

「それじゃ、言わしていただきます。」

突然椅子から立って言い始めた。

「いやー、俺も大変だったんだよ。急に伊邪那美と一緒に国を作ってこいと言われたもんだから、まず淡路島から作って、その他諸々の島を作ったんだよ。」

これは国生みの話ですか、ついでに最初に現れた十一の神様の内の四柱性別が無いらしい。

次から次へと伊邪那岐さんは話していく。

「まぁ、ここまでは良かったんだよ。その後だよ!その後!迦具土が生まれてきた時に伊邪那美に火傷を負わせたんだよ!」

へー、という感じで隣に座っているオルフェウスさんが話を聞いている、彼には子供が居なかったらしいのでエウリュディケーさんの方を時々見ながら話を聞いている。

「その時、まぁ、俺も頭に血が上ってしまって、スパーンと、一太刀でやってしまったんだよ。」

身振り手振りですごく感情をこめながら、熱弁をふるっている、これでも日本を形作った神様だ。

しかし傍から見たら、古風な服装のおっさんが喋っているようにしか見えないが。

「大変ですねー、俺はそんな体験をしたことがありませんから分かりませんけど。」

オルフェウスさんが、柿○ーを食べながら適当に相打ちをうっている。

「そんなこんなで、伊邪那美が死んでしまって、黄泉の国に行ったから迎えに行ったんだよ。」

「まぁ、ここからは伊邪那美が言ったとおりなんだけど、そこからだよ大変なのが!」

そして、伊邪那岐さんは日本酒をクイッと飲み干して、また喋り始めた。

「俺も頼まれたからには、国を作り上げなければならねぇから、俺の最も出来の良かった三人の子供にそれぞれ支配権を与えたんだよ。」

「確か、月詠に夜、天照に高天原、素戔嗚に海を任せたんだが、如何せん、素戔嗚が駄々をこねてな、追い出したんだよ。」

「そこからは天照にでも聞いてくれや。」

そう言ってテーブルにへたり込んで寝てしまった。

「ちょっと!?伊邪那岐さん、ここで寝ないでください!」

俺が、何度もそう言いつつ肩を揺すっても、一向に起きる気配のないので、ついに諦めてオルフェウスさんに話を振ろうとしたが、

「だってさ~、俺だって寂しかったんだよー!」

「それなのにさー、後ろ向いたら行けないとか過酷すぎないか!」

誰だよ!?この人にお酒の飲ましたの、滅茶苦茶酔ってるんだが!?

女神達の方を向いたら、思い切り目をそらされた。

「あのー、何をされたのですか?」

と、訊くと

「「何時になっても、話を振らないから、私達が本音を言わせようとお酒を飲ませた」」

「「私たちは悪くない!」」

と、無茶苦茶笑顔で返された。

「もー、仕方がないですねー。」

そう言いつつ、俺は二人を見ながら

「今回はツケで良いですから、この二人を如何にかしてください」

と言って、酔いつぶれた男神の対処を任せた。

(でも、頼んだのはいいが、この二人に大丈夫なのだろうか。)

そう考えながら、十分ぐらいたつと、

「伊邪那美さーん!迎えに来たよー!」

ん?外から何か聞こえたぞ。

店から出ると、巨大な三つ首の犬と、長く綺麗な金髪な女性が立っていた。

「おー、待ってたよ。」

伊邪那美さんが、女性の元へ走って何か話していると、三つ首の犬がこっちへ来た。

「ひぃー!、こっちに来ないで、俺を食ってもオイシクナイよー!」

座り込んで、動けなくなった俺を他所に店のほうを見ている。

え?どうしたの?なんなの?

俺は混乱している、頭をフル回転させながら考えた。

「あ、もしかして二人を運んで来いってこと?」

当たっていたのか、首を縦に振っている。

まぁ、とりあえず店にあるリアカーに二人を入れて、犬の前まで運んだ。

すると、器用に二人の衣服を咥えて持ち上げた。

へー、凄いなー。

女神達は、こっちを見ると、分かったのか大きな犬の尻尾をよじ登って背中に乗った。

「それでは、ありがとうございましたー!」

そう言いつつ、去って行った。

「それにしても、如何するんだよこれ」

店に散らばる一升瓶やワインのボトルやお猪口を残して。

次回は未定です。

一応、三貴子を出す予定です。

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