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その9

 「それにしてもあれだな、何も無いなこの部屋」


 ボクの家に来た中村が、部屋をぐるりと見渡しながら言った。


 「だから言っただろ」

 「ゲームもないぜん。この部屋」

 「だから無いって言っただろ」

 「DVDは?洋画とかの」

 「無い」

 「ふう」


 中村は部屋の真ん中にドカッと座った。



 カッ。カッ。カッ。カッ。カッ。カッ。カッ。カッ。カッ。



 沈黙を時計の針の音が埋める。



 カッ。カッ。カッ。カッ。カッ。カッ。カッ。カッ。カッ。



 「じゃあ俺帰るぜん」


 中村はとてもスムーズに、黒のコンバースのハイカットシューズを履いて帰っていった。

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