表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/141

第78話

 今日のひなは可愛かった。


 明らかに嫉妬していたし、ひなの中で独占欲が湧いてきているのがよくわかって嬉しい限りだ。


 私は家に帰ってご飯を摂るとすぐに自室に引きこもってスマホを起動する。


 アプリを開いてひなの部屋に仕掛けたカメラでひなの様子を見る。


 ちょうどひなも部屋にいるようでベッドの隅に座ってスマホを触っているのが見える。


 まだ暑さの残るこの時期だからか、ショートパンツから覗いている真っ白な太ももが魅力的だ。


「ひな…何してるのかな」


 画面にうつるひなをそっと撫でて様子を見守る。


 このカメラには残念なことに音声を受信することはできない。だからひなのことを文字通り見守ることしか出来ない。


 ひなはスマホを触ってはニコニコと笑っている。画角的に何を見ているのかがわからないのがむず痒い。


 じっと見ているとひなは段々と元気がなくなっていく。暗い顔でスマホをベッドに放り投げて顔を伏せた。

 少しすると赤い顔でガバっと起き上がって着替えを持ってお風呂へと向かったようだ。


 何を見て不機嫌になったのかは分からないが、これがもし今日についての嫉妬なら嬉しい。


 私もひなのいなくなった部屋を見続けるわけにはいかないのでお風呂にでも入ろうかと席を立つ。


 少し前のひななら私がクラスの女子と二人で放課後に寄り道していようが嫉妬はしなかっただろう。


 私は自身の唇を指の腹でそっとなぞった。


 ひなと何度か口づけしたその唇は口角が上がっていた。


 私が本来ひなに持ってほしい独占欲を10とするなら今のひなには2程度といったところだろうか。


 これはきっと一般的なカップルなら普通に持ち合わせるぐらいの値だろう。


 やはり嫉妬させるというのは難しい。愛想をつかされてはいけないのだから、冷たくするだけではダメだ。


 うん、やはり鈴木さんを利用しよう。


 鈴木さんを踏み台にしてひなとのステージを一段階進めようじゃないか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ