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第54話

 レストランの料理は盛り付けに工夫がなされていて、ご飯がカメのような形で盛ってあったり、具材が星やハート型になっていて可愛らしい盛り付けになっていた。


 お腹いっぱいになったところで私たちは駅方面の街へ向かった。


 ここらはひなも私もはじめてきたところなので新鮮だ。私たちは大型の複合型ショッピング施設であてもなく、ウィンドウショッピングをしていた。


「あ、あやちゃん…」

「ん?なに?」

「あのね…せっかくだし、プリクラ…撮ってみたいなぁ…って」


 ひなはもじもじとしながら騒がしいゲームセンターを指さした。


「…もちろん、いいよ」


 ひなはやはり記念とかを大事にするタイプなんだなぁ…と思いつつも、ウズウズしているひなの手を握った。


 ひなは少しビクッとしたが、すぐに握り直してくれた。


 私は恋人つなぎで周りに彼女を自慢しているような気持ちになりながらもぎこちなく手を握り返すひなを引っ張って歩いた。




 ゲームセンターにて、夏休みということもありプリクラ機周辺はかなり混んでいた。少し並んだ後に私たちは一つのプリクラ機の前に立った。


 私もひなもそこまでプリクラを撮ったことがない。あるといえば中学生の頃にみづきに連れられて4人で撮ったぐらいだ。

 記憶を頼りに画面を操作して、なんとか撮影ブースに入る。


 ここにはひなと私の二人きり。


 そんなドキドキ感が胸に広がる。繋いだままの手からひなの緊張が伝わって、愛おしさが増してくる。


 慣れないプリクラに戸惑いながらも写真を撮っていく。最近のハートってほっぺの横でするんだね……。


「あっ次で最後みたいだよ」


 最後、と言われて画面を見ると2人でハートをつくるポーズだった。


 ひながおずおずとハート半分の形をつくった手を差し出してきた。一切目が合わないのがまた可愛らしいところだと思う。


『3・2・1!』


 シャッターが切られると同時に私はひなの頬にキスをした。


 ひなの腰を引き寄せて、もう片方の手でひなとのハートを完成させて。


 プリントの出来はかなりいいものだった。少し小さいので見づらいが、これは永久保存しておこう。

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