表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/141

あやちゃんと海です!2

 海の家でのご飯を終え、海を満喫し尽くした私たちは旅館に戻ることにしました。


 海ではなんだか気が乗らなくてあやちゃんにも素っ気ない態度になってしまいました…。

 心ここに在らず、と言ったところで杏ちゃんにも心配をかけてしまいました…。


 せっかく海に来たのだから楽しむべきだと思っても泳ぎたいわけでもないし、やることもなかったので結局紫苑さんたちと砂浜でぼーっとしていました。


 旅館に戻ったら私達はさっそく温泉に入ることにしました。この旅館の温泉はかなりの名湯らしく楽しみにしていたことの1つです。


「杏、ちょっと話があるんだけど温泉はいる前にいい?」

「あ、はい。わかりました」


 美月ちゃん達を追って温泉に行こうと思っているとあやちゃんは杏ちゃんを連れてどこかに行ってしまいました。

 あやちゃんと杏ちゃんは話しているところ自体はあまり見たことがないのですが、内弁慶な杏ちゃんでも生き生きと話していて結構仲がいいみたいです。あやちゃんもあまり親しい人を作らない人なので共通の友人としては嬉しいところです。

 しかし、2人が仲良くしていること自体は嬉しいはずなのに寂しい気持ちもあります。これが親元を離れる子を送る親の気持ちなのでしょうか?


 ひとまず、更衣室に向かった皆さんに2人が寄り道していくことを伝えました。やはりみなさんも少し不思議に思っているようでした。


「おん?あやがひなちを差し置いて他の女と抜け出すなんて珍し!明日は雪か?!」

「はは〜ん!これは浮気だな!サイテー!」


 美月ちゃんはそう言うと私の肩を抱き寄せ、優しく撫でてきました。


「お〜よしよし…あんな女忘れてあたしのそばにいな……」

「ふふ、大丈夫だよ。あの2人、結構内弁慶だから仲良くしてるか不安なところもあったんだけど仲良くしてくれてるみたいだし、嬉しいよ」

「ひ、ひなちママ…!」


 結局10分もしないうちに2人は戻ってきました。杏ちゃんが言うには映画の話をしていたみたいです。たしかにあやちゃんも杏ちゃんも映画が好きなんですよね。


 温泉でたっぷりくつろいで(?)身も心もあったまったところでお食事をとりました。大好きなお刺し身もたくさん食べることができてとても有意義な時間を過ごせました。


「杏、ちょっと良い?」


 食事を終え、まったりしているとあやちゃんがまた杏ちゃんと抜け出してしまいました。本日2回目です。


 2人が仲良くしてくれていることは嬉しいはずなのに少し心が痛みます。少し前まではこんな感情わかなかったはずなのになぁ……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ