表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
136/141

あやちゃんと1日遅れのクリスマスです!

 あやちゃんに私お手製のランチセットを食べてもらったらしばらくはくつろぎタイムです。


 あやちゃんとくっついてソファに座っていると胸の奥からぽかぽかとしてきます。


 これは先程気付いてしまったことなのですが、24日にみんなでクリスマス会をした時よりも暖房の設定温度が2度ほど下がっていました。


 もしかしたらあやちゃんは私にもっとくっついてほしくてわざと下げているのかなぁって思うと更に胸があったかくなってきます。


 だけど、私には少し気がかりなことがあります。


 それは昨日、家族で映画を見に行ったときのことです。


 あやちゃんが体の大きな男性の腕を引いて歩いているのを見てしまったんです。それに、距離も近く、仲睦まじい様子でした。


 私はあやちゃんが浮気をしてしまうような人ではないと信じています。信じていますが…どうしても、不安になってしまうものです。


 あやちゃんは男性が苦手なのに、あの男性とはあんなにも仲が良さそうだった。


 あやちゃんとあの男性がどういう関係なのか、あやちゃんが男性のことをどう思っているのか、男性があやちゃんにどういう感情を向けているのか……ずっとそのことが頭の中をぐるぐるとしてしまいます。


 そんなことを考えているとあやちゃんは可愛らしい猫のキーホルダーを見せてきました。


 どうやらギミーちゃんというキャラクターのようで、昨日に親戚の双子ちゃんたちと映画を見に行ったようなのです。


 双子ちゃんの話は聞いたことがありますし、昨日見た男性は双子ちゃんのお兄さんの方だったんですね。


 私は思っていたよりも早い答え合わせに少しホッとしました。


 胸のつっかえは取れましたし、納得がいきました。それなのに…なぜだか、胸の奥の奥には冷たいものが残っているような気がします…。


 いや、それは気の所為のはず…気の所為です!


 きっと変な勘違いをして嫉妬してしまった自分に呆れている自分がいたのでしょう。きっとそうです。




 だから、この感情は、独占欲なんて…贅沢な感情なんかじゃ、ない……はずです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ