〜中秋の名月〜
こんばんは。川島湯乃です。
本日の業務も終わりました。
今日も一日おつかれ様でした!
と言いたいところですが、本日は少し残業です。
というのも本日は中秋の名月。
秋を感じる季節の物事です。
芒とお団子を用意して
駅構内に準備します。
‘すすき’って漢字でこう書くんですね。
ひとつ賢くなりました。
『そうか。今日はお月見か』
駅構内の椅子に腰掛けているいずみさんが言います。
「そうです。中秋の名月です。
今日は天気がいいですから、綺麗に見えますよ」
そう言いながら、芒を花瓶にお団子を
台(三方)にのせます。
月見団子を置く台の事を三方って言うようです。
台の三箇所に穴があるからだそうです。
またひとつ、賢くなりました。
学問の秋!ですね。
『こういう‘昔ながら’というのはいいものだね』
いずみさんはそう言いました。
「そうですね。日本の催し物という感じですね」
『皆、昔を忘れて行くからね。
もちろん生きているのだから‘未来’を向くのは
大切な事だけどね』
長くいる彼だからこそ、
思うところがあるのでしょうか・・・
人間の人生はせいぜい80年前後。
その中で進んでいく。
昔を思い出す事は大切。
わかってはいてもそんな時間は意外とないものです。だから・・・
「だからこそ、こういう季節毎にあるイベントを大切に・・・。昔ながらの催事をこういう時だからこそ、大切にしたいですね」
いずみさんは頷くと黙って空を見ていました。
わたしもそれを見て、空に・・・浮かぶ月に目をやりました。
今夜はいい月です。
中秋の名月という日だったので、
書きました。