表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
化野から  作者: @nohara
7/16

化野から⑦

 屋敷の中は暗かった


それから妙に湿っぽかった


 開けてくれたのは小柄な女性で黒っぽいマントのようなものをかぶっている


 「こんな格好で・・・」ゆっくりと言ったが発音がひどく不明瞭だ


「ごめんなさいね」 奥のほうから同じような声がした


ぎょっとして声のしたほうを振り向くとまったく同じような女の人が座っている


 「電話を貸してほしいのですが・・・」彼が言うと何かをひっかくような耳障りなキイキイ言う音がし


てそれが笑い声だと気づいてなぜかぞっとして全身に鳥肌が立った


 「公衆電話があるよ」一人が言った


 「そうそう」もう一人も言った そして耳障りな声 キイイイ キイイイイ


 「公衆電話?」彼が言った 「そう外に すぐそこに」 「電話ボックスが」 キイキイキイイ


「近いんですか?」彼が言って外にでようとしたので「待って」と慌てて言った


 「私も行く」こんなところに取り残されるのはごめんだった


 それに彼はなんでこんなに焦っているんだろう 


事故にあったと言ったって二人ともけがをしたわけじゃないし 車だって動くかもしれない


  らしくないと思った


 いつも落ち着いている彼らしくない


「いいからすぐ戻るからここにいなさい」 振り返りもせずに鉄のドアが大きな音を立てて閉まるのを聞


いたときに私は地獄に叩き落されたような気がした


 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ