義父母と鬼嫁のドリフな毎日~通院編~
義父がペースメーカーの植込手術を受けて半年が経った。今日は初めてのチェック日。私は午後休をいただき、義母と3人して総合病院へ出かけた。
あいにく小雨模様だったため、先に玄関で2人を降ろし、私は車を停めて後から向かった。
見ると入口で、義母が懸命に車椅子を広げようとしている。外出先ではリハビリと思い、なるべく車椅子を使わないようにしましょうねと約束したはずなのに――「だめだこりゃ。」
「自力で歩く約束でしたよね?」と義父に問いただすと、「(歩みが遅いと)迷惑がかかるか思って……」と言い訳。「大丈夫。練習練習。」と左腕を取り、静々と受付へ向かう……新郎新婦かっ!!
レントゲンは1F、心電図は2F、診察を受ける内科は再び1Fと、かなりの移動距離があった。時折立ち止まり、前かがみになりがちな姿勢をまっすぐに正し、汗ばむ右手を拭いて杖を握り直し、義父は徒歩とエレベーターでの移動を全うした。「がんばりましたね。えらかった!!」
悩みの種だった体重も、なんと64.4kgから63.0kgに。聞けば初の検査に緊張してか、お昼ごはんを食べなかったらしい。長距離移動が相乗効果となり、めでたく1.4kg減となったようだ。
帰宅後、義父の好物「茄子のそぼろあんかけ」の支度にかかる鬼嫁であった。