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今考えればサンタクロースがチート異能力者だった話。

作者: 篠宮鋼杏

「サンタってチートキャラじゃん…」



はじめまして、普段は読み専門なので読みにくい点が、多いと思うがどうかお付き合い願いたい。



さて、皆さんは米軍がサンタクロースを追跡しているということをご存知だろうか。


これは北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)により行われている伝統行事のようなものだ。

発端はとある会社が新聞に載せた「サンタクロースに電話しよう」という名目の広告だった。

ここに掲載された電話番号が実は誤記であり、NORADの前身機関であるCONADの司令長官へ繋がってしまったのだ。


しかも当時その番号は旧ソ連から攻撃があった時のみ使われるような極秘のホットラインだった。

そこにひとりの少女から電話がかかってきたことを機に機転を聞かせた将校がその後かかってきた電話に部下達を対応させたという逸話が残っている。この話には諸説あり、美化されたりもしているであろうから真相は定かではないが、NORADの公式サイトによると、将校がサンタが南に向かった形跡がないか、部下にレーダーで確認させたということから現在もクリスマスシーズンになると追跡を続けているのだという。


この話を知ったのはつい先日のことだが、最初に「米軍がサンタを追跡」という話題だけを知った時には自分の中でかなり合点がいったのである。


小さい頃から不思議だった。サンタという存在が。


世界中の子供たちにプレゼントを届けるための高速移動能力。しかもそれはトナカイに搭乗して空を飛ぶという摩訶不思議にもほどがある異能。そんな技術をもっていれば米軍におわれても無理はないと思う。というか米軍に限らずだ。領空侵犯だし。


…話を進めよう


次に煙突が少なくなった昨今でも住居に侵入する能力。

透過にしろピッキングにしろ、そこには人知を超えた力が潜んでいることに違いはないのだ。


そしてカリスマ性。世界各国によって様々なサンタクロースのバリエーションがあるようだが、子供たちにプレゼントあげても容認される見ず知らずの成人(聖人とかうまい事言ってみる)という存在は極めて特殊ではないだろうか。日本では通報されてもおかしくない案件である。なのに容認されている。この畏敬のされ方はハリーポッターシリーズのヴォルデモートに似たものさえ感じてしまう。


とまぁこんなことを言っているとブラックサンタクロースの袋に吸収されてしまうかもしれないので冗談はやめにするが、こんなに常識はずれな設定ではサンタクロースの存在の有無について隠し通すというのは無理な気がするのだ。

子供の頃は気づかなかったが、サンタについておかしいことはこんなに沢山あるのだ。


プレゼントが届かなくなって5年が経った。だがいまでも毎年25日の朝起きた時の胸の高鳴りと枕元の情景は鮮明に思い出せる。


今振り返ればこんなにもチートキャラなサンタクロースだったわけだが、子供にはやはり英雄のような存在であるし、何年か経てばこのチートキャラに俺がなる番なのかもしれない。


聖ニコラウスの伝説から始まったサンタクロースという奇妙な風習はこれからも人々が継承し、少年たちの心に残っていくのだろうか。そんなことを考えた聖夜だった。



とりあえず今日はバイト帰りに買ったプレゼントを、仕事から帰って既に眠りについているであろう5年前まで現役だった元サンタの枕元に置いてやろうと思う。


長い駄文を読んでくれた人たちと元サンタの大人達へ

ありがとう。メリークリスマス。




綺麗な言葉で飾って、オチがつかないことをごまかし、結びとする。



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