理想と現実
すこし変態な部分があります。苦手な方はやめといた方がいいですよ。それでも読んでみたいならどうぞ!!笑
「舞のこと…、ずっと好きだった」
ある晴れた日の昼下がり。
僕は同級生の宮嶋 舞を学校の屋上に呼び出した。
舞とは3年の時のクラス替えで、一緒になった。
正直一目惚れだった。
風がふけば髪の毛1本1本が輝きながらなびく程の綺麗な髪。
パッチリとした可愛い目。
少し高い鼻。
小さく、みずみずしい唇。
とても細い体型なのに胸が大きい。
それは男子はもちろん、女子だって理想の完璧な女性だった。
しかも勉強、スポーツも上位、とても友好的なので友達も多かった。
僕はそんな彼女を一目見ただけで彼女の虜になった。
“彼女と付き合いたい”
“彼女と1つになりたい”
日を重ねる度に、彼女を見る度に僕はそう思った。
でも僕は臆病者だ。
自分の想いを伝えることはおろか、彼女と話すことさえ出来なかった。
でも、好きになったその日から約半年。
僕はこうやって彼女に自分の想いを伝えることが出来た。
あとは、結果を待つだけだ…。
「斉藤くん…」
舞は、驚いた様子だった。
それはそうだろう。
僕は舞と喋ったことすらない。
喋ったことがない人からの告白に、誰だって驚かないわけがないだろう。
舞は少し戸惑い気味だったが、落ち着いた様子でこう言った。
「あ、あたしも…、実は斉藤くんのこと…、好き…かもしれない…」
屋上には風が吹いた。
舞の髪が綺麗になびく。
ふんわりといい匂いがした。
「え…、えぇぇ!!?」
今度は僕が驚いた。だってそうだろう!?
1度も喋ったことのない奴を好きになるわけがない!!
「な、何で!?」
僕は興奮気味に聞いた。
「だ、だって斉藤くんは優しいところあるし、部活で頑張っている姿が…、そのォ…、格好いいし…」
確かに僕は陸上部に所属していて、努力はしている。でも優しいところなんてない。
「あたし、由美から聞いたよ?斉藤くんっていろんな人の相談に乗ってるんでしょ?由美だって相談に乗ってもらったって。だから今の彼氏とつき合えたって喜んでたもん」
舞は優しく微笑んで言った。
僕はただ、皆どんな考えを持って生きているかを知りたかったから…。
そして僕の生き方はあっているのかを確かめるために、皆の話を聞いていただけ…。
「じゃ、じゃあ、付き合って…くれる?」
正直僕が優しいとか優しくないとかどうでも良かった。
目の前にいるずっと好きだった人とつき合えるかもしれないと言う、期待と不安でいっぱいだった。
「あたしで良かったら…」
舞は頬を赤らめて、照れながら言った。
その日、僕は舞と付き合った。
それからの日々はとても幸せだった。
遊園地で遊んだり、一緒にカラオケや映画を見に行ったり。
時間の流れとはとても早く感じる。
まるで時間はあって、ないようなもののように。
そして僕と舞はホテルにいる。
やっと僕の願いが叶う。
これで僕らは1つになれる。
「なんか…、恥ずかしいね…」
ベッドの上で僕らは向かい合っている。
舞は不安と恥ずかしさで僕の顔を見れないでいる。
「大丈夫、大丈夫だから…」
僕はそんなことを言いながら、舞にキスをする。
「ん、んん…。憂樹…、大好きよ…」
ただのキスで舞は感じているように思えた。
「僕も舞が大好きだよ」
僕はそう言ってまた舞にキスをした。そして上着のボタンに手をかけた…。
ーーーーーーーー
「なーんて現実は起きねぇだろうな」
僕は今、あの日舞に想いを告げた学校の屋上にいる。
《グチュ》
今は夜中。
星が見えないくらいの雲った夜空が闇を支配している。
《グチャ》
「ククク、僕は夜が大好きだ。まるで僕の心を映し出しているようだよ。舞もそう思うだろ?」
《グチュグチュ、ゴト》
舞は何も言わない。
「ねぇ舞ぃ、なんか言ってよ」
《ザクッ。プシュー》
「フフフ、いっぱい出しちゃったね。全部飲んであげるよ。だって僕は舞のことが大好きだから」
僕は舞から出たものを飲んだ。
「舞ぃ、凄くおいしいよ。ホント僕の思った通りだ」
舞から出たもの。それは真っ赤な血だった。
舞に想いを告げたあの日。
僕は舞に振られてしまった。
『一度も喋ったことがないし、あなたのこと好きでもなんともないから』
舞からの一言。
僕の中にある歯車がその一言で、狂った。
僕が気がついたときにはもう舞の首に手をかけてた。
舞はずっともがいていた。
顔を真っ赤にさせ、僕の手を引き離そうとしたが、さすがに僕の方が力が強かった。
舞は足をバタバタさせていたが、しばらくして動かなくなった。
僕は舞の首から手を離した。
手を離し、落ちていく舞を見ていた。
“あぁ、死にゆく君も美しい”
僕は舞の死体を屋上のそばに置いて、教室に戻った。
その夜、僕は舞のいる屋上に行った。
包丁を持って。
「あぁ、もう我慢できない!!」
僕はズボンを下ろし、反りたったものをしごき始めた。
「あ、あぁ!!いいよ舞!!愛してる!!」
《グチュ》
《グチャ》
僕は右手でしごき、左手で舞を包丁で切り刻んでいった。
《ザクッ》
《ブチュ》
「ハァハァ、あぁ舞、気持ちいいよ」
《ビチャ》
《グチョ》
「ダメだ!!舞イクよぉ!!」
僕はそれから出た白い液体を舞の生首にかけた。
理想と現実。
人生、すべて自分の理想通りになるはずがない。
それが現実。
「ククク、舞」
『コレデ、僕ラハズット一緒ダ』