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黄泉霊録  作者: ツアンサ
虚偽の愛を刈り尽くせ!!
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虚無なる愛を刈り尽くせ!!

「……雷鬼神も消滅してしまったわね。貴方、どうすれば良いの!私恐いわ、消滅させられたくないの!!」

陰陽鬼の屋敷では、鬼切が消滅したのを知り表情を恐怖に染める姫と激情の表情を浮かばせる陰陽鬼がいた。


(おのれ!黄泉夜霊夜っ!!必ず消滅させてくれるわ!!)


怯える姫の姿に、霊夜への憎悪を強める陰陽鬼。


「……姫、安心するが良い!私が必ず霊魂共を消滅させてくれようぞ!!」


そう言って邪悪な悪意を溢れさせる表情で、陰陽鬼は部屋を後にする。


「………フッ人間は実に利用しやすいわい」


陰陽鬼が去った後に、まさに闇その物の笑みを浮かばせていた事には誰も気付かない……。


「……比良坂町内に響き渡った謎の怨念か」


佐鳥はニュースの報道を見ながら思案顔で呟いた。


(……前の突然の落雷といい、恐らく関わっているんだろうな、黄泉夜霊夜が)

空からの突然の落雷による被害のニュースと続き、突然の怨念の様な叫び声を聞いたと続けて報道されれば予想は容易かった。


「この事件の犯人は、黄泉夜霊夜!!黄泉夜霊夜は人類の敵なのです!!」


「……なっ!?」


佐鳥は、思わずグラスを落とした事にも気付かぬ程に驚愕する。


テレビのレポーターだろう者にマイクを向けられ宛ら演説する男に何を言っているんだ!!と言いたくなる。

「我々、陰陽鬼は人類の味方なのです!今こそ黄泉夜霊夜に死を!!」


人類の敵に死を!!と叫ぶ男の姿に何故か、佐鳥は有る存在が背後で仕組んでると思わずにはいられなかった。


「(……イザナミの策か。何とも酷い策を)」


霊矢総監に以前話された時に聞かされた黄泉夜霊夜の事。


人間を守る為に戦う彼が、人間に敵意を向けられるのを楽しむつもりなのだろうか……。


「……くそったれが!!」


自分には何も出来ない現状に悪態付く佐鳥。其はイザナミの邪悪な策にか、其とも何も出来ぬ自分へだろうか……。


「黄泉夜霊夜を殺せ!殺せ!殺せ!!」


「……っ!!何を言っているんだ君達は!!」


忌々し気にテレビを睨み付けていた佐鳥だが、直ぐに外から聞こえた大勢の声に飛び出しだ。


「何だよ!人類の敵を殺して何が悪いんだよ!! 退けよオッサン!!」


佐鳥の前に立つのは、金属バットやら電動鋸を持つ大勢の人間達。


誰もが霊夜に悪意を敵意を溢れさせている。


「邪魔なんだよ!死ねオッサン!!」

「……っ!!」


必死に引き止め様とする佐鳥に、悪意に利用されし人間の鋸が襲い掛かる。


「がっ!!」


思わず目を閉じてしまった佐鳥だが、呻き声を上げたのは相手の方だった。


「……霊夜様を悪く言うのは許せないわね…。」

「えぇ、大方悪意を向けさせるのが狙いでしょうね」

ゆっくりと瞳を開けば、鋸を持っていた男の顎に一発入れ気絶させる輪廻と人間達を睨み付ける凍霊の姿があった。


「……アンタ、警察なら陰陽鬼の実家を調べられるだろ。早く調べな!!」


佐鳥に気付いた凍霊が、激情の表情を浮かばせながら命じてくる。


「わかった!!(……なるほど、陰陽鬼の家に黒幕が潜んでる訳だな。)直ぐに調べてみせる!!」


そう言って、調べに向かう佐鳥。


「おい人類の敵の味方すんじゃ……がはっ!!」


複数の男が佐鳥を追いかけようとしたが、突然の斬撃に一気に沈む。


「……修羅の剣・十剣」


峰打ちだ、安心しろ。と呟き再び発動させ意識を沈ませる修羅。


「……霊夜君!聞こえるかい!!私だ、佐鳥だ。陰陽鬼の家が分かったぞ」

「……本当か!!」


少し間を開けながらも冥土の邸の電話先の佐鳥の話を聞く。


「……恐らく、君の仲間は人間の対応で無理だろう。君一人だろうが頑張ってくれ!!」


敵の狙いが協力させない為なのは分かっていた。しかもイザナミ八柱の一角との一体一での戦い。


「……あぁ、必ず倒す!!」

其でも霊夜は逃げる訳にはいかない。人間を人界を守る為に陰陽鬼の屋敷に一人駆け出して行く。


「…黄泉夜霊夜が居たぞー!!」

「黄泉夜霊夜を殺せぇぇえええ!!」


霊夜が冥土の邸を飛び出すと同時に、修羅や輪廻達が対処し切れなかったのだろう者達が霊夜に次々と襲い掛かってくる。


「……悪い、少し眠っていてくれ」


しかし前の鬼切や村正と違い、単純な攻撃しか出来ない人間は霊夜の敵ではない。


「ぐっ!!」

「がはっ!!」


最初の一人を蹴り飛ばし、地を蹴り飛び上がり更に地に蹴り落とす。


そして霊夜は時に殴り時に蹴り飛ばし次々と人間を気絶させ確実に陰陽鬼の屋敷に駆けて行く。


「……おや、早かったですな。人類の敵である黄泉夜霊夜」


霊夜が陰陽鬼の屋敷に辿り着くと、待っていましたよ。とばかりに不敵な笑みで人類の敵と言ってくる陰陽姫の姿があった。


「……黙れ。イザナミ八柱の一角め…」


新たに何か言おうとした陰陽姫に、冷たく吐き捨てる霊夜。その表情は、思わず逃げ出したくなる程に冷たい。


「……おや、人間に敵意を向けられて嫌でしたか。一度裏切られているのに、随分と能天気なっ!!」


その後の言葉は続けられなかった。何故なら……


「……くっ!随分と霊気を強くさせたみたいね!!」

「……あぁ、イザナミの手に堕ちた者を刈る為に、その八柱をイザナミを刈る為にな!!」


そう霊夜の黄泉霊刀・純白月華を陰陽姫が気付くより早く接近し振るっていたからである。


何とか禍々しい黄気を纏わせた扇子で受け止める陰陽姫。


「……俺は絶対に負けない!!」


人間を皆を守る為、イザナミを刈り黄泉夜家の仇を取る為、霊夜は更に力を強め振るう。


「……くっ!!扇子鴉・夜羽根!!」


咄嗟に飛び退きながら扇子を振るい、霊夜目掛け黒き羽根を無数に放つ陰陽姫。

その羽根の速度は非常に早く霊夜の銀の明眸に迫ってくる。


「……黄泉の霊炎よ!全ての厄を焼き刈り尽くせ」


霊夜の呼応に応じる様に急激に描かれていく霊夜の霊気溢れる霊陣。


「黄泉霊炎・煌!!」


黄泉の業火と呼ぶのは、まさに相応しき炎だろう。


「……なっ!全て焼き尽くすだと!?」


霊夜を中心に急激に描かれていた霊陣から、凄まじき炎が噴き上がったのである。


その黄泉の業火は、厄なる力に放たれた羽根を全て灰塵とかす。


「……さぁ、戦闘は此からだ!!」


霊夜の強き叫びが陰陽鬼の屋敷に響いた。

霊夜「新技、登場だな……」


輪廻「流石は霊夜だわ。私にももっと新技欲しいわ」

凍霊「我も新技が欲しいぞ!!霊夜」


何時もの舞台裏。ホワイトボードには【我、私にも新技欲しい!!】とでかでかと書かれていた。


「………ほら書けたぜ」


一人机でサラサラ書いていた霊夜が二人に紙を渡す。

「何かしら、この紙はっ!!」


「此は新技悲願書!!」


此を渡せばきっと新技くれるさ。


舞台裏でした。

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