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黄泉霊録  作者: ツアンサ
虚偽の愛を刈り尽くせ!!
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虚無なる愛を刈り尽くせ!!

「こんな筈ではぁぁああ!!」


「……ムッ!?」


「流石!霊夜!!」

「流石だわ!霊夜様!!」


鬼切と好戦している輪廻、凍霊の耳にも聴こえた村正の断末魔。鬼切が断末魔がした方に顔を向ければ血を噴き出させ消滅する村正と床にフラッと倒れ伏す霊夜の姿。


「……(村正の人形劇を破るとは、恐ろしき霊魂だ。黄泉夜霊夜……)」


倒れ伏してはいるが村正の人形劇を破った事には、感心の息を漏らす。


村正人形劇は、村正自身の生命力を消費する事で発動させる村正の大技。


その大技の正体に気付けず消滅する霊魂は多かったというのに、恐ろしき霊魂だと改めて痛感する。


「……悪いが戦場で気を喪うのは死を招く!!」


(今、黄泉夜霊夜は動けない。消滅させるには絶好の機会。この機会を逃せはしない!!)


ダッと倒れ伏す霊夜に駆け出して行く鬼切。その手の霊刀・鬼切に雷を纏わせて……。


「……っ霊夜!!」

「霊夜様ー!!」


突然、有らぬ方向に駆け出した鬼切の狙いに遅れて気付いた輪廻と凍霊。


鬼切を追いつつ霊夜に危険を知らせようと呼び掛けるが、やはりダメージが酷いのか反応しない霊夜。


「……ふっ、終りだ!雷鬼斬!!」


そして鬼切の手から雷の斬撃波が、無慈悲に霊夜に放たれた。


「霊夜ー!!」

「霊夜様ー!!」


ガクリと膝を付き絶望の叫びを上げる輪廻と凍霊。


あの霊夜の様子からじゃ動けたとは思えない。霊夜は消滅してしまったんじゃないかと絶望が侵食してくる。


「……霊刀・鬼切か。随分と珍しい霊刀を扱うんだな」


「……っ!!」

「……あっ!!」


モウモウと立ち上る煙の中から聴こえた声。その声の主に気付き絶望から抜け出す事に成功した輪廻と凍霊。


「……霊夜は無事です。輪廻様」

「全く変な刺客に時間を取られ過ぎましたよ。」

「さぁ反撃といきましょうぜ!輪廻様、凍霊様!!」


霊夜を雷の斬撃波から剣で守り、その傍らで霊夜を回復させるは、選ばれし霊魂の卷族達。


修羅、戦、畜生が帰って来たのだ。


(選ばれし霊魂が残り二霊魂。そして霊魂の卷族が三霊魂か。纏めて消すまで!!)


「……ムッ!大雷斬撃波!!」


「っく面倒な真似を!!」


明らかに追い込まれつつある状況に鬼切は、巻き返しを狙うべく大技である大雷斬撃波を放つ。


巨大な雷の剣が雷鳴轟かせ、輪廻達を狙い振るわれる!!


咄嗟に修羅が、修羅の剣・十剣を発動させるが粉砕され迫ってくる。


「……霊刀純白紅蓮!!」


直撃すると輪廻達が思った瞬間、純白の霊力と紅蓮の霊力が巨大な霊刀に変わり振るわれた。


「……霊夜!!」


そう、畜生と戦によって完全に回復した霊夜が、新たな霊技と共に戦線復帰したのだ。


激突する雷の剣と月と炎の混ざりし霊力が生み出し霊刀。


凄まじい轟音を響かせ攻めぎ合う霊刀。


「ぐぬぬぬぬぬ!!」

「はぁぁあああ!!」


互いに譲らぬ両者。霊夜には、ビリッと雷が鬼切には炎が襲いつつも攻めぎ合う。


「はぁぁあああ!終りだ!!黄泉霊刀・純白紅蓮」


霊夜が最後の一撃とばかりに一気に霊気を纏わせる。

其が決め手となった。


「(……更に強くなるだと!?申し訳ありません!!)ぐぬぬぬぬぬぁぁああ!!」


霊夜の更なる強化されし霊刀に雷の剣が破られ鬼切を斬った。


怨差の叫びを上げ霊夜を睨み付ける鬼切。


その手に握られていた霊刀・鬼切は既に消滅し既に戦闘継続は無理だろう。


しかし鬼切は諦めぬとばかりに強く睨み付けている。

「……諦めろ、鬼切。貴様の負けだ……」


そんな鬼切の憎悪の視線を浴びつつも、霊夜は淡々と告げる。既に勝敗は決した以上、諦めろと……。


(……負ける訳には負ける訳にはぁぁああ!!)


諦め切れぬ鬼切に、一つの記憶が浮かび上がった。


『……鬼切、この力は雷鬼神になる力よ。どうしても無理なら扱うのよ。』


そう言って姫に授けられた禁忌の力。人間では無くなるだろう。しかし鬼切の覚悟は出来ていた。


「……姫の為にィィィィィ!!」


叫びながら霊刀・鬼切を術によって生み出し胸に突き刺す鬼切。


「……っく!!」

「……此は!!」


瞬間、鬼切から溢れて来る禍々しい力と配下に堕ちた証、黄気が溢れ出した。


「グォォォォ!ガァァァァ!!」


そして大気震わす咆哮を発しながら、立ち上がる鬼切は既に人間ではいなかった。


赤黒き強靭な肉体、ギロリと血走る鋭き目玉に二本から四本に増えた腕。そしてバチバチと雷を放電させる姿は、正に雷鬼神鬼切だった。


「グォォォォ!!滅ビロォォォォォ!!」


禍々しい四本手を四方に伸ばす。


瞬間、地鳴り轟かせし禍々しい雷が比良坂町内に放たれた。


「……ちっ!完全に自我を失ってやがる!!」


「……マズイわね、人間が危ないわ」


咄嗟に後方に飛び退き避けた霊夜達だが、焦りを感じ始めていた。


聞こえてくる無数の悲鳴に泣き声。このままでは比良坂町が危ない。


「……純白霊刃!!」

「輪廻選択・獄火炎弾!!」

純白の霊刃と獄火炎弾が雷鬼神鬼切を斬り燃やす!!


「滅ビロォォォォォ!!」


しかし表情を少し歪めるだけで鬼切には決定的なダメージにはならず、逆に四本手を全て霊夜達に向けて来た。


「くっ!黄泉霊喚刀!!」


避けきれぬと咄嗟に判断し霊夜は、黄泉霊喚刀を発動させる。


雷鬼神の雷を何とか相殺する事は出来た霊夜。


「砕ケテシマエェェェェ!!」

「……っ!?」


しかし雷鬼神が霊夜に目掛け拳を放っていた事に雷を相殺していた為に対処が遅れてしまう。


「ぐはっ……っく馬鹿力が!!」


華奢な身体は殴り飛ばされビルの壁に強打する霊夜。

「霊夜様を良くもやってくれたわね!!」


「凍溶結無・暴嵐!!」


殴り飛ばされた霊夜を見て、凍霊の技が激しき吹雪を起こす。


周りの建物も凍っていく程の冷力が吹き荒れる。


「グォォォォ!!」


激しき吹雪は鬼切の視線を激しく阻害し、霊夜達を視認するのを困難にさせる。

「黄泉霊刀!純白紅蓮!!」「修羅の剣!十剣!!」


今しかない!と判断した霊夜が修羅が皆が一斉攻撃する。


「グォォォォ!!……」


吹雪に視界を阻害されていた鬼切が避けれぬ筈もなく怒涛の攻撃を、その禍々しい身に受ける。


「……はぁはぁ、決まってくれ……」


黄泉霊喚刀に加え黄泉霊刀・純白紅蓮と大技を続けて放った霊夜は疲弊していた。故に此で決まってくれないと逆に危ないのだ。


怒涛の攻撃で発生した爆発による煙が晴れていく。


「……嘘だろっ!!」


そして霊夜達の視線に映り込んだのは、立っている鬼切の姿。


倒せなかったとマズイと警鐘が霊夜達の頭に鳴り響く。


「……グォォ……ォォ!!」

しかし鬼切は、少し動くも徐々に消滅していった。



霊夜「何故、更新おくれたのか言え」


ツアンサ「申し訳ない!!少し新作ホラゲの情報見てたりしたら遅れた」


霊夜「……そうか」


ギャアアアア……

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