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黄泉霊録  作者: ツアンサ
八柱:操りし者
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悪意の糸を刈り尽くせ!!

「……っ!!(アイツにこれ以上好きにはさせない)」

一人の少年が駆け抜けていく。ひたすら目的の場所を目指し道行く道を駆け抜けていく。


その少年、夜泉夜霊夜を自身を襲った厄なる者達を止める為に。


「輪廻っ!!今のは黄気だ」

夜泉夜家の執事が自首し村の警官に母親と共に連行されて行く様子を見詰めていた輪廻達だが、黄気を感じた凍霊の声に表情を険しい表情に変える。


「場所は、九忌家の屋敷か!!」


霊矢の場所を示す声に、輪廻の表情が険しさを増す。何故なら、その屋敷には…。


「霊夜が居る場所だわ。急ぎましょう」


夜泉夜霊夜として向かった霊夜が居る場所だと分かるなり、凍霊達は駆け出して行く。


自分達と同じ選ばれし霊魂の力になる為に。そして黄気を発する者を刈りし為に。


「……ほらほら、攻撃してみろよ!!黄泉夜霊夜さんよー」


屋敷では、霊夜が集中攻撃を受けていた。


「ぐっ……卑怯だぞ」


胸を殴り込まれ、一瞬息が詰まるも睨み付ける霊夜。

そう霊夜の身体に宿らされた操り糸が、霊夜の身体の支配権を奪っているのだ。

「あははははは九忌家に楯突くから、こうなるんだよ!!」


何も出来ずに一方的に攻撃を受ける霊夜を見て、邪悪な笑みを浮かばせる九忌夫妻に九忌。


「ほら、我が槍に貴様を突き刺してやるよ!!」


自身では動けない霊夜の身体を、操り糸を動かし壁から突出した槍に向け突っ込ませる希美。


「くっ!!くそ、自由さえ効けばどうにかなるのに」


徐々に徐々に自身を貫こうとする銀の輝きを放つ槍に近付く身体。


その槍に突き刺さるのを避けようと、身体を動かそうとしても支配権を奪われた身体は言う事を効かない。

「貫かれちまいな。黄泉夜霊夜ーアハハハハハハ!!」

ドスッ!!


耳障りな希美の笑い声を聞きながら霊夜の身体を銀の輝きを放つ槍が貫いた。


「ぐはっ!!くそっ」


霊夜の命である霊魂は貫かれるのを防げたが、槍の太くなっている奥に奥に身体は、傷が広がるにも関わらず進んで行く。


傷が広がり霊力が、銀の槍を赤く染めながら伝い床にポタポタと落ちていく。


「アハハハハハハ、そうだ。自身の刀で自身を斬り裂かれちまえー」


そう笑いながら霊夜の霊魂器を霊夜の手に握らせる。

「……っく!!霊魂器すら支配権を奪われるのかよ」


霊夜は、希美の操り糸の実力に驚愕していた。


自身の声を封じ身体の支配権すら操る事にも驚愕していたが、自身の半魂である。霊魂器さえも支配する希美に動揺を隠せない。


「アハハハハハハ、確か純白霊刃だよね。さぁ自身に放ちなよ!!純白霊刃をさ」

狂気の笑いを響かせ、霊夜を支配する操り糸を動かす希美。


「止めろ……止めろ」


厄を刈り消滅させる為に放つ技を自身の手で自身に放とうとする身体に、恐怖する霊夜。


其も当然だろう。霊夜自身が一番技の威力は放つ者として熟知してる。威力が高い事も熟知している。


その技を自身を攻撃する為に放つと言う状況に恐怖を感じない訳がない。


そして黄泉霊刀・純白月華を霊夜の手は握り締めてしまう。


「厄なる者を刈り尽くせ、純白霊刃!!」


純白月華の刀身が輝くと厄なる者を刈りし筈の刃が、霊夜自身に放たれた。


ブシュュュッ!!


純白の刃が肉を斬り裂く。その刃は深く霊夜の身体を斬り裂き赤き霊力を噴き出させる。


「ぐぁあああああ!!」


自身の放つ刃に身体を斬り裂かれ、襲い来る激痛に悲鳴を上げる霊夜。


噴き出る霊力は、床を更に深紅に染め上げていく。


「じゃあ次は黄泉霊喚刀で貫かれちゃおうか♪」


「なっ!!」


無邪気に無邪気に笑いながら、霊夜自身に再び傷を負わせようとする希美。


だが、その技に霊夜の銀の眸が、此でもかと思える位に見開かれる。


黄泉霊喚刀。その技は飛び掛かってきた人狼達を霊気で作り上げた黄泉霊刀を、魔方陣から無数に突出させ貫き滅した霊夜の大技の一つであった。


「アハハハハハハ、人狼達を貫き一瞬で滅した大技だけど、選ばれし霊魂の黄泉夜霊夜なら耐えられるよね」


無邪気に純枠な笑みを浮かばせ、さも当然の様に耐えられるよね。と言ってくる希美。


だが今の霊夜の状態は危険だった。


「……くっ!!」


腹を槍に貫かれ今は、槍から身体を抜かれたが霊力はドクドクと流れ出て行き、

胸や腕も自身が放った純白霊刃で斬り裂かれ腹と同じ様に霊力を噴き出させているのに新たに黄泉霊喚刀等を受けたら、消滅してしまう可能性が大きいのだ。


「アハハハハハハ、消滅しない事を祈るんだね!!張り切って行きましょう。黄泉夜霊夜処刑ショー」


処刑ショー等と不吉な言葉を無邪気に叫び、霊夜を操り黄泉霊喚刀を発動させようとする。


「くっ…どうにかならないのか!?」


必死に焦る頭を落ち着かせ全神経を集中させる様に、支配を解く方法を考えるが有効的な策を思い浮かばせる事が出来ない。


その間にも魔方陣が霊夜の足元から広がる様に描かれていく。


「……霊夜、大丈夫!!」


扉をぶち破り屋敷内に、輪廻達が入ると同時に


霊夜の身体に魔方陣から突出した黄泉霊喚刀が突き刺さったのは同時だった。


「あっ……」


ドバァァアアアッ!!


刀が霊夜の身体の中から引き抜かれ、大量の霊力が噴き出した。


霊夜の銀の眸が瞳孔まで見開かれ床に、ゆっくりゆっくりと倒れていく。


ドサッと霊夜が倒れた音がした。


「嘘っ……霊夜?」


ふらふらと信じられない光景を見させられた様な表情で、自身が噴き出した霊力の海に顔を汚す霊夜に触る。

ベチョリ…。


霊夜の霊力は生暖かった。

「霊夜、嫌ぁぁああああ!!」


傷だらけの変わり果てた霊夜の姿に悲鳴を上げる輪廻。


「落ち着け、霊夜様は死んではいない。ただ霊力の喪失が激しい。霊矢、戦!!霊夜様の喪われた霊力の処置を頼む。私は、あの女を刈る!!」


無邪気に倒れ伏した霊夜を笑う希美を、今まで以上の殺意を燃やした眸が睨み付ける。


「アハハハハハハ!!私を刈るだと黄泉夜霊夜、私を守りなさい!!」


「何を言ってる!霊夜が敵を守る何て!?」


当然の様に霊夜に自身を守れと命じる希美に対し、そんな筈がないと言う輪廻達だが言葉を失った。


「……希美様は、刈らせはしない」


希美を守る様に霊夜が立ち上がり輪廻達に立ち塞がったのだ。


霊夜「……随分長く続いてるよな……」


輪廻「正直、こんなに連載続くとは思わなかったわ」

凍霊「もう少しで30話…頑張りましょう!!」


舞台裏でした

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