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黄泉霊録  作者: ツアンサ
八柱 怨念狼
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学園潜みし厄なる者を刈り尽くせ

霊夜と怨念狼(奈美)との死闘は幻覚攻撃を受け、絶体絶命な状態に陥った黄泉夜霊夜。


霊夜の命である霊魂が消滅しかけた瞬間、輪廻達、選ばれし霊魂が霊夜を間一髪の所で救ったのだった。


「纏めて喰らってくれるわ!!って随分と食いしん坊な狼だ事ね」


地鳴りを轟かせ輪廻に猛進の突進を仕掛ける怨念狼。

そんな怨念狼を挑発するかの様な声を上げる輪廻。


「黙って吹き飛ばされるが良いわ」


その巨体に添わぬ機敏な動きで、一気に輪廻との距離を詰める。


「相手は輪廻だけじゃねぇわよ!!凍霊拳・地凍」


其処に凍霊が、ガントレットを純白に輝かせ地を殴り付けた。


瞬間、ガントレットを中心に地面がビキビキッと急激に凍り付いていく。その冷気は、突進を仕掛けていた怨念狼にも届いていた。


「馬鹿馬鹿しい!地面が凍結しバランスを崩すとでも思ったか!!甘いんだよ小娘がぁぁあああ」


勢いを一気に強め、輪廻と凍霊に巨体を直撃させんと叫ぶ怨念狼。そして、輪廻と凍霊に巨体を直撃させた。


「甘いのはどちらかしらね。狼さん」


見下す様に笑い怨念狼を見詰めてくる輪廻。その身体は怨念狼の突進を直撃していなかった。


「馬鹿なのは貴女の様だな。誰が転倒何かを狙うかよ。本当の狙いは」


そう不敵に笑みながら怨念狼に本当の狙いを告げる。

本当の狙い……其は。


「貴女の足を凍結させて身動きを封じ込める事だよ!!」


そう、怨念狼の巨体に後僅か数センチの距離で凍霊の技、地凍が地に縛り付ける様に怨念狼の足を凍結させ身動きを封じたのだ。


「ぐっ!!おのれぇぇぇぇっ!!」


凍結を解こうと暴れ出す怨念狼。だが幾ら暴れた所で四肢を封じられては、思う力を振るえない。


「……狼は、普通は天敵何だけどね」


そう怨念狼の背後に何時の間にか回り込んでいた畜生が、腕に三の文字を浮かばせ畜生の力を発動させる。

禍々しい魔方陣が描かれ、魔方陣から召喚されしは、紅き目をギラリと輝かせ、その長き身で絞め殺す。畜生大蛇が召喚されたのだ。

「ぐっ妾に噛み付いてくる等、狼の餌の分際で!!」


その紅き目は、怨念狼を強く睨み、その身を怨念狼に巻き付け更に噛み付いた。

「……霊夜、さぁ怨念狼の身動きは我々が封じました。トドメをさしなさい!!」

修羅が霊気を回復し終えた霊夜を見詰め告げる。


「……あぁ!!終りにしようぜ皆!!」


霊夜の手に純白に輝きを放つ黄泉霊刀・純白月嘩が握り締められ地を蹴り怨念狼に向かって行く。


「止めろ!妾はイザナミ様の八柱の一角だぞ!!」


最後の抵抗とばかりに、怨念の咆哮を発しようとする怨念狼。


「させないわよ!!輪廻選択・獄火炎弾」


その咆哮を防ぐべく、輪廻の冥土双銃・獄嘩輪廻が火炎弾が怨念狼の頭部に撃ち込まれる。


「ぐぁぁあああああ!!来るな黄泉夜霊夜、止めろー」

咆哮を発する事を阻止され、顔を焼く業火に怨差の叫びを上げる怨念狼。


「厄を刈り消滅させる!!黄泉霊刃!!」


そして霊夜が怨念狼に飛び掛かり純白の輝きを放つ純白月嘩が人を喰らいし厄なる者、怨念狼の胸を斬り裂いた。


「ギャアアアアアア!!」


弱点であり急所を霊夜の純白月嘩に斬り裂かれ、断末魔を発しながら怨念狼(奈美)は消滅した。


「……ふう、何とか消滅させれましたね」


怨念狼(奈美)にして、イザナミ八柱の一角が存在していた場所を見詰め一息吐く修羅。その表情は安堵感に溢れている。


「えぇ、しかし其よりもイザナミ八柱の一角ですか」

「あんなデカブツが残り七柱も居ると思うと疲れる〜」


戦は怨念狼が消滅する直前に叫んだイザナミ八柱の一角を真剣に考え込み始め、畜生は、七柱も消滅させるの疲れる〜と嘆いている。

しかし三人共に、唐突に笑顔を浮かばせる。


「痛っっ!!霊薬消毒は染みるんだよっ!!」


「待ってくだされ霊夜様!!刺傷の手当てを終了してませんわよ」


「ほら、凍霊!!霊夜を捕まえたよ」

三人の視線の先では


消毒から逃げる霊夜と、そんな霊夜の刺傷に容赦なく消毒をしようと追い掛ける凍霊。そんな凍霊の為に逃げる霊夜を捕まえ、ふふっと笑い、霊夜の腕を凍霊に向ける輪廻。


「霊夜様、染みるのは一瞬!!一瞬ですから頑張ってください」

「嫌だ!輪廻も放せよ!!痛ったぁぁぁああああ!!」


消毒を大量にグリグリ刺傷に塗り込む凍霊に、消毒が染みるのに大きな叫び声を上げる霊夜。


其処には確かに、霊夜、凍霊、輪廻の笑顔が笑顔が確かに存在していた。


そんな霊夜達を朝日が柔らかに優しく照らしていた。

「……怨念狼、奈美は消滅してしまったようですね」

豪華な建物の広き一室。


其処には椅子に腰掛けモニターを見詰めるイザナミの姿があった。


「そうじゃのう、妾の会話友達として気に入っておったんじゃがな。あの死神に刈り取られてしまったな」

そう寂しそうに言うイザナミだが表情は、全く寂しそうには見えず寧ろ笑っていた。


「……イザナミ様、随分と機嫌が宜しいみたいですね」


そんなイザナミの笑みに気付いたのか問い掛けてくる冷淡。


「……其は当然じゃないか。八柱の一角を最弱の部類だが、其を消滅させるとは、妾を楽しませてくれそうだの、なぁ主も思わぬか。奴の家族じゃろう」


瞳に獰猛の色を覗かせ冷たく笑みながら、隣に立つ冷淡に問う。


「……黄泉夜霊夜は、イザナミ様の我等の敵でしかない。奴の家族だ何て吐き気がしますよ。忌々しい餓鬼達です……」


そう言い切る冷淡の瞳に感情らしい感情は一切感じられず、変わりに言葉からは、家族である筈の黄泉夜霊夜を霊夜達を敵としか見てないと感じられた。


「ふふっその忌々しき餓鬼達が、消滅し人界が妾の物になるか。忌々しい餓鬼達が我等を消滅させるか楽しみだ」


そう言ってイザナミは指を鳴らし八柱の一角を呼び出し命じた。


その者は、頷くと直ぐにイザナミに指示されし場所に向かって行った。


「好きな者が見向きもしてくれないなら、永遠に一緒にいれる様にすれば良い。其こそ、冷たき死体にしてでもな」


イザナミの冷たき笑みで紡がれし不吉な言葉が、部屋内に響き渡るのだった。


「……人形、人形私の人形。好きなあの子のお人形。一緒、一緒永遠に私と一緒な好きなあの子のお人形……」


霊夜「怨念狼編は完結したな」


輪廻「えぇ、ほとんど戦闘だけだったわね」


凍霊「本当よねーでも霊夜様が見事に倒してくれて良かったですわ」



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