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ハチャメチャ!!  作者: 神楽 弓楽
プロローグ(改稿前)
4/41

プロローグ2 「不幸な青年」

キキキィィーーーー!!


「うおっ!?」

青年が、信号を渡っていkるところで、信号無視してきた車が突っ込んでくる。


しかし青年は、難なく避ける。


「あっ、危ねぇなぁ。おいっ……っと」


ヒュゥゥ~~~パァンっ!!


今度は何かが上から落ちてきた。


――オオーイ!、ケガはねぇかーー?


頭上を見上げると、窓の清掃をしているらしいおじさんが手を振ってきていた。


「あっ。はーい。大丈夫でーす。気を付けてくださいねぇーー!!」


取り敢えず無事を伝える青年

落ちてきたのを見るとバケツだっただろう残骸

中に入っていた液体はあたりにまき散らされている。

青年の服にも少し着いている。


「あーあ……帰ったら洗わないとな」


液体は、洗剤のようだが、ここ最近の出来事のせいで、汚れが目立つのでいい機会だろう……


「はぁ……今日もついてねぇ。」

かなり落ち込みながらも目的の店へ向かう

行く先々でものが落ちてきたり、ぶつかってきたりするが危なげなく回避していく

危機回避能力がここ最近で異常に鋭くなってきているおかげだ。


「次の本屋には、あるといいな」

そうして目的の本日4件目の本屋に入る。


最近はまっている最新刊の漫画を買うために………


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

青年―狭間刀哉―は最近何かと不幸である。


それも生命の危機に直結するようなものばかりに…………


不幸の始まりは今から一月前


その日は、一緒に暮らしている叔父が武者修行の旅に出たことから始まる。

拷問のような叔父との朝稽古から解放されたことを青年はむせび泣くほど喜んだ。


そしてその自由を謳歌するため学校から帰ってからは、溜め込んでいたまだ読めていない小説、漫画を気が済むまで読み


気づくと、夜中の10時になっていた。

家に、食料は一欠けらもなく、全て叔父が食べたか、持って行った様でなかった。


叔父は、自ら食料を取るほうが好きなのだから、これは単純な嫌がらせだろう


幸い、お金まですべて持って行かれたわけでもないので


近くのコンビニ(といっても、行きだけで車で、15分ほどかかる)に走っていきインスタントラーメン等を買い込んで、30分ほどで家に戻ると……


山の中にポツンと佇む自分の家が燃えていた。



冷えてきた季節の真夜中の山に、一つの明るい光がしばらく赤く輝いていた。



そうして青年は、大切な宝物と共に、自分の家を失った。


出火原因は今だ謎である……


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


こうして始まった青年の不幸な日々


幼馴染(女)家が経営する道場に居候


朝?4時に幼馴染のドロップキックで起床


そのまま幼馴染と師匠(幼馴染の祖父)と地獄の朝稽古


幼馴染と試合(青年にとっては死合)

幼馴染の鋭い太刀筋は木刀で木を斬れる。

師匠は模擬刀で鉄切れます


試合が終わると疲労困憊している青年の顔や腕からは新しい切り傷がちらほら


朝稽古が終わり

ケロッとしている幼馴染(化け物)はさっさとシャワーを浴びに、青年はしばらく大の字で倒れた後は何とかシャワーを浴び、朝ご飯を食べに幼馴染の食卓につく


幼馴染の家では基本、料理は幼馴染の母親の手作り

食卓に並べられた白ご飯、味噌汁、卵焼き、その他おかずは素朴ながらとてもおいしそうだが、


青年の表情はすぐれない


なぜなら青年の席にある料理は見た目では、他の人の分とは変わらないように見えるが

幼馴染の手料理だ。


幼馴染が作った料理は決してまずくはない見た目、味、匂いは母親に劣らないほどなのだが………


それを食べると必ず食べた後に体に異常が起きる。


症状は軽い発熱から重い全身麻痺、激痛、幻覚、幻聴まで様々だ。


幸いなことに症状は30分ほどで治まるものだが、青年が躊躇うのもわかる。


しかし、青年は自分に言い聞かせ完食し、症状が出る前に幼馴染から隠れる。

事情を知っている幼馴染の家族は青年に向けて同情の視線を向ける。


余談だが幼馴染は、家でも学校でもいつもは料理を作ることを禁止されていたりする。

例外は、青年に対しての時(譲らないため)とバレンタインの時(主に祖父や父から快諾されている………主な被害者は青年と幼馴染に近づく男子たち)だけだ



そして、症状が治まったら、幼馴染と登校


周囲の(嫉妬の)視線を無視しつつ、周りを警戒


空から物が、死角からトラックが、バイクが、車が、


幼馴染はいい訓練と、どこか楽しそう

青年にはもちろんそんな余裕はない


救急車のサイレン、パトカーのサイレンが引っ切り無しに聞こえる。

もはや、日常の一部と化している。


そして学校に到着

青年はとっくにくたくた仲のいい友達にも生返事だ



授業の半分を寝て、授業終了


もう受験の季節だが、青年はもう推薦でそこそこの大学に合格している。

早く帰っても稽古をやらされるだけなので、寄り道をする。


幼馴染の家に居候するようになってから頻繁にファンクラブの会員と名乗る集団に闇討ちされる。


噂で、「朝は起こしてもらい、イチャイチャし、手料理食べて一緒に登校している。新婚さんのよう」

というのが広まっているため会員の目は血走っている


青年もあまり間違っていないため強く否定ができず誤解に拍車がかかっている。


そして、何とかまいた後は、道場で夕稽古


朝稽古と同じ展開が起こり


8時に疲労で崩れ落ちるように寝る。


これが、最近の青年の日常だった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「やった!最後の一冊が残ってた!!帰ったらさっそく読………あっ無理だ………はぁーしばらくお預けか」

帰ったら地獄が待っているのを思い出し肩を落とす。


「そうだ!歩きながら読めばいいんだ!」


名案!!とばかりに実行に移しているが、最近登下校中に物や車が来るのを忘れている



しかし、その時はたまたまか、一度も青年に物が落ちてきたり、車が突っ込んできたりせず

読書に集中したままとある場所に着く


「……あれ?どこだここ?」


青年がいる場所は元自分の家の現在残骸


「ああー無意識のうちに来たのか。それにしてもいつまであの家に住むのだろうか……はあ~……って!?やばっ!?もうこんな時間か。師匠にどやされる」


時計を見ると6時45分

あそこの家の門限は7時

ここから急いでも25分はかかる


慌ててきた道を引き返そうと青年は足の向きを変えようとしたが、


ドッカアアンっ!!!!


しかし、青年が来た道に振り返る前に轟音と共に意識が消し飛んだ


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


その日の速報でとある山に隕石が落下したことが報道された。


そして、次の日に青年が隕石の墜落に巻き込まれ死亡したことが報道された。


もうあそこの土地に家を再建することなど不可能になった。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

狭間刀哉 享年18

隕石の墜落に巻き込まれ死亡


主人公がほとんどしゃべってないです。


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