25話 「精霊とは」
更新遅くなって申し訳ありませんでした。
――ユーグside
書斎から本を持って帰ってから一週間がたった。
毎日他人が近くにいない時を見つけてはコツコツと読んできたが、まだ『英霊・精霊・神霊の定義とは何か』しか読めてなかった。
ユリエ以外の人がいつも近くにいたり、赤ちゃんの活動時間自体が短かったりするせいだったりする。
最初は『スマリナ大陸の国々とその特徴』と題名の本から読もうと思ったが、一番分厚かったので止めた。
だって厚さが普通の辞書を二冊重ねたぐらいあるんだぞ?
精霊の手を借りないと持ち運びすら不可能だったぐらいだ。
だから、一番薄かった『英霊・精霊・神霊の定義とは何か』という題名の本から見ることにしたんだ。………と言ってもそれでも厚さは普通の辞書とあんまり変わらなかったと思うが……
で、本を読んでわかったことを要約すると………
精霊とは無から生まれた存在で、英霊は死んだ者の霊で、神霊とは顕現した神ということだ。
………………いや、具体例とかだして結構事細かに説明してくれたけど、この世界のことを知らない俺には分からないわけで、ほとんど流し読みをしたんだ。
…………これ他の本を読んだ後に読み返さないとダメかな……
「ハァー………」
もう一度読み返すことを考えてついため息を吐いてしまった。
まぁ取りあえず精霊について分かったことを簡単にまとめると、
・魔力が自然と集まって生まれる存在
・普通は見えない
・精霊にも格が存在し、高位の精霊とは契約することもできる
・契約すると魔力を代償に精霊の力をつかうことができ、過去には一体の精霊の魔法により壊滅した都市も存在する。
・精霊には属性が存在し、火、水、風、土、氷、雷、光、闇がある。
・精霊は普通どれか一つだけ属性を持っている
………だということぐらいか?もしかしたら、見落としているかもしれないが、大体これぐらいのことが分かった。精霊についてだいたいなことは分かった。
そして光る玉―自称『精霊』について今分かっていること、
・光の玉は俺とユリエにしか見えない。
・光っている。
・よく見ると、光る玉の中に小さな羽のついた小人が見える。
・色は赤、青、緑、オレンジ、黄色、灰色がある。
・念話で簡単に意思疎通ができる。
・頼めば、魔法のような力で手助けしてくれる。
・掌に置いて念じると小さな子供に変わって念話で喋る。
本に書かれていた精霊の定義と光の玉を比べて考えてみると………
・光っているのが魔力可能性あり。
・光の色は属性に関係してる可能性がある
・普通は見えないみたいだけどロリ神のくれた能力が原因の可能性大
ってことが推測できた。………というかこれぐらいしかわからん。
この世界のことを知っている人に聞いたわけじゃないし、本もまだ一冊、光の玉に関してもまだ全部分かったわけじゃない。知らないことが多すぎて、今の情報だけじゃ確証は得られない。
まぁ結論を言えば、多分おそらく光る玉は、精霊だろうということだろうか。まだ完全に確証を得たわけじゃないから、今後も精霊について調べる必要があるな………うーん正直メンドクサイな。
因みにユリエの方だが、俺が本を読む横で他の本をパラパラとめくりながら読んでいたが、すぐに『お~しまいっ!』と一言言って、それっきり読んでない。本を読むのが飽きたんだろう。俺が本を読んでいる時は、精霊と楽しく遊んでるようだ。最近はユリエの面倒を見てくれていて本当に助かる。
本当に精霊様様だな~ユリエの面倒をずっと見ていてほしいな
―――なんて思ってたことがありました。
やっぱり精霊にユリエの面倒は荷が重すぎた。
次回は、ユリエの視点から始まります。
更新できるだけ早くできるよう頑張りますが、遅くなると思います。
すみません。
誤字脱字等の指摘、書き方などの貴重な意見、設定などの質問、読み終えた感想を楽しみに待ってます。
批判もできるだけ詳しく書いてもらえれば今後の参考にしていこうと思ってます。




